雪のみちのく・グルメ旅・非鉄旅（その1）

雪のみちのく・グルメ旅・非鉄旅（その1）

2014.2.14 雪をついて宮城・白石へ

おっさん、であるやまびこはJR東日本「大休クラブ」のプレミアメンバーの特典として「びゅう旅行商品利用クーポン（グリーン車アップグレード用）」というのをもらいました。さらに、詳細忘れてしまいましたが、何かのキャンペーンで追加で同クーポンをもらってしまいまして、合計16,000円分たまっていたのです。

このクーポンはびゅう主催のJR東日本の列車のグリーン車を利用するツアーに金券として使用できるもので、グリーン車を少しでも乗りさえすれば、グリーン料金分を越えて充当できるところがミソ。

ツアー利用時の特急列車のグリーン車の追加料金は予想外に安く、片道1500円～になっていますので、うまく使えばかなりお得にグリーン車を使った旅行ができるという仕掛けです。

最初は伊豆方面にお手軽旅行を考えていました。この方面ですと「ジャスト伊豆」とか「味な伊豆」といった格安ツアーが設定されているのです。駅頭でパンフレットをご覧になった方も多いでしょう。
ところが、これらの格安ツアーだと差額を追加支払いしてのグリーン車の設定がなく、グリーン車を使えるツアーだと1泊2日で3万円近いものになってしまいます。

それならと東北方面に目を向けてみますと福島、宮城あたりだとほぼ同じぐらいの設定なのです。そこで思い出したのが、一昨年春に行こうとした白石近くの鎌先温泉の宿、この時は希望日程に空室がなく同じ宮城県内の遠刈田温泉に泊まることになったのですが、この真冬ならどうだろうと問い合わせてみますとうまい具合にOKが出ました。ついでに、仙台のホ〇デイ・インに会員ポイントで泊まることにして、2泊3日の旅程としました。こちらのポイントは昨年ヨーロッパ旅行時にウィーンに閉じ込められたために大量にたまっていたものです。

鎌先温泉最寄駅の白石蔵王までのグリーン車差額は片道2400円と少し高くなってしまうのですが、2万円と少しで、2月14日（金）～2月16日（日）　2泊3日のツアーが出来上がりました。


2月14日


東京駅10時過ぎの東北新幹線に乗るのですが、小田急線沿線の拙宅からロマンスカーに乗りまして新宿に向かいます。ところが、金曜朝から2週連続の降雪。それも都内に近づくとかなり激しい降り方になってきます。そもそもこの時間のロマンスカーは多摩川を渡るとのろのろ運転になってしまうので、あまり気にしていなかったのですが、その後もスピードの上がる気配はなく、新宿には20分の遅れで到着。

少し余裕を持って出てきたのでよかったですが、普通にきていたらアウトでした。さらに9時35分ごろ中央線快速ホームに降りてみると、中央線も遅れ、最初にやってきたのは東京行きの「かいじ号」。特急料金払てもこれに乗ろうかと思っちゃいましたが、ぐっとこらえて、次の快速で東京へ。
何とか10時前に到着できました。


東京（1008）－［やまびこ133号］－（1206）白石蔵王


E2系E215-1020に乗車。この車両は電動レッグレストのシートでなかなかよいのです。

「はやて」「はやぶさ」の大攻勢の前に影が薄くなってきてしまった「やまびこ」ですが、グリーン車の乗客は多く、7割がたの席が埋まる盛況でした。小田急や中央線は徐行運転していましたが、この時点では東北新幹線は定時運行されており快調に走ります。宇都宮を過ぎると雪も止み、曇り空。

白石蔵王駅・定時到着

下りホームは蔵王連山の展望台になっています

不忘山、屏風岳が良く見えていました

白石蔵王駅には12時過ぎ定刻に到着。
駅構内の観光案内所に荷物をあずけ、15時のピックアップまで市内観光に出かけます。

一週間前の雪が大量に残っています

一週間前、仙台では78年ぶりの大雪がありましたが、白石あたりも大雪だったわけです。


まずは、市内で昼食。
なんといってもグルメ旅ですから。腹が減っては戦ができぬ、なのです。
タクシーで乗り付けたのは、白石市内随一のフレンチ「ルガノ」さんです。といっても昼食時はお気軽なランチ主体で、900円ぐらいのパスタから選べます。

白石のフレンチ店

1600円のランチ、魚（スズキのソテー）の定食とステーキの定食をいただきました。
写真撮影ご遠慮ください、とありましたので、写真でご紹介できないのが残念ですが、見た目がものすごくきれいな料理でした。味より見た目の方が上なのが惜しい！

「ルガノ」はちょうど白石城のすぐ下になりますので、まずは城跡に上ります。
まずは、歴史探訪ミュージアムという資料展示室を見学。白石というと伊達正宗家臣の片倉小十郎の居城という知識しかありませんでしたが、このあたり、戦国期にはめまぐるしく領主が変わっていたことが分かります。
さらに、感動的だったのは、東日本大震災時に倒壊した各地の蔵や古民家から文化財の緊急救出活動が行われ新たに日の目を見たたくさんの古文書があったこと。適切な保存と検証が行われることを期待します。

つづいて、平成6年に再建された白石城天守閣に登ります。
白石藩は2万石程度ですから規模も小さいものですが、なかなか姿がよろしい。
寒～い板の間に上がって天守に上ると白石の市街地～白石蔵王の新幹線まで一望できます。

小ぶりながら姿の良い天守閣です

平成7年に再建されたものです

城門をくぐって登城

雪の城下町

白石城から下って城下でほぼ唯一昔のまま残っている武家屋敷、小関家に向かいます。
この屋敷は藤沢修平原作の映画に出てくるような下級武士の屋敷、瓦屋根など望むべくもなく、土壁に藁ぶき屋根の懐かしいものです。屋敷の周りを流れる水路がすがすがしい。

小関家武家屋敷のたたずまい

藁ぶき屋根の軒が美しい

気分は”吉永小百合”さん？

ポスターで見たことがある景色ですね。

いったん白石蔵王駅に戻りまして、宿の迎えの車で、鎌先温泉へ向かいます。

＜続く＞

コメント 6

東日本は、あの手この手で鉄道旅行需要の掘り起こしに熱心ですね。毎度のことながら感心します。
大休クラブみたいなのが西にもあればと思います。
by サットン (2014-02-19 17:09) 

宮城県にお越しいただき、誠にありがとうございます(o^∇^o)ﾉ
by johncomeback (2014-02-19 22:40) 

撮り鉄で遠征してしまうと、どうしても列車が気になって、
のんびりとくつろぐことができないので、
たまにはこういう、贅沢にくつろげる旅もいいですよね〜(^^)
白石の武家屋敷、適度に雪を纏っていて、
とてもいい雰囲気ですね〜。
まさにラストカットなど、ＪＲのポスターみたい（笑）
by あおたけ (2014-02-20 09:09) 

サットンさん
JR西はやはりあの事故が後を引いているようですね。
山陰地方や北陸など観光資源が豊富なだけに、ちょっともったいない。

by やまびこ３ (2014-02-20 23:26) 

johncomebackさん
おいしいものたくさんいただきました。冬の宮城もいいですね。
by やまびこ３ (2014-02-20 23:28) 

あおたけさん
白石城も武家屋敷も雪の中で静かの過ごしている感じでした。
ちょっと贅沢し過ぎですが、たまには家族サービスしないといけません。ラストカットは吉永小百合の出演するポスターをまねてみました。
by やまびこ３ (2014-02-20 23:32)