春はまだ来ぬか! 秋田へ(その2) [はつかり(鉄系)]
春はまだ来ぬか! 秋田へ(その2)
2012.4.15 田沢湖線撮影記
4月15日
日曜日の朝、本当は鹿渡あたりまで行こうかと考えていたのですが、さすがに5時起きはできず、「あけぼの」は近場の土崎のカーブで撮影することにします。
秋田(621)-[628M]-(628)土崎
土崎駅も堂々とした木造駅舎
土崎駅の手前、土崎車輌センター横で大きくカーブする奥羽本線。
住宅街の中ですが、スペースも広く斜光線を浴びた列車を捕らえられます。
秋田を出て北へ急ぐ「あけぼの」
男鹿線は最近でも輸送量が結構多く、キハ40系の6両編成が通勤通学輸送に運転されているといいますが、
日曜日でも6連でやってきた1122D
これだけ長い気動車の編成は、特急以外では珍しいのではないでしょうか。
いったん宿舎に戻って朝食
土崎(721)-[1624M]-(728)秋田
このあと、再び羽越本線にいくか、田沢湖線に「こまち」を撮りに行くか考えたのですが、
E3系新幹線に桜ラッピングが施されたことを思い出して、田沢湖線に行くことにしました。
ところで、このラッピング新幹線の運用ですが、JR秋田支社のホームページに先日夕方から発表されています。が、なんと
「毎週火曜日~土曜日までの運転計画をお知らせいたします。日・月曜日の運転計画は都合によりお知らせできません。」(広報の担当者お休みかい(^_^メ)
とのことで、情弱の私には日曜日の運用は分かりませんでした。
秋田(856)-[こまち20号]-(957)田沢湖
秋田-大曲間は雄物川に沿った平地をゆくイメージだったのですが、雄物川は大きく蛇行を繰り返しており、かなり起伏に富んだ地形を作っています。
大張野-羽後境間にはまだ残雪の残る山越えがあり、このあたりもいいポイントがありそうでした。
羽後境ですれ違った下り「こまち」が例のラッピング新幹線でした。
大曲でスイッチバックして、田沢湖線へ。
奥羽山脈が近づいてきました。
田沢湖からレンタサイクルでも借りて、盛岡寄りの渓谷沿いに行ってみようかと思っていたのですが、ふと考えると、この雪ではまだ林道は開通していないのではないか、クマでもでたら困るし。と思われてきました。
そこで、角館よりのプチ山越え区間に行こうと考え、刺巻前後の区間は窓にへばりついてロケハンしておりました。結果、なかなかよさそう。
田沢湖駅に到着
田沢湖駅は韓流ドラマの「アイリス」にジャックされていました。
まだ、つづていたのか!韓国人観光客は少なくなったものの、中国人、日本人ファンにはまだまだ話題のスポットのようで、駅舎はアイリス・ミュージアムになっていました。
さて、駅近くの自転車屋で自転車を調達。刺巻方面にゆくというと
「お~、水芭蕉ですか?今年はまだ早いかも」
とのこと
「そうか、水芭蕉があるんだった。」
駅西方の開けた場所で、最初の下りを撮ろうと思います。
秋田駒ケ岳を背景に快走する「こまち15号」
あれ?これがラッピングトレインではないですか?
わかっていればもっと横を撮るんだった。
トップライトで模様が飛んでしまっていましたが、トリミングして無理やりコントラストを上げてみました。
さくらラッピングのE3系
E3系の運用はよくわからないのですが、先ほどすれ違ったラッピングトレインがそろそろ上ってくるのではないかと想定し、次は真横から押さえておこうと思いました。
残念!ラッピングなしでした
あまりラッピングトレインにこだわってもしょうがないので以後は普通に。
この先、刺巻駅との間は、小さな峠越えとなりいくつかのトンネルを抜けてゆきます。
短いトンネルが2本、新旧2並んでいました。
新しいほうは、1982年の東北新幹線本格開業に合わて行われた電化開業時に作られたものでしょうか。
そもそも田沢湖線の全線開業は昭和41年とかなり新しく、それまでは盛岡-秋田の東北2都を無ずぶ線路は花輪線しかなく、急行列車もこちらが主体だったわけです。
大曲-田沢湖(当時は生保内駅)間は古く、大正12年に開業した区間で、その後仙岩峠を貫いて田沢湖線が開通するまで40数年の時間を要し、1966年に全線開業、1982年電化、1997年改軌新幹線化と大出世を遂げたことになります。
というわけで打ち捨てられた旧トンネルは大正時代のもの。
このトンネルの横から新線を撮ってみましょう。
とおもって、雪の残る斜面に取り付きましたが、雪に足をとられて進めません。
予定の倍の時間をかけて、トンネルの前に取り付きました。
旧トンネルから向こうが見えます
その横にさらによじ登って
「こまち17号」がきました
もっと上までよじ登って、ワンタイミング遅くシャッターを切るはずだったのですが、足元が不安定で・・・
さらにひと山越えたところ、
まだ雪の残る田んぼを見ながら
この先に刺巻湿原の水芭蕉があります。
結構広い駐車場があり、出店も出ている盛況。
かなり広い沼地なのですが、
水芭蕉の花が・・・
入り口周辺だけ咲いていました
湿地の中に木道が作られて周回できるようになっています。
水芭蕉まつりは始まったばかりで、これからしばらく楽しめそうですよ。
湿原のすぐ近くで国道が田沢湖線をオーバークロスしているのですが、ここからの眺めがなかなかいい。
後追いですが「こまち26号」
右手の沼が水芭蕉の咲く湿原の一部です
上から見下ろしたこの列車が桜ラッピングでした。
うまくいかないものです。
そろそろ、秋田に戻らなくてはいけない時間になりました。
最後のショットは、刺巻駅付近から見上げる秋田駒ケ岳です。
「こまち21号」
田沢湖線からもうまく見ると秋田駒が見えるのですね
これにて撮影タイム終了。自転車を返して戻りましょう。
田沢湖(1411)-[こまち23号]-(1453)秋田
秋田空港(1715)-[JL1266]-(1825)羽田空港
男鹿線、同じ色のキハ40が6連も連なっていると
なかなか見応えがありますね!
田沢湖は私も昨年秋に行ったのですが、
駅近くに自転車が借りられるところがあるのでしょうか?
雪解けの田沢湖線、どれもいい写真ですが、
とくに秋田駒ケ岳をバックに走る
E3「こまち」が素晴らしいです!
by あおたけ (2012-04-18 18:41)
あおたけさん
男鹿線はかなり遅くまでDD51+50系の客車列車が残っていましたね。
あおたけさんの記事を見て田沢湖に行こうと思ったのです。
駅前広場を出てすぐ左側の田村輪業さんでレンタサイクルをやっていました。ママチャリしかないですけど。
水芭蕉と絡めたE3の写真もどこかで見たことがあるので時期が合えば一緒に見れるのでしょう。
by やまびこ3 (2012-04-18 20:41)
DC6連ですか!ローカル線というと単行が相場の昨今にあってはなんとも頼もしい姿ですね。
新幹線もラッピングされる時代なんですねー・・・・。
by サットン (2012-04-24 22:50)
サットンさん
男鹿線はキハ6両ですが、同じ時間帯でも本線のほうは3両編成ぐらいでした。単線の分、1列車に集中させているのですね。
6両となるとここと6月に電化される札沼線ぐらいしか思い当たりません。
by やまびこ3 (2012-04-25 07:10)