2013年夏・九州乗り鉄の旅(その3) [はつかり(鉄系)]
2013年夏・九州乗り鉄の旅(その3)
8月16日
朝飯前に鹿児島中央駅前で、鹿児島市電をウォッチ。
この時はまだ、桜島の大噴火前なので降灰で困ることはありませんでした。
復活塗装の2100型
バスのマークが前の乗用車と同じ!
鹿児島のバスは全部ベンツ製?のわけないか!
鹿児島名物の大観覧車の前をゆく
センターポールに芝生植生路盤が整備されています
今日は指宿枕崎線の乗りにゆきます。
指宿枕崎線といえば、特急「指宿のたまて箱」号が話題なので、乗ってみたいところなのですが、午前中の光線のいい時間帯には海を交えて走行写真をどこかで撮影しようと、指宿からの帰路を「たまて箱」にしてみました。
まずは、撮影地ガイドの情報をもとに、平川-瀬々串間に向かいます。
329Dは黄色のキハ200の4両編成。
意外に長いと思ったら、後ろ2両は転換クロスシートの車両でしたが、前2両はロングシートの
通勤輸送対応車でした。
キハ200-500番台
鹿児島中央(813)-[329D]-(847)平川
3両目に陣取って、平川に向かいます。
谷山までは鹿児島市電との並行区間。各駅で対向する上り列車をを待つ人が見られます。
谷山付近は連続立体化事業が始まっており、線路に並行する高架橋が長い区間で立ち上がっています。
逆にこれが完成すると錦江湾の眺めがよくなるかもしれません。
(もちろん単線非電化のままの高架化と思われます。)
谷山の2つ先坂之上あたりまでが鹿児島市街地、ここからちょっとした峠を越えて下ったところが
平川です。コアラで有名な鹿児島動物園はこの山手になります。
海バックの有名撮影地は平川-瀬々串間の中間地点近くということでしたので、ちょうどやってきた鹿児島交通バスで蛸山なるバス停まで進出。ちょうど海が山に迫って、そこを国道226号線と指宿枕崎線がへばりつくように走っています。ちょっとした岬にはイタ飯屋や焼き肉ショップのドライブインが並んだ景勝地にもなっているようです。
まずはイタ飯屋の駐車場横から海を入れた編成写真をねらいましょう。
「指宿のたまて箱1号」がやってきました
「岬~めぐりの~♪汽車は~走る~♫」
キラキラ輝く海を眺めながら
キハ200系の普通列車
このあたりは30分おきに走っていますので撮影チャンスは多いのです
「いぶたま号」は1日3往復しているので、戻ってくるところを有名な海バックで抑えておきたいと思い、そのような構図の場所を探しまますが、どうもこのあたりではなさそう。もう一度個人のガイドを探してみると神社の鳥居が近いらしい、地図と見比べるとどうもずっと平川駅寄りのようなかんじです。
キハ47の普通列車も走っています
そこで暑い中、平川駅に向かってバックします。結構時間が足りなくなると焦ったのですが、15分ほど戻ると山側に入っていけそうな細道が見つかりました。途中、結構大きな鳥居が見えましたので間違いなさそう。細道をごしょごしょたどってゆくと丘の上の小さな跨線橋にでました。ここに間違いなし!
全然中間地点ではないです。平川駅から10分もかかりません。○○通信あてになりません。
平川駅から南に向かうキハ47
ワンチャンスを!「指宿のたまて箱2号」
ちょうど昼に近くほぼ完全な逆光状態で海の青さがまったくわかりません。
次の下り撮影は語感が気に入った瀬々串に行ってみました。
いかにも渚がまじかにありそうな地名ではありませんか。
ところが、聞くと見るとは大違い。残念ながら意外に海が遠く、住宅街の中で、「いぶたま」を迎えることになりました。
平川(1152)-[335D]-(1157)瀬々串
南国らしい緑の中をゆく
さて、これにて撮影タイムは終了、指宿に行って温泉を楽しみます。
瀬々串(1237)-[1337D]-(1317)指宿
指宿駅
案内所で近場の温泉をたずねると吉野湯というのが近いのですが、14時から営業とのこと。
その前に、街中でランチをいただきます。
鰻池が近いためか、鰻料理の店も多いのですが、さっこん鰻は遠慮しているので入ったのが簡単な洋食の店でした。
指宿ではローカルフードとして、玉子の入ったどんぶり(温たまらん丼)を売り出しているので、ここでも玉子のせロコモコをいただきました。地元の豚肉で作ったハンバーグがうまかった。
吉野湯さんにいってみますと極め付きにすいている。
誰も来ない男湯でしたが、街中の住宅街にある日帰り温泉ですが、静かな中庭に面した露天ぶろまであって、ゆっくりできました。持ち時間が少ないのが惜しいくらい。
さて、帰路は人気の「指宿のたまて箱6号]に乗ってみました。
キハ47の改造車3両編成で運転する列車ですが、わずか45Kmほど、1時間にも満たない旅程で特急として1100円の特急料金を設定する価値があるのかどうか、興味は尽きません。
指宿(1507)-[指宿のたまて箱]-(1600)鹿児島中央
2日前に苅田駅の駅員に薦められて購入した3号車の海側の側面向きシートに収まります。
この時間も高校生によるお見送りイベントを行われているようです。
夏休み中はずっとこれが行われているみたいで、ご苦労さんです。
