来たぜ!東北! 三陸縦貫ルート撮影記(1) [はつかり(鉄系)]
来たぜ!東北! 三陸縦貫ルート撮影記(1)
2014.10.4 八戸線撮影記
前週に続いて、東北遠征。
10月3日(金)
東京(1920)-[はやぶさ33号]-(2206)八戸
<八戸泊>
10月4日(土)
今回の計画は八戸線から三陸鉄道を縦貫し、途中何か所かで鉄道写真撮影をしようというものです。八戸線の列車本数が少ないので早朝から活動開始です。
八戸(535)-[423D]-(719)宿戸
以前種市海岸北部の鮫-陸奥白浜間で撮影したことがありましたので、まずは地図上で海岸に接近している陸奥白浜-種差海岸を目指します。
馬淵川鉄橋上で日の出を迎えます
手前に移っている線路は八戸臨港鉄道です
蕪島を通過。今日は好天が期待できるかな?
朝日に染まる蕪島
陸奥白浜を過ぎて種差海岸まで来ましたが、線路沿いに松林が広がっていて海と八戸線を絡めて撮れそうな場所が見つかりません。それならばと宿戸(しゅくのへ)海岸にあっさり変更。
途中、階上でなぜか40分も停車して、八戸行きの気動車2本と行き違いするというちょっとひどいダイヤ。階上駅で待機していた交換列車424Dはたらこ色の3両編成。
たらこ色キハ40でそろった424D
こいつを宿戸で撮りたかっただけに、この後戻ってくるのかどうか。
こちらが乗車してきた423D
先頭車はいわゆる「赤鬼」塗装車ですね
後ろは一般塗装のキハ40でした
階上駅前には、八戸線で最後まで使われていた腕木式信号機がモニュメントととなって保存されています。
青空にそびえる腕木信号機
朝日を浴びて進入する426D
2本目の426Dと交換して出発。種市付近からは久慈の高校に通うのか、高校生が乗車してきてようやく車内がにぎやかになりました。停留所のような宿戸で下車。
宿戸駅到着、車掌さんが後方確認しつつ出発
道路向きには駅名票さえありません。
次の陸中八木で乗ってきた列車と交換する430Dが接近してきますので、早く撮影ポイントを探さなくてはいけません。海岸まで出る余裕はなく途中田んぼの中で気動車と行き違いました。
海岸段丘の上の田んぼを行く430D
この先ちょっとした丘を越えたところで海岸が近づいてきます。農道を歩いていったん線路を越えたところで浜に出る道路に取り付くことができました。
丘から降りてきた八戸線が砂浜に沿って緩くカーブしているところを海岸段丘の上から見下ろせそうです。ちょっと下の浜まで下りてみますと、地元の方がやってきては昆布を干していらっしゃいました。
宿戸の浜で昆布を干しています
下の浜からも海岸を行く八戸線を撮影できそうでしたが、少し上の道路沿いから狙ってみます。
浜辺を行く433D
思ったより遠かったです
湾に沿って回り込んだ先が有名なS字カーブになります。
撮影を終えて浜から線路を越えて進んでゆきます。
この後しばらく列車は来ないので、このS字カーブでの撮影は次の機会としましょう。線路だけ記念撮影しておきます。
宿戸のS字カーブ
かたわらに昭和8年の三陸大津波の記念碑がありました。
日章旗の彫り込まれた津波の碑
浜からひと山越えたところが八木の漁港、この一角に陸中八木駅がありました。
この先に「行くぜ東北!」で有名になったカーブがあるはず。
再び丘を一つ越えてゆきます。いったん踏切を渡って海側に出た後、次の坂を登ってゆきますと八戸線のガードの下に、またまた津波の記念碑があります。何回も津波の被害を受けてきた土地だといういうことがわかります。
ソネブロ仲間のあおたけさんがこの夏このポイントを訪ねて素晴らしい光景を紹介されていますが、件のカーブがあろうかと思しき高台に入ってゆきますと、行き止まりの道の突当りに、あおたけさんのブログで見覚えのある景色が・・・
その先までずんずん入っていきますと民家の庭に入り込んでしまいました。
おかあさんが出ていらっしゃいましたので、あおたけさんのブログをスマホで示しつつ
「この場所を探しているんですが・・・」
と伺ってみると
「〇〇××の裏だ」
とのこと。
「そこで写真を撮らせていただいてよろしいでしょうか?」
と聞いてみると、
「みんなそこで撮っているよ!」
と案内してくださいました!ありがとうございます!
