オーストリア旅行記(その17 ブダペスト鉄道・軌道編) [やまびこ(日々のこと)]
オーストリア旅行記(その16 ブダペスト鉄道・軌道編)
2013.6.8 ブダペストの電車見て歩き
6月8日
ブダペスト2日目、いよいよヨーロッパ滞在最終日となりました。
街歩きの傍ら撮り鉄に励みます。
早朝、デアーク・フェレンツ広場まで行ってみました。
中心部のこの広場に47系統、49系統の2系統の電車が入ってきています。
47系統、49系統が折り返してゆきます
ブダペストの地下鉄はヨーロッパ大陸で最古の地下鉄があります。パリよりも古いのですから驚きです。
1886年に開業したこの地下鉄道、ハンガリー建国1000年を記念して作られた地上のアドラーシ通りと一体で整備されたもので、合わせて世界遺産に登録されているのです。
というわけで、朝食後、デアーク・フェレンツ広場から地下鉄1号線にのってディオゴナル駅まで行ったり来たり。
こちら地上のアドラーシ通り
広々とした通りを爽やかな風っが吹きぬけています
地下に下りてみますと
地下鉄1号線
階段を1階分下りるとすぐにホームに出られます。鉄骨の柱は銀座線の上野以東と同じような感じに見えます。昨日乗った2号線は思いっきり深くて、昔は核シェルターを兼ねているとか言われたものですが、ここは違います。
やってきた電車は小型の3車体連接電車で、きわめてホームも低く、小さな編成です。
連接部の貫通ドアなどなく独立した車体で、端面にも座席があるのですが、それも含めて1車体の座席定員は16席しかありません。
デアーク・フェレンツ広場には、地下鉄博物館なる公共交通の博物館がありました。いくつもの出入り口があるので迷った挙句探し求めて入ってみました。
開業時の電車が展示されていました。
何ともすごい形をしています
わかりにくいので、展示されていた写真で・・・・
台車の間に車室がぶら下がっています
昔、魚腹台枠の客車が日本にもありましたが、これはまるで竜骨の上にのったような、馬車みたいな構造です。
運転席は台車の上にちょこんとなっていますが、車両限界に車体を収めるために台車間のみ客室になっているみたいです。現在でも台車が小さくなって連接車になったぶんだけ客室が拡大されていますが、大差はないようです。
さて、午後から東駅に行ってみました。
主力の43型電気機関車
ハンガリーの国鉄も赤字対策でローカル線の廃止・休止が進んでいます。
このところ政権が変わると復活したり、廃止の方向に行ったり復活させたりしているようではあります。
ハンガリーオリジナルのBVhmotシリーズの電車
43型の2000番台
さらに
入れ替え用の46型凸型機関車です
スイスのシュタッドラー社のFLIRT電車
夕食時、市の中心部の環状線テレツ・クルト通りを走る4系統と6系統は、新型の電車に置き換えられています。
ジーメンスのコンビーノの長編成が走っています
たしか、1編成ではヨーロッパ最長、6車体で60m以上ありそうです。
翌6月9日、帰国前にドナウ川沿いの市電に乗ってみました。
ホテル横の2系統乗り場
ますますドナウ川の水位は高くなり、停車位置が後退してしまいました
電車に乗って南側のエリザベート橋に行ってみます。
エリザベート橋から見下ろす2系統の電車
対岸を見ますと
カテドラルの岩山の下をゆく
さらに南下してザバトザーク橋を渡ってみました。
橋を渡る電車
橋を渡ったところで、何本かの系統が合流するターミナルになっています。
そろそろ時間、慌ててホテルに戻ろうとしますが、対岸の市電がすでに通行止めになっており、19系統は大きく迂回運転していましたので、かなり焦りました。
ブダの丘の西側に迂回運転していた19系統の電車
(続きます)
ブダペスト、ほんの3,4時間ほど滞在したことがありました。
いまでも当時とかわらぬ車両が走っているようですね。
カテドラルの岩山の下を走る姿、美しい光景です。
by しおつ (2013-08-09 22:11)
しおつさん
ブダペストの街で見た感じでは、ハンガリーはなかなか景気が良いみたいです。路面電車や国鉄駅が撮りこのされてしまうような感じも少しありました。
この電車網はいつまでも維持してほしいものです。
by やまびこ3 (2013-08-11 09:22)
古い形の電気機関車や、カワイイ路面電車、
そして世界遺産にもなっている地下鉄と、
ブダペストは鉄にはたまらない街ですね〜(^^)
とくに地下鉄が興味深いです。
開業時の写真を見ると、その特徴的な台車とともに、
天井のか細いビューゲルが目に留まりました。
第三軌条ではなく、架空電化方式だったのですね!
by あおたけ (2013-08-12 19:03)
あおたけさん
このほかにも、今回は乗らなかったですが、公営の近郊電車、有名な子供鉄道なんてのもありますから、また行ってみたくなります。
開業当初の地下鉄の写真を見ると掘割の区間が多かったようです。
今も架線集電かどうかは確認し損ねました。
by やまびこ3 (2013-08-12 21:51)
屋根なしの地下鉄入口、雨は大丈夫?って思ってしまいます。彼の地にはゲリラ豪雨なんてないんでしょうか。それに貫通路もない車両って!世界最古の地下鉄とはいえ少々物騒ですね。
岩山の下を行く路面電車、なんか幻想的ですね。古い車両はいかにも東欧って感じです。
by サットン (2013-08-16 11:35)
サットンさん
地下鉄入口の屋根ですが、確かパリのメトロの入り口にも近寛治のところがありました。日本のような集中豪雨はないのでしょうが、ちょっと気になりますね。
車両はウィーンなどでも2両ペアでこの間しか貫通路がないのが3ユニットぐらいつながって走っていました。
ブダペストの四角い路面電車、なかなかよく似合っていると思います。
by やまびこ3 (2013-08-18 07:10)