オーストリア旅行記(その4 ハイキング&シューティング:石橋めぐり) [やまびこ(旅日記)]
オーストリア旅行記(その4 ハイキング&シューティング:石橋めぐり)
世界遺産のセメリンク鉄道撮影記(続)
6月1日(その3)Bahnwonderwegはまだまだ続く
20-Schiling-Blickを出て、さらに先に進みましょう。
しばらく森の中をすすみ、線路が見えなくなりますが、すぐに線路に絡みながら進むようになります。
トンネルに入る列車を上から見れるポイントに来ました。
一般色のタウルス(1116型)牽引で現れたのは、はるかワルシャワまで行くEC
さらに斜面を下りてゆくと・・・トップの写真のポイントに着きました。
これはkalte Rinnne橋の一つ手前のLower Aditzgarten viaductという橋です。
左手のトンネルの出入り口まで行ってみましたが、いい構図には入れず、高架橋の下に下りてゆきます。
高架橋の塀が結構高く下から見上げるとほとんど列車が見えません。
対岸の山側に取り付いて上ってゆきます。
またまた特急列車が来ました
クロアチアからウィーンに向かうECのようです。
線路の高さまで上ってくると、Lower Aditzgarten viaductの脇に出ることができました。
ここから歩道は線路を見下ろす高さまで登って、尾根を越えてKalte Rinne橋に向かいます。
Lower Aditzgarten高架橋に向かう普通列車
各地で投入されているボンバルディア製の4両連接車両です。
この編成はトリコロールカラーに塗られています。
さらに上に登ると先ほどのLower Aditzgarten viaductを見下ろす絶景に到達しました。
1144が単機回送されてきました
後追いですが、Villach行きのrailjet
(画像クリックで拡大)
しばらく尾根越えの見通しのきかないコースを歩きまして、(途中、Pellereswandを眺められる展望ポイントの看板がありましたが、樹木が伸びてしまってまるで見えなくなっていました。)次に開けた場所が、今日のコースのメインである、Kalte Rinnne橋になります。
まずは橋の上から1枚
ウィーンへ向かうrailjet
先ほどまで左側通行していたのがここではまた右側通行(この列車は後追いです。)になっており、どうやって進路を決めているかはよくわかりません。
信号機が近くにないとどちらの線路を来るかわからないわけで、写真撮影にも注意が必要。
Kalte Rinne橋のたもとの撮影ポイントに着きました。
なかなか列車ダイヤとの折り合いが悪く、この時間には特急列車がありません。
セメリンクで折り返してきた普通列車
貨物列車でも来ないかとしばらく待っていたら・・・
1116型一般車牽引で現れた短い編成の貨物列車
また左側通行に戻っていますね。
まあ、これでいいかっと下に下りることにしました。
谷まで降り切ると、2重アーチのKalte Rinnne橋の構造がよくわかります。
Kalte Rinnne橋を見上げる
続いて、Pellereswand付近を下から見上げています。
1144+1116重連の貨物列車が通過
1116のほうはAD-Train(広告機関車)になっていますね。
この谷から斜面を登ったところがBritensteinの集落になっています。
ここまでくればレストランぐらいあるかと思いましたが、途中、食事できるようなところはどこにもなし。
まだ3時前ですが、何しろコースタイムの3倍もかけて撮影しながら歩いているので、パートナーもかなり飽きがきてしまったようで、そろそろ限界。
ここで引き上げることにしますが、しばらく列車が止まりません。
前に書いたように、普通列車のふもと区間はバス代行となっているので、いったんセメリンクに戻って、特急でウィーンに向かうことにします。
Breitemstein駅舎に到着
立派な駅舎も今は使われていません。
待ち時間もたくさんの列車が通過しています。
Bretenstein(1556)-〔R2963〕-(1605)Semmeing
Semmering(1647)-〔railjet658〕-(1757)Wien Meidling
ハイカーの皆さんと一緒に帰ります
Regionalに使われる4024型電車
セメリンク駅にもどると南から貨物列車が上ってきました。
先頭の機関車はジーメンス傘下のDisplok社という機関車リース会社所属のタウルス機関車です。
ヨーロッパではこんなビジネスも成立しているんですね。
ガラガラのrailjetで戻ります
レールジェットの1等車はオープン席のみ。
半車のビジネスクラスにセミコンパートメントが設けられています。
1時間ほどでウィーンに到着しました。
(続きます)
ジオラマにもしたいような風景ですね。
魅力的なアーチ橋を下から見上げると旧碓氷橋のような感じですね。
by JR浜松 (2013-06-16 14:04)
JR浜松さん
この風景が40Kmにもわたって続くのですからたまりません。
アーチ橋は150年前のものがほぼそのまま使われています。
最初から複線で作ったのがすごいです。
by やまびこ3 (2013-06-16 20:41)
これぞヨーロッパ!っていう景色ですね。1度行ってみたいものです。
最近のカブトムシ風の電機機関車はイマイチ好きになれませんが・・・
by Cedar (2013-06-16 21:15)
Cedarさん
アルプス越えでも一番古い区間ですから石造りの高架橋がたくさんあるのです。カブトムシ風のはジーメンス社のユーロスプリンターというシリーズで大増殖しています。railjet塗装のはなかなかかっこいいと思ってるんですが。
by やまびこ3 (2013-06-17 20:46)
さすが世界遺産のセメリンク、
美しいアーチ橋上を走る列車が絵になりますね!
とくに二重アーチのKalte Rinnne橋が素晴らしいです。
でもこの橋の構造を解らせようとすると
列車が目立たないというジレンマもありそうですね(^^;)
by あおたけ (2013-06-19 19:05)
えっ!パートナーさんもご一緒だったんですか。てっきり別行動かと。
しかし、世界遺産を走る流線型のRailjet。ヨーロッパの歴史の積み重ねを感じさせる光景ですね。
ボンバルディア製の車両って故障が多そう・・・・。
by サットン (2013-06-19 21:12)
あおたけさん
周辺の樹木がかなり伸びているので構図がかなり限定されてしまいます。
カルテ・リンネ橋の小俯瞰、右側通行で特急が来てくれれば絵になったのですが、折悪しく左側通行の時間でした。
by やまびこ3 (2013-06-19 23:04)
サットンさん
パートナーは方向音痴なので、おいてくるのはまずそうでした。
150年前の線路の上に最新式の流線型車両走るのが、ヨーロッパですね。
ヨーロッパでもボンバルディアの車両が幅を利かせているのも不思議な感じですが、実はヨーロッパのメーカーをいくつか買収して、ヨーロッパでも製造しています。ドイツのアドトランツもボンバルディアになっています。
by やまびこ3 (2013-06-19 23:11)