で、件のカーブを望むポイントにカメラをセッティングさせていただいて次の列車を待ちますが、先ほどまでの天気はどこに行ってしまったのか、にわか雨が降ってきてしまいました。
しばらくして止んでくれたのは幸いですが、ドン曇りの状態で、上りの436Dを迎えます。
灰色の海をバックに盛岡色キハ40の3両編成が来ました~
カーブに差し掛かったところを1枚
次の上り列車は1時間後。待つのはややつらいですが、せっかくですのでもう1本とねばってみます。そのうち、少しは明るくなってきました。
晴れ間にやってきてくれたキハ403両編成437D
海の色は秋の色ですが、柔らかい日差しが差し込んでくれました
直線に差し掛かるとまんだ~ら
そろそろ次のポイントに移動しますが、お宅の方は扉が閉まっておりましたので、大きな声でお礼を結って立ち去ることにしました。高台から下りて写真に写っている鉄橋の下をくぐってさらに高い防波堤を越えると海岸に出ます。
次の有家駅までは道路を通ってゆくと四角形の3辺を行くことになるため結構遠いのですが、海岸を行くとほぼほぼ直行できそうです。地図でも砂浜を現す点々が表示されていました。
海岸に出ていったん八戸線の築堤まで登ってみます。
上の住宅のあたりで撮っていました
海岸を進んでゆきますが、砂浜がだんだん細って行って最後はガレ場に・・・・
擁壁の上が八戸線です!
週末は八戸線にレストラン・トレインが運転されています。「TOHOKU EMOTION」が運転されています。ちょうど後を追いかけてく来ているはずなので、海岸沿いで撮影できる場所を探してみましたが、築堤が近すぎてうまい場所がありません。
やむなく、斜面によじ登ってみるとそのポイントは有家駅とは目と鼻の先。海岸を回ってくるところを狙えます。
キハ110 3両編成の「TOHOKU EMOTION」
有家駅を徐行運転で通過した先には・・・・
歓迎イベントで上りを立てた人たちが手を振っています
有家駅につきました
上の写真を撮ったのは、写真奥のカーブのところでした。
この海岸はマリンスポーツのメッカらしく、大勢のサーファーでにぎわっていました。
次の下り列車で久慈に向かいますが、その前にやってきた上り普通列車を撮影。
海に向かって出てゆく442D
続いてやってきた437Dは・・・・
「リゾートうみねこ」での運転でした
観光客と地元客で結構込み合っています。
以前はこの車両は全車指定席の快速で使われていましたが、このところ土日のみ普通列車運用に入っているようです。
有家(1336)-[437D]-(1405)久慈
有家を出て入り江を回り込むと山に登り始めます。サミット近くなのに侍浜という不思議な駅を過ぎて久慈駅に到着しました。
「TOHOKU EMOTION」と並ぶリゾートうみねこ
ようやく久慈につきました。
(続きます)
TOHOKU EMOTION、飲み放題はうれしいですがぁ・・・。
自称:飲み鉄としては、ちょっと違うのですよ。
by hanamura (2014-10-14 12:34)
八戸線って、基本3連なのでしょうか。
気動車で3連は、最近では珍しいと思います。
キハ40の窓を開けて、海風にあたりながら一杯なんて最高だと思います。
by skekhtehuacso (2014-10-14 22:53)
こんばんは
白地に赤いのラインの気動車
わたし、このカラーリングけっこう好きです
八戸線、けっこう、というかかなり風光明媚な路線なんですね
ちょっと遠いですが行ってみたいです
by gardenwalker (2014-10-15 22:05)
hanamuraさん
TOHOKU EMOTIONって日本酒も飲めるんですか!
往路のランチクルーズではついてからが大変だし、帰路はデザートクルーズですからねえ。夕方の便もたまには走らせてくれればいいのに。
by やまびこ3 (2014-10-15 22:27)
skekhtehauscoさん
手元の資料で見ると朝夕中心に3両編成が入っているようです。これ以外には東北地方では男鹿線の4両(最大6両)、左沢線、磐越西線ぐらいですね。
by やまびこ3 (2014-10-15 22:39)
gardenwalkerさん
キハ40が走る線路もわずかになってしまいました。
鮫付近、陸中八木付近が海が近くでお勧めです。
by やまびこ3 (2014-10-15 22:41)
三陸海岸の路線ってJR、三鉄がコマ切れ状態で一体感がないんですが、確かに青森~岩手~宮城と繋がっているんですね。
海岸沿いの絶景区間、のんびり眺めてみたいもんです。塩害が気になったりしますが。
by サットン (2014-10-16 10:06)
八戸線へ行かれたのですね〜(^^)
有家の俯瞰ポイントはちょっと解りづらいですが
無事に辿り着けて、
ひと時の晴れ間で青い海をバックにしたキハを撮れたのは、
よかったですね〜。
by あおたけ (2014-10-16 18:22)
あおたけさん
八戸線、首都圏で考えると地味ですが、いい撮影地がたくさんあるのですねえ。あおたけさんのヒントのおかげで、短時間で場所が判明しました。
夏の海の色ではありませんが、気分のいい海岸で撮影できました。ありがとうございます。
by やまびこ3 (2014-10-19 17:54)
サットンさん
私が学生の頃、細切れの区間が少しずつ開業していったのを覚えています。再びつながることを期待していますが、そのころの熱意があるかどうか。
by やまびこ3 (2014-10-19 22:30)