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北海道へ短期遠征(その2) [はつかり(鉄系)]

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北海道へ短期遠征(その2)
2014.5.24 展望台マジックアワーにまどろむ



午後は夕方の撮影に備えて、東室蘭の先まで行きます。植苗から苫小牧に移動。
少し乗り換え時間があるので、橋上の改札口前にゆくと懐かしや、駅弁売りが待ち構えていました。
苫小牧というと「ししゃも・チップ・ます寿司」の近藤商事と「サーモン寿司」の仕出しのまるいの2頭体制だったのも今は昔。近藤商事が撤退してからずいぶん時間がたってしまいましたが、まるいさんは今日も店を出していました。
売り切れ近い弁当から「ほっき弁当」をチョイス。「サーモン寿司」や夏季限定で「チップ姿ずし」(支笏湖のヒメマス)も登場するようです。東室蘭で「母恋めし」を買うことができるという情報にもかかわらず、ほっきの魅力に勝てません。

植苗(1147)-[2752M]-(1159)苫小牧
苫小牧(1228)-[432D]-(1332)東室蘭


苫小牧からは1978年に登場しレッドトレインと呼ばれた50系客車を気動車化改造したキハ143の2両編成。先ごろJR東日本の釜石線に登場した「SL銀河」の客車に使われているキハ141系気動車のお仲間です。キハ141は北海道用オハ51/オハフ51の改造、キハ143は同じく改造車ですが、エンジン出力を強化したものです。こちらはまだ苫小牧にまとまった数が残っています。
苫小牧-室蘭間は、日本最長の直線区間を有する平坦線で、駅間距離も長いのですっ飛ばしてゆくのですが、この改正で、苫小牧以南では普通列車の電車運用が消滅してしまいました。普通列車としては、わずかに東室蘭-室蘭間の特急「すずらん」崩れの電車が走るのみ。苫小牧-室蘭間にしても、特急「すずらん」5往復(+臨時片道1本)が電気運転する列車のすべてとなっています。特急といっても通常はたった4両編成ですから、巨額の電化工事費をかけたかいがありません。
全国的に見ても、磐越西線の会津若松-喜多方間(普通列車2往復)、肥薩オレンジ鉄道の新八代-川内間の貨物3~4往復とならぶ三大もったいない電化区間になってしまいました。
まあ、お金のないJR北海道のことだから、2年後の新幹線函館開業の時には、「北斗」は東室蘭でぶった切って、東室蘭-札幌間に、今「スーパー白鳥」で使っている789系電車を投入するかもしれません。

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苫小牧からはキハ143のワンマン列車


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こちらは日高本線用のキハ40単行列車



妄想が過ぎました。2両編成のワンマン気動車はさらりと席が埋まるぐらいの乗客を乗せて、快走します。
社台、白老の牧場を過ぎて、海が近い虎杖浜。

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「ほっきめし」 苫小牧駅 まるい弁当
2014.5.24 苫小牧駅コンコース売店にて購入 ¥1050
社台付近の牧場と海岸を見ながらいただきます


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巨大な北寄貝がのった炊き込みご飯です
食べ応え十分、味もよし
苫小牧はほっきの水揚げNo1だそうです



鷲別の機関区もうとうとしているうちに通り過ぎて東室蘭。

東室蘭からはキハ150型のワンマン単行列車に乗り換え。
稀府、北小金あたりも海岸をたどる魅力的な路線です。

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東室蘭からは少しだけ近代的なキハ150


東室蘭(1351)-[478D]-(1425)長和

伊達紋別を過ぎると右手に茶色い岩がむっくり突き出した昭和新山が見えてきます。
続いて、茶色い壁のような有珠山の姿が見えたところが、今日の目的地長和です。


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構内踏切のある無人駅の長和
キハ40の単行の列車と交換します


そう、今日の夕方のポイントは長和俯瞰なのです。
今のダイヤでは、夏至でもカシオペアの夕日ギラリは難しいようですが、この天気ではカシオペアの時間まで撮影できるかどうかも???です。

まずは、俯瞰ポイントに上らず、下の水田地帯のポイントをうろうろ。(上に人がいないことを確認してからです。)
長和-有珠間は複線化されています。

下り列車が来ると思っていたら、やってきたのはこの子↓


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「旭山動物園号」?のキハ183系気動車


団体列車かと思いましたが、DJに掲載されていた別の日の集約臨(修学旅行用の地域ごとの団体列車)と同じ時刻のようです。「旭山動物園」の幕は簡単には代えられないのでしょうか?後ろには一般型のキハ183系が2両ついていて、幕は「臨時」でした。


続いて上り貨物列車が2本

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DF200-122牽引の94列車


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DF200-63牽引の2050列車


上り貨物2本を送ったのち、山に入ります。

国道を上り、農道に入ってのぼり15分ほどで、俯瞰ポイントに到着。国道を作った際に切り崩されたと思わ荒れる斜面の上の平たんな場所でキャパも十分ですが今日の天気では先客1名のみ。最終的には6名ほどになりました。


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広々した風景が広がっています
(画像クリックで拡大)


