雪のみちのく・グルメ旅・非鉄旅(その2) [やまびこ(旅日記)]
雪のみちのく・グルメ旅・非鉄旅(その2)
2014.2.14-2 雪の温泉宿でまどろむ
白石蔵王駅から白石市街を抜けて15分ほどで到着したのが、東北の薬湯として一部には知られている鎌先温泉の旅館 「湯主 一條」というところ。
意外にモダンな玄関
旅館が5件程だけの小さな温泉ですが、その中でもこの「一條」は600年の老舗で、近年は料理旅館として雑誌などに取り上げられることも多く東北の小型旅館の中ではベンチマークともなっているようです。
温泉街の一番奥、旧坂をのぼりつめたところに、木造3階建ての本館と30室ほどの客室を擁する別館が道路を挟んでいます。よくインターネットで見かける木造の本館は昔の湯治宿の面影をのこしていますが、現在は客室としてではなく、個室料亭としてつかわれています。
別館のロビーで、お茶をいただきながらチェックイン。
ロビーはモダン
本場のずんだ餅、おいしゅうございます
従業員は若くててきぱきと案内してくれますがすこしばかりマニュアル世代の感じも感じられます。瀬戸カトリーヌ似のお姉さんにあんなにされてお部屋へ。一番小さなタイプの部屋ですが、畳の間に床暖房も聞いていてまずは快適そう。このころになると雪が深々と降り積もる雰囲気になってきました。
食事の前に温泉街を探索。
本当は湯めぐり手形をもらったので、どこか別の旅館の温泉にも入りたかったのですが、大雪の中、浴衣で出かけるわけにもいかず、時間も遅くなったので散歩にとどめたわけです。
こちら、本館の木造建築
湯治宿も兼ねているという最上屋
部屋に戻って、温泉探訪。
小規模旅館ですから、浴場は泉質の異なる2か所、薬湯と呼ばれている内湯と露天風呂付きの大浴場のみ(それぞれ男女別)です。まずは薬湯に入浴。薬湯からも雪景色が眺められて雪の中の温泉三昧です。
さて、「一條」の売りは何と言っても文化財級の木造建築にしつらえられた料亭でいただく夕食なのです。あらかじめお願いした時間になると黒服の係の方が、客室まで迎えに来てくださいます。そしておもむろに料亭まで誘導してくれるという演出が施されるわけです。今度は(故)三浦洋一似の係りの方が担当になりました。
味の良しあしを記述するほどの能力がないので、さっそく料理をご紹介します。
先付の蓬豆腐
前菜です
地の野菜を使った前菜各種
ワインも飲んだりして
お造り、鰆と金目鯛のカルパッチョ仕立て
蓋物 ブリ大根
そしてお楽しみの・・・
仙台牛の焼き物
ちょっと小さかったけどさすがの柔らかさ
海鮮のスープ・・・
ご飯までしっかりいただきました
デザートもおいしくいただきました
酒粕入りのフロマージュ
めずらしいデザートでした。
もう食べられません。
食後は再び温泉へ。
今度は露天ぶろ付きの大浴場へ。今度も貸切状態。きわめてすいているのです。
露天風呂は女性用の方が3階、男湯は2階にあるので女性用の方が解放感が味わえるかもしれません。
今回に限っては雪はさらさらと吹きこんでくる寒さなので、あまり露天に長いというわけにはいきませんでした。
夜は深々と更けてゆきます。
<続きます>
湯主一條、いい感じの宿ですね。
ということでHPを開いてみましたが、現在のご当主がいろいろと試行錯誤を重ねておられるようで。
古いハードに、新しい旅館のスタイルを盛り込んでいるように感じました。
福島か・・・遠いなあ。
by サットン (2014-02-21 17:54)
こんばんは。
鎌先温泉の一條さん、実は私も宿泊したことがあります。数年前のリニューアルより以前でしたが、やはり木造の個室料亭に案内されて食事いただきました。雰囲気もよく食事もおいしくいただけたのを思い出しました。このような素晴らしい木造建築、いつまでも残っていて欲しいですよね。
by TakiHaru (2014-02-21 19:14)
サットンさん
みちのくの小さな宿ですが、震災のときにもいち早く再開し、一層のサービス向上を図ったと日経のウェブ記事にも取り上げられましなた。個性的な小規模旅館がんばってほしいです。
by やまびこ3 (2014-02-22 10:13)
Takiharuさん
別館はリニューアルされましたが、湯治宿の雰囲気は残っています。木造3階建ての本館の佇まいは、いつまでも残して欲しいです。
by やまびこ3 (2014-02-22 10:20)
雪積もる山あいの温泉宿で、
美味しいものに舌鼓を打つ、
まったりとして、いいご旅行ですね~(^^)
味のある木造建築の本館が、
とてもいい雰囲気のたたずまいですね。
by あおたけ (2014-02-23 16:24)
あおたけさん
白石の積雪は翌日一気に50センチを超えたのです。
思ってもみない雪で、木造旅館の雰囲気が出たようです。
朝には看板が見えないくらいに積もっていました。
by やまびこ3 (2014-02-23 20:00)