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ゆるゆるチャリ鉄紀行 みちのくへ (その6) [はつかり(鉄系)]

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ゆるゆるチャリ鉄紀行 みちのくへ (その6)
2012.6.24 笹川流れSL撮影記



宿に戻って、温泉、朝食を済ませるころには雨も上がってきました。

再び、酒田に戻って、今日運転されるC57の撮影をしてから東京に帰ろうと思います。

SLは鶴岡、あつみ温泉で長時間の停車がありますので、うまく立ち回れば2,3回の撮影チャンスがありそうですが、羽越本線の列車本数が少ないのが徒歩鉄、ちゃり鉄にはつらいところ。それでも無理をせず余目付近で1回、笹川流れで1回の撮影をプランニングしました。
先ずは、余目に向かいます。

吹浦(824)-[530M]-(844)酒田
酒田(854)-[いなほ6号]-(902)余目


前日は駅の北側で撮りましたが、南側で狙います。駅を出てすぐのカーブか、少し進んだ水田の中か。

いったん駅近カーブの様子を見にゆきまして、そのあと水田へ。ここでも駅まで1キロ程度ですので、まあお手軽なところです。しばらく、羽越本線の普通列車や貨物列車を撮影。


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EF81-454の引く下り貨物4061列車
S字カーブと水田の緑を入れようとしたのですが、オードドックスに撮ればよかった



上りに対してはこのS字だと機関車を正面に入れなくてはいけないようでした。
せっかく、荘内地方に来ているのですから水田風景を入れたい。いろいろ考えた末、やはり水田を大きく入れられそうな駅近カーブに行ってみました。
こちらにも5,6人の同業者が集合しています。


下に振って水田を大きく入れようと考えていたのですが、ここは駅からわずか300mほど。
引き出しの煙も十分期待できるのではないかと思いなおしてしまいます。
無風状態ですからそうなると結構煙が上に上がるのではないか、ここは上に振って煙が切れないようにしたほうが・・・・、う~、煙か田んぼか?!

機関車が余目駅に入ってきて停車しました。
お~!けっこう黒煙を上げているではないですか。
え~い、煙だ。 と思い切って上に振ります。

さあ、出発進行!

黒い煙と白い蒸気をはいてC57が走り出します・・・・


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「SLうまさぎっしり庄内」号!出発進行!



あれっ!煙出ません。
気温が高いこともあるのでしょうけど、こんなに荷が軽いのか?

と、以外にもあっという間にスピードが乗ったようで、煙は極小に・・・
トホホ。

なんともあっさりした絵になってしまいました。
SLに限らず、勉強・経験が全く足りません。

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さて、すぐ次のポイントに移動します。

笹川流れの中でもこのブログの読者であるあおたけさんが以前紹介されていた今川-越後寒川間の俯瞰にいってみたいな、と以前から思っておりました。

ところが、この時間帯各駅に停車する普通列車は走ってくれていません。
そこで特急「いなほ8号」をだいぶ手前の府屋でおりすてて、海岸線のサイクリングで撮影地に向かうことにしました。
SLは、鶴岡、あつみ温泉と長時間停車がありますので時間はたっぷりあります。

余目(1053)-[いなほ8号]-(1138)府屋

鶴岡で退避するSLを追い越して、「いなほ8号」が先行します。
鶴岡を過ぎますと海岸が山に迫り、起伏にとんだ地形となります。
とともに、撮影するファンの姿もずいぶん増えてきました。

とくに、あつみ温泉手前の国道がオーバークロスするポイントには
数十人集まっていたのではないでしょうか?

