「片道最長切符の旅」取材ノート [白鳥(文芸)]
時刻表2万キロを世に出した著者が次に選んだ長距離旅行がこれ。70年代末のこの旅の詳細メモがそのまんま本になった。蒸気機関車がなくなって車両は一応の近代化の完了したこの時期。システムの多くは蒸気機関車の時代の名残を残していた懐かしい時代。タブレット交換や、腕木式信号機、助役さんがよっこらしょっとポイントを切り替えていた光景が目に浮かぶようだ。
当時ローカル線に行くとどこへいっても判で押したようにキハ17系列の古臭いディーゼルカーがぶるぶる言いながら走っていた。あのころはいつまでもこのまんまなのではないかと感じてしまったけれども、いつの間にか世代交代が進んで、国鉄型の車両はいまや風前のともしび。
美しい田舎や野山とともに思い出の景色となりつつあります。
2008-08-20 07:57
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