2011秋の「日本海」乗り鉄日記 (その1) [はつかり(鉄系)]
2011秋の「日本海」乗り鉄日記 10.15~16 (その1)
10月15日、福知山線485系こうのとり撮影記
秋の乗り鉄旅、「日本海」に乗ることにしました。
このブログを読んでくださる方なら先刻ご存知でしょうが、「日本海」は大阪から北陸線・羽越線・奥羽線を経由して青森まで走る長距離列車ブルートレインで、今日現在では最も昭和の香りを残す列車ともいえます。
寝台列車自体が極めて少ないのですが、その中では「日本海」には1両の個室寝台もないという前時代ぶりが逆に気になるわけです。
関東在住のやまびことしては、大阪まで行かなくてはいけないのですが、こういうときに頼りになるのが航空機の早朝便の格安早割チケット。羽田から大阪まで1万円以下というのはやはり魅力です。
というわけで、羽田から伊丹に飛びます。
JALの鶴丸マークもだいぶ増えてきました
羽田(630)-[JAL101]-745伊丹
朝のうちに大阪に着いてしまうのですが、夕方まで何をするか?
そこで思い出したのが、ソネブロ仲間のあおたけさんのブログにあった、福知山線の川代渓谷をゆく183系「こうのとり」です。
5月にも381系を撮ろうかというアイデアがあったのですが、その時は大雨で断念した因縁の場所でもあります。
今回も天気はかなりヤバそうなのですが、とりあえず伊丹についた時点では雨は落ちていません。
伊丹空港から福知山線に向かうには、阪急宝塚線でもいいのですが、最短コースは伊丹市営バスの空港ーJR伊丹駅間の路線とわかり、このコースで福知山線(通称JR宝塚線)に向かいます。
なんとか予定通り、JR伊丹駅に到着。
ここからJRで篠山口に向かいます。
まずは207系快速電車で宝塚へ
伊丹(819)-[快速5427M]-(832)宝塚
宝塚線ー東西線-学研都市線の運用は207系限定なのか、231系と共用されているのかよくわかりません。
宝塚から183系「こうのとり1号」
ここで早くも485系改めの183系電車4両編成と対面してしまいます。
4両編成とはずいぶん短いですが、観光シーズンには6両に増結される日も結構あります。
関東だと秋の観光シーズンは10月が中心だと思うのですが、関西の紅葉時期の問題なのか、11月になると6両に増結される日がかなりあるようでした。
乗ってしまっては、走行写真は撮影できないわけですが、やむをえません。
宝塚(836)-[3001Mこうのとり1号]-(906)篠山口
あおたけさん情報にありましたように、ここで電動機付きレンタサイクルを調達。一駅先の丹波大山とその先の下滝の間の川代渓谷に向かいます。
国道176号線を北上、丹波大山駅を過ぎたところで笹山川を渡ってすぐ左に入るとショートカットできます。
目印の川代ダムが見えてきました。
川代渓谷入口のランドマーク、川代ダム
あれ、川をさかのぼっているのかと思ったら、
笹山川は北西に向かって流れているのでした
快速、電動サイクル
まもなく、ポイントの篠山市清掃センターが見えてきました。
この県道から清掃センターにわたる橋がポイントとなるわけですが、今日土曜日は業務がありませんので、好きなように橋の上から撮影ができます。ここまで自転車で30分ちょっと。
どなたか同業者がいらっしゃるかと思いましたが、今にも降り出しそうな天気のためか、どなたも現れず最後まで一人となりました。
さっそく、やってきました。
183系「こうのとり3号」
オーソドックスな俯瞰で撮影
昨日来の雨のせいでしょう!濁流が渦巻いています
続いて上り線の列車
287系「こうのとり10号」
こちらも485系かと思いましたが、これは運用表の見間違い
この時間帯の普通列車は223系の2両編成
1時間おきの運転です
まだ時間があるので、さらに先のほうを探訪してみます。
渓谷はますます狭くなり、対岸をゆく細い県道から谷に沿って走る福知山線の擁壁に手が届くほどの
距離です。狭い県道ですが、大型トラックの交通も多く、気を抜くと危ないですね。
第一、第二の篠山川橋梁で篠山川をわたるところもよさそう。
223系電車のものものしい連結器周りも山深いところでは信頼感につながります
第一鉄橋の手前から川をのぞいてみると、大雨の後限定だと思いますが、
岩山から滝が流れ出しています。
よし、これを入れて撮ってやろう。
コウノトリはばたく
増水した濁流の上を”コウノトリ”がクロスしてゆくイメージです。
左手の岩肌から水が落ちているのが見えるでしょうか?