天気が完全に回復し、真っ青な海が光を反射しています。

府屋で下車。




勝木-府屋間の撮影ポイントも有名ポイントで、鉾立岩をバックにした下りのシーンが有名ですが、上りもとれるらしく、ここで下車したお仲間も3名ほど。

さて、やまびこはチャリ鉄ですので、先に撮影地に向かいます。
国道7号線の第2、第1府屋トンネルを抜けたところが、下り撮影地で、ちょうどうまい具合に下り「いなほ」が来る時間でしたので、一時停止して撮影しておきましょう。


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鉾立岩を後に走る「いなほ3号」



古いダイヤではこの前に貨物3093列車もあるはずだと思ったのですが、時刻修正でもう少し遅い時間になったようで、先に進むことにしました。(あとで、越後寒川駅付近で行き違いとなりました。)

勝木の集落から国道7号線は大きく内陸に入り込み山越えで、村上に向かいますが、
海岸沿いには国道345号線が走っています。


ところがそのあたりがうろ覚えだったため、まっすぐ7号線を行ってしまい気づいた時には2Km近くも走ってしまいました。少し焦る。
とって戻して勝木駅の手前を西に回り込んで、国道345号線に入ります。

すぐ海沿いの快適な道となり、気分は上々。
越後寒川駅を過ぎ、脇川の漁港をまたぐ橋を過ぎると笹川流れの核心部分に入ってきます。


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はるかに粟島をのぞむ
日本海の海の色がなんともいえません


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これが蓬莱山?多分



俯瞰できる高台への登山口は蓬莱山の少し先だと記憶していたので、気を付けてみたのですが、はっきりした入口の表示などあろうはずもなく、心細い踏切はあったもののその先に入っていいものか、確信が持てません。

そうこうするうち、今川の集落についてしまいました。
あれれっ、どこから上るのかな?


これはやばいと引き換えします。
途中、国道沿いでカメラを構えていた方2人ほどにかなり高い俯瞰ポイントはありませんかと聞いてみたのですが、わからないとのこと。お1人は、線路を越えてみたが、わからなかったと・・・
う~ん、夏は草が延びてだめなのかしら。

そこで、だんだん時間切れが近づいてきます。
え~い、しょうがない。今川駅寄りの踏切の先の畑の上に数人の姿がみえました。
もちろん、全然低いところです。
ここに上ってみますとわずか5分で畑の上に出ることができまして、ここからもなかなかいい感じ。

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「いなほ5号」を後追いで



蓬莱山は見えませんがトンネルから出てくる線路が頼もしいカーブをしているのをじっくり眺められる好撮影地と見えました。

わ~い。ここにしちゃお。


このポイントにいらっしゃたのはご年配の方ばかりだったのですが、
こちらで聞いてみても。高い俯瞰は分からないとのこと。

ここで何本か小手試し。

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852列車はDE10を従えてやってきました



SLの時間となってきました。
トンネルを出たところで、ドレインを切ってくれることを期待して・・・

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煙?出ませんか~!



煙が出ない代わりに、汽笛を鳴らして・・・・

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軽やかに駆け抜けてゆきました



煙は出ませんでしたが、大満足です。

全部で8両がすっきり収まったので、帰ってこのポイントがよかったのかもしれません。


SLが行ってしまうとみなさん帰ってしまいましたので、一番奥のスペースに移動します。
ここからだと海に突き出した岩の先っぽまで画角に入れることができます。
おまけに次にやってくる上り貨物は所定EF81牽引の4096列車なのです。

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パーイチ723号機が美しい姿を見せてくれました



これでこのポイントはお終いとし、残りの時間は先ほど通過した脇川の漁港を跨ぐ国道橋に行ってみることにしました。
途中、岩山の上を見ると、、、、
「あっ!あんなところに人がいる。」
展望台はここだったか。それにしても急斜面を登らないといけない場所だったのですね。
あそこなら少しの移動で上りも下りも撮れるんじゃないかな。

これから上る元気はなく、次回への宿題とします。

脇川の漁港をまたぐ国道からは山腹をゆく、羽越線をゆく列車を背景に漁港の風景が見られます。


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新旧新潟色キハの普通列車



少し時間があるのでのんびりしていると、坂町方面から見慣れない色の列車がやってきました。

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お座敷列車の「華」でしょうか?


