北東北の海辺をゆく(その1) [はつかり(鉄系)]
北東北の海辺をゆく(その1)
2015.10.10-12 大曲でちょっと寄り道
三連休いかがお過ごしだったでしょうか。
やまびこは北東北、秋田・青森へのチャリ鉄たびに出かけました。
6月の五能線遠征時は雨模様に泣きましたが、近いうちにリベンジと思い、早くから深浦の民宿だけ予約して待っておりました。さて、どうなりますか。
三連休乗車券は、乗り鉄旅の強い味方です。
10月10日三連休乗車券を用意して早朝の東京駅に集合します。(三連休パス時代はもっとお得だったのに、馬鹿な奴らのせいで、特急乗り放題のおまけがなくなってしまったのは痛い。)
「こまち1号」で出発。
朝食は、いきなり豪勢に
「駅弁誕生130周年記念 秋の味覚弁当」 東京駅 NRE
新幹線ホーム売店にて ¥1,300
松茸ご飯入りです!
けっこううまいものでした
関東は快晴でしたが、岩手に入ると次第に曇り空、岩手山は頭を雲の中に隠しています。田沢湖線沿線の紅葉はもう少し、来週ぐらいには見ごろを迎えそうです。
東京(632)-[こまち1号]-(951)大曲
秋田を経て五能線に入る前に大曲で下車してちょっと寄り道。
実はこの週末、奥羽本線開通110年を記念したイベント列車「レトロこまち」号が運転されました。先月の「110年記念号」「リレーつばさ」号につづく関連イベントですが、今回はED75+旧型客車5両という、やまびこにとっては外せない車両が、秋田-横手間を往復します。「こまち1号」で行くと往路は大曲付近でちょうどキャッチできます。
復路を撮影してから、五能線の奥地まで入るのはどうしても到着が夜中になってしまいそうなのでここは涙を呑んで五能線を優先。(晩飯をだろの声)
大曲で下車。地図を見ると大曲の北にも南にも広い水田地帯をゆく好適地がありそうです。
秋田新幹線と並走している区間は、ファンの数も多そうでしたし新幹線の線路が映ってもどんなもんかということで、大曲の一つ南、飯詰駅の周辺に行ってみることにします。
大曲駅
大曲駅は、協賛イベントの準備中。
広場では飲食会場、建物内ではHOゲージの運転会の準備中です。
110周年記念ラッピング電車の中に掲示されている写真でした
秋田といえば・・・・
このポスターには何回も騙されました?
「レトロこまち」に先行する普通電車で南下し
ます
大曲(1013)-[436M]-(1019)飯詰
新庄行きには、予想に反してかなり大勢の同業者が乗りこんでいるようでした。
大曲の市街地を抜け、稲刈りのほぼ終わった水田地帯に入ると、そこかしこに三脚を構えたファンの姿が見えます。予定通り飯詰で下車。5,6人のテツとともに駅を出てゆきます。
"くりこま"号を組み立てているとタクシーの運転手が
「今日はなにかあるの?」と聞いてきます。
いつも駅舎の写真を撮ったり、自転車が重くて出遅れていたり、沿線でカメラを構えていると地元の人に話しかけられることが多いのです。(撮影機材が軽装なので話しやすいのか?)
「レトロこまちっていうのが走ります。」
というと、この情報はご存じだったようで、
「あ~、あれ、今日は走るのか~」
と、納得していただけました。
飯詰駅到着
飯詰の北側は南南東に向かって走る線路の架線柱が西側にあり、これからの時間帯、順光側だと架線柱越しになってしまいそうでしたが、ここから南側はうれしいことに架線柱は東側になります。
しばらく線路に沿って南下してゆくと、刈残してあるかなり広い水田がありました。ハザ掛けでもあれば、それも画になるのですが、秋田の広大な水田では、乾燥機を使うところばかりで稲を干してある風景はもはや見られません。
うまい具合に天気もぐんぐん回復し、青い空に白くも、紅葉の始まった山の景色と日本の秋満喫です。こうべを垂れた稲穂を前景に狙ってみることにしました。
ヘッドマーク掲出とのことでしたが、ヘッドマークなどない普段の姿こそがみちのくの旧型客車には似合いそうですので、目立たぬようにサイド気味から撮ってみましょう。
定刻、飯詰を出た列車が踏切の警報を鳴らしました。
秋空の元を行くED75のローカル列車です
1970年代までの東北のローカル列車が再現されました
青色の客車も交じっているともっとリアルなのですが、そこまで求めるのは酷なもの。
サイドからも1枚
本来なら横手まで行って列車を観察したいところですが、そうもいかず、北に向かいます。
次にやってきた上り電車はラッピング電車でした
飯詰(1159)-[439M]-(1304)秋田
次の普通列車で秋田に移動。秋田からは「リゾートしらかみ5号」で北に向かいます。
秋田も鉄道の日イベントで、跨線橋通路部分で駅中コンサートをやっていました。
市民を集めてエキコン開催中
「リゾートしらかみ5号」はあかげら編成での運転でした。
指定されたのは2号車のコンパートメントの1室。荷物を格納する場所が無いので困りますが、自転車は出入り口近くのゴミ箱の前に横倒しでおかせていただきました。
(もちろん、車掌さんに一声かけて、鍵かけてです。)
車端の少し狭いボックスは結局1人でした
秋田(1417)-[リゾートしらかみ5号]-(1609)十二湖
前から気になっていた駅弁を購入しました。
「日本海たこびより」 秋田駅 関根屋
改札横売店にて購入 ¥880
タコめし+タコのぞぼろめし