田植えの終わったのと終わってないのと田起しの最中のの水田がそれぞれ1/3づつ。広々した道南らしい風景です。はるかに渡島半島の山々が雲の下に見えています。


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長万部からの487Dが来ました


天気も悪いし、「カシオペア」の時間まで明るさも持ちそうもないので、ここは少し遊んでみます。ホワイトバランスをいろいろいじってみまして・・・

”トワイライト劇場の開演です”


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「トワイライトエクスプレス」・・・・まさにトワイライト


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「北斗89号」はスラントノーズのキハ183を先頭に来ました



長~い貨物列車もばっちり撮れます。

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3065列車



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集約臨の筋で現れたノースレインボーエクスプレス



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「スーパー北斗11号」は7両編成283系気動車



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「北斗92号」はニセコエクスプレスで運転
3両と短い編成ですので、なるべくほかの列車をとアナウンスされていました



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再び貨物5051列車



いよいよ暗くなってきました。

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491Dは単行の気動車


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482Dがすっきりした水鏡に映ります


「トワイライトエクスプレス」の時間になるとかなり暗く、なんだか霞がかかったようになってしまいました。
ふと見るとカメラに水滴がついています。霧雨に近いガスがかかっているようです。

で、かなり無理をして撮った「トワイライトエクスプレス」ですが・・・・・・


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ノイズの海に沈む「トワイライトエクスプレス」



この時点でみなさん引き揚げてしまいまして、残された私は黄昏に沈む列車を追いかけます。
霧は晴れてきたようで、かえって水鏡に映る列車はクリアになってきたようです。


「北斗星」は真っ暗になってしまいますので、流してみることにしました。

このポイントでは下り貨物通過後に下り「北斗」と上り「北斗星」が相次いで通過するダイヤになっているのですが、下り貨物 99レが数分遅れているようです。遅れた99レがゆっくり現場を通過。ダイヤ上では複線区間で「北斗星」とすれ違うのですが、長和駅から先は単線のため遅れ99レは長和で停車して「北斗星」を待つ様子です。

となると・・・・

99レの続行でやってくる「北斗」は「北斗星」が長和を通過したのち、貨物 99レが発車して上り線を開けるまで長和駅に進入できません。

これはまずい・・・・

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撮影ポイントに進入してきた「北斗93号」


「北斗星」が長和駅に進入するより先に「北斗」が撮影ポイントに最徐行で進入してきて、あろうことかど真ん中で停車してしまいました。そこへ「北斗星」が長和駅に進入してくるのが見えました。ここまでは1.5Kmぐらいでしょうか?
このままでは完全にかぶってしまいます。

貨物列車が出発してゆき、再び「S北斗」が動き出します。

かわせるか、かわせるか・・・・


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光の矢となって本州を目指す「北斗星」


設定した撮影範囲をぎりぎりで「北斗」が抜けてくれたところへ、「北斗星」が進入してきました。
アドレナリン、大放出!でございました。

雄大なパノラマの中で、繰り広げられたドラマに感動してしまいます。(おおげさだなぁ (^~^;)ゞ)


さて、帰り道、徒歩鉄にとって問題となる列車本数の少なさです。この時点で19時20分過ぎ、長和から東室蘭方面への列車は21時すぎになってしまいますが、道南バスの室蘭行きの路線があるのです。
あおたけさんも触れておられましたが、強い味方になりました。

長和(2002)-[道南バス]-(2008)伊達紋別駅


伊達紋別泊


夕食、宿泊した駅前ホテルの居酒屋で、トン汁ラーメンなるものを・・・

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こってりですが、意外にうまい!



(続く)
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コメント 4

johncomeback

おぉ~、僕の故郷伊達に宿泊されたのですね。
懐かしい景色の写真をありがとうございます。
パノラマ写真、穴が開くほど見つめました。
火力発電所の煙突が妙に懐かしいです。
伊達には実家も無くなり、来月北海道に行きますが、
スーパー北斗で通過するだけです(*´∇`*)
by johncomeback (2014-05-29 09:07) 

あおたけ

長和の展望台へ行かれたのですね!
今の時期はちょうど田んぼに水が張られて、
本当に雄大で幻想的な景色が広がりますよね!
「カシオペア」に日が当たらなくなったのは残念ですが、
今となってはそんな贅沢も言っていられないのが、
現状ですよね。。。

by あおたけ (2014-05-30 19:22) 

やまびこ3

johncomebackさん
JCさんは伊達紋別のご出身でしたか。私は父が北海道出身でしたので子供のころは何回か札幌には行ったのですが。
伊達紋別、こういっては失礼ですが、ホテルもたくさんあってシッピングセンターもあってなかなか開けた便利なところですね。
by やまびこ3 (2014-05-30 22:56) 

やまびこ3

あおたけさん
長和の展望台、暗くなっても素敵な光景が広がりました。隣で撮られていた方が、「北斗星」の素晴らしい写真を今日の1枚に投稿されていました。わたしのカメラでは無理でしたので、こちらもご覧になってはいかがでしょうか。
by やまびこ3 (2014-05-30 22:59) 

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