ノーマークでしたが、6両編成をいっぱいいっぱいながら納めることができました。

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「いなほ10号」通過


西日に照らされた漁港の家々がきれいです。
これにて収穫の多かった遠征は終了。越後寒川駅に向かいます。

が、越後寒川駅手前の踏切に差し掛かったところで、警報機が鳴り始めました。
この時間には列車は来ないはず。と思っていると、なんと485系の一般車(新潟色)が回送幕でやってきました。
しまった、これをさっきのところで撮りたかった。

越後寒川駅につきました。

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越後寒川駅


待合室は近代的なものに改築されていましたが、ホームからの日本海の眺めはすばらしい。
粟島に手が届きそうです。

越後寒川(1613)-[828D]-(1655)村上

桑川の駅で、貨物列車に道を譲ります。

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夕日の駅、桑川


旅客列車が貨物を退避するのも最近では珍しい光景です。
単線区間が多く、列車交換、追い越しが頻繁に行われるのも羽越線の魅力ですね。


村上(1713)-[いなほ12号]-(1806)新潟
新潟(1814)-[Maxとき344号]-(2012)東京


村上から直流区間に入ると急に都会に近づいたような気がするもんですね。



<完>


(最後まで読んでいただいてありがとうございました。)
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コメント 6

あるまーき

こんばんは。
やはり、SLの撮影はなかなか思い通りに行かないものですね。
でも、余目の発車シーン(?)、適度に煙もあってカッコ良いのではないでしょうか。最後の方で撮っていらっしゃる漁港を前景にキハや485が走っているカット、良いですね。自分も撮ってみたくなりました。
by あるまーき (2012-07-02 19:34) 

あおたけ

朝とは打って変わって、いいお天気に恵まれましたね~!
笹川流れの青い海を背景に行くC57、バッチリじゃないですか!
蓬莱山俯瞰へのアプローチはちょっと解り辛いかも
しれませんね。SLの背後に写っているトンネルを抜けてすぐの
クルマの駐車帯のあたりなのですが・・。
でも登るにはかなり大変で、やまびこさんなら体力的に問題ないと
思われますが、両手はフリーで、靴も登山靴が望ましいです。
この日は朝方雨が降られていたようなので、
ちょっと厳しかったかもしれません。
さらに、登頂できても撮影スペースは3~4人が限度です。
SL撮影の時などは避けたほうが無難だったかもしれませんね。

ところで、新潟地区ではE653系が試運転を始めたとかで・・・
485系の「いなほ」も今後が気になる存在です。
by あおたけ (2012-07-02 21:14) 

やまびこ3

あるまーきさん
SLを専門に狙っている方は、大変なんですね。
車で追っかけても1日に3,4か所でしょうから。
やまびこ的には次のEF81の写真も気に入っています。

漁港のポイントはこじんまりした日本の風景を海側から撮れるので貴重かもしれません。
by やまびこ3 (2012-07-02 22:26) 

やまびこ3

あおたけさん
機関車+客車7両がきっちり収まったので結果オーライですかね。
汽笛の蒸気がアクセントにもなってくれましたし、海の色も最高の時にSLも通過してくれました。

蓬莱山俯瞰にも次の機会があれば行ってみたいと思いました。

新潟地区の485系、来年の春が山場でしょうか。
北陸新幹線開通まで一部は残ってくれるといいのですが。
by やまびこ3 (2012-07-02 22:34) 

サットン

東北新幹線の1番列車を仙台で下車し、仙山・陸西と乗り継ぎ余目で掴まえた大阪行の急行きたぐにが笹川流れに差し掛かったのは夕暮れ時でした。その時に見た笹川流れの夕景は実に美しかった!
是非あらためて訪れたいと思ったものの、30年経った今も実現していません。
by サットン (2012-07-04 19:28) 

やまびこ3

サットンさん
初乗りの帰りに日本海縦貫線で変えられるとはさすがですね。
夕方の日本海はさぞ美しかったことでしょう。
たしかあの日も梅雨の晴れ間でいい天気だったですね。
by やまびこ3 (2012-07-04 20:32) 

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