指宿の高校生によるお見送り隊
さて1号車キハ47-8060は海側はドア間がすべて海に面したカウンター席になっており、山側の一部は本棚兼ベンチシート、連結面寄りには車内販売スペースが設けられています。
改造車ですが、遊び心満載です
2号車はほぼ同じような構成。
増結の3号車はクロスシートが並ぶ、比較的普通の座席が多いようです。
2号車のお子様シートとベビーブース
こちらは3号車
定刻、高校生たちの見送りを受けて出発進行。
さっそくいぶ玉レディによる車両の案内がはじまりました。
つづいいて車内販売、お土産品やJR九州の「いぶ玉グッズ」とならんで、玉手箱ケーキなどの記念品も積んでいるようです。
3名のレディは大忙しですね。
許可を得て撮影
かなり揺れる車内で重たいワゴンでの販売は大変そう。
というわけで、サツマイモビール(サツマ・パープル)をいただいてみました。
少し辛めの発泡酒です
わずか1時間に満たない旅ですが、現代人にはこのくらいのほうがいいのかもしれません。
海岸の風景のいいところを走るのは、生見ー中之浜間、瀬々串-平川間ぐらいに限られますが、これで桜島が見えていたらいうことなしでした。
この後、北上します。
長崎まで行来たかったのですが、なぜか長崎の宿が取れませんでした。
お盆のためか、精霊流しが終わったばかりのためか、と思っていましたが、インターハイもおKなわれていたのですね。
ほぼ満席の「さくら」で北上
鹿児島中央(1611)-[さくら566]-(1733)新鳥栖
新鳥栖(1743)-[かもめ37]-(1755)佐賀
長崎本線との乗り換えのために作られた(佐賀県にも1駅ということもありますが)新鳥栖駅。
乗り換え客は少ないという噂だったのですが、意外に多くの利用客がいました。熊本・鹿児島方面と佐賀・長崎方面の利用客も少なくはないのです。
とはいっても、非常にお手軽な乗換駅で、なんと一旦新幹線改札から外へ出ないと乗換ができません。
在来線の入り口は地平の上り線ホームにしかなく、長崎方面はホーム間の跨線橋を伝って移動しなくてはいけない構造で、エスカレータもありません。(エレベータはありますが)
9年後には長崎への新幹線(西九州ルート)が開業するのを見越しての設計とは思いますが、ちょっと乗換が大変です。
佐賀に宿泊することにしました。佐賀は地味ですが、落ち着いたいい街です。
おしゃれな店やレストランもたくさんできてきています。
佐賀駅北口のトレインビューホテルに宿泊
佐賀では新鮮なイカをいただくことができます。
少し小ぶりですが呼子の剣先イカの活き作り
ゲソは天ぷらにして・・・
あまくて、ふわふわのイカは九州に来たらぜひ味わっていただきたいものです。
(続きます)
錦江湾沿いをゆく指宿枕崎線の列車、
いかにも南九州の温暖な気候が感じられていいですね~。
とくに海を背にした「いぶたま」のポイント、
以前にJR九州のカレンダーにも採用されていた名所で、
私もいつかは行ってみたいと思っている撮影地なんです。
ところで例の○○通信ですが・・・
クルマ主体で行動することを前提にしているのか、
たまに徒歩での所要時間や最寄駅からの距離が
正確じゃないときがありますよね…困ったものです。
by あおたけ (2013-08-24 21:42)
サツマイモビールに驚きです^^;
by まー坊 (2013-08-25 09:31)
「指宿のたまて箱」はサツマイモビールなんですね。
「海幸山幸」は宮崎の地ビールでした。
by ミスター仙台 (2013-08-25 11:31)
あおたけさん
霧島までだとさすがに宮崎周りのほうが少し早い場合があります。
小倉-博多間も新幹線だともっと早いのですが。
再開したばかりの豊肥本線も乗ってみようかと思ったのですが、新幹線の長距離乗車を選んでしまいました。
例の海バックを撮るとすると日照から考えるとたまて箱6号を撮るのが正解ですね。
by やまびこ3 (2013-08-25 20:39)
まー坊さん
サツマイモ原料の発泡酒は意表を突いたものでした。
きれいな紅色がカクテルのようでした。
by やまびこ3 (2013-08-25 20:45)
ミスター仙台さん
各地のリゾートトレインを楽しめるのがJR九州の楽しみ方かもしれません。宮崎の地ビールも興味ありますね。
by やまびこ3 (2013-08-25 20:46)
鹿児島を旅行中に桜島の噴火に遭遇したことがあります。全身に浴びた灰を落とそうと西駅前の派出所で教えてもらった銭湯に駆け込んだことを思い出します。
「いぶたま」の特急料金は払う価値がありましたか?
by サットン (2013-08-28 16:59)
サットンさん
私も仕事の関係で近くに2,3か月滞在したことがありましたが、本当に大変ですね。
「いぶたま」本州だったら全車指定席の快速列車にするところなのでしょうが、JR九州の増収策で特急になったのでしょう。私としてはあと30分ぐらいあったほうが楽しめるのですが。
九州ではもっと短い三角線にも「A列車で行こう」号が特急として設定されていますね。
by やまびこ3 (2013-08-29 08:46)