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反戦映画!? 『キャタピラー』  (★★★☆☆) [あおば(映画)]

久しぶりに映画のお話

若松孝二監督の作品。主演の寺島しのぶがカンヌで主演女優賞を獲得したことで話題になりました。

戦場から肉の塊のようになって戻ってきた夫、久蔵(大西信満 )を世話し続けなくてはならなくなったシゲ子(寺島しのぶ)。最初はいやいや世話をしていたシゲ子だが、なぜか2人の間には不思議な安定が生じてくる。

生ける軍神としてあがめられる久蔵。2人の間のバランスは次第にシゲ子に偏ってくる。そして敗戦。軍神の存在意義はなくなるのであった。


日本では73年に公開された「ジョニーは戦場に行った」と類似したプロットとなっています。
反戦の主張の描き方としてはいろいろな意見があろうが、シゲ子の生きる田舎の風景がせめてもの救いとなりました。
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人工物の見当たらない農村風景ほど心を休められるものはない今日この頃です。
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Cedar

寺島しのぶさん、存在感のある人ですね・・・監督が若松孝二って言うのも凄い。ピンク映画の時代を知っていますのでそのエネルギーに脱帽です。
by Cedar (2010-08-24 23:34) 

かずあき

8/19に、
第七芸術劇場にて、
私も、この映画を、
みました。
中国で日本の行った、
行為から、はじまって、
最後まで、何度も、
繰り返し。

軍神の真実を、
この人は、こうだと、
表現したのだと記憶しております。

by かずあき (2010-08-25 14:38) 

やまびこ3

Cedarさん、かずあきさん
コメントありがとうございます。
過去の過ちをいろいろかたちで検証、反省することはいつになっても必要なことだと考えています。監督は反戦メッセージそして人間の愚かさへの警鐘を込めて描いているのでしょう。キャタピラー=芋虫、キャタピラー=無限軌道というタイトルにもこの気持ちを込めているものと思います。
近年アメリカでは兵器の自動化が進んできています。これによって開戦への抑止力(アメリカ国民の犠牲に反対する世論)がどんどん低くなっていることが不気味です。
by やまびこ3 (2010-08-25 20:15) 

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