よく見ると、この流れの中をカヌーで下ってくる人がいました。
「こうのとり5号」と一緒に入ると面白いなと思ってみていましたが、
タッチの差で流れて行ってしまいました。
なんだかちょっと短いカヌー
レジャー用のものでしょうか?
でもこの流れだとかなり怖いですよ
もう少し、滝に近づいたところも面白い。
こうのとり7号通過
車内の人は滝に気がついたでしょうか
上り電車も断崖の上をゆく好ポイントがありました。
このあたり、こちら側の山によじ登ったところからの俯瞰写真を見たころがありますが、
この雨模様では足元が不安なのでやめておきます。
こうのとり12号快走
だんだん天気があやしくなってきたので、駅近で撮影できそうな別のぽいんとに移動することにしました。
レンタサイクルを返して、電車で移動している最中にちょっと気になった藍本駅近くのポイントに移動します。
篠山口(1315)-[丹波路快速2754M]-(1327)藍本
山間の田園地帯にあるこの美しい名前の駅。落ち着いた集落に囲まれています。
この駅のすこし尼崎寄りの踏切付近が撮影ポイントになりそうです。
一本目がヘッド写真の「こうのとり14号」
485経由来の3つ目がいいです。
「丹波路快速」
こののどかな区間で、8両編成の転換クロスシートの快速(三田以遠は各駅にとまりますが)が、日中30分おきに往復しているのは素晴らしいサービスで、東の方では考えられません。
ベテラン221系も活躍中
ほぼオリジナルの姿で走りまわっています。
この踏切ですが
酒滴神社踏切!うまそう、いや由緒あるんでしょうね
奥の神社が酒滴神社というようです
新型287系こうのとりも快走
この辺で切り上げて、大阪に戻ります。
大阪に向かう途中、生瀬-道場間の新線切り替え区間の途中にある武田尾で温泉にでも入ってゆこうと思っていました。・・・・が、ケータイで検索した時刻を勘違いし、武田尾で持ち時間はわずか30分!
残念ながら、旧線のトンネルを通って足湯に入るのがやっとでした。
藍本(1459)-[丹波路快速2760M]-(1510)新三田
新三田(1517)-[1178B]-(1529)武田尾
その代わり・・・
渓谷を渡る「こうのとり15号」
こころおきなく、大阪に向かうことができます。
武田尾(1600)-[1182B]-(1608)宝塚
宝塚(1611)-[快速5500M]-(1630)尼崎
尼崎(1631)-[796T]-(1637)大阪
(続く)
寝台列車は未経験です。
by ねじまき鳥 (2011-10-18 23:51)
ねじまき鳥さん
こんにちは。日本ではわざわざ乗るための旅行でもないと、寝台列車に乗る機会はほとんどなくなってしまいました。私も国内では数年ぶりになりましたが旅情を感じるものですよ。
by やまびこ3 (2011-10-19 19:26)
川代渓谷、私は定番の清掃工場俯瞰でしか
183系は撮れませんでしたが、やまびこさんが
タテ位置で撮られた第一橋梁付近もいい雰囲気ですね!
この記事を見ていたらもう一度行ってみたくなりました。
287系は「くろしお」への導入にシフトしているようなので、
183系「こうのとり」は年末休みくらいまでは持つのでしょうか・・・。
by あおたけ (2011-10-19 20:51)
あおたけさん
渓谷の水量が多くて迫力はあったのは良かったのですが、なにしろ暗くて露出に苦労しました。といっても好天だと陰りそうなポイントですからむずかしいところですね。
183系こうのとりは来年の改正まで(もしかしたらそれ以降も)まだ安泰なのではないかと思います。
by やまびこ3 (2011-10-19 22:12)
183系の去就が気になるところですが、287系との格差が激しく、このまま混在状態が続くのは好ましくないでしょうね。
スピードが期待できない列車なのでせめて接客設備はグレードアップをお願いしたいところです。
by サットン (2011-10-20 19:13)
サットンさん
287系には乗ったことがないのでよくわからないのですが、681系より快適なのでしょうか?
線形が悪く、バスとの競争も激しいと思いますが、4両の183系はそこそこ混んでいたので、グレードアップすればある程度のお客は付くのでしょう。
by やまびこ3 (2011-10-20 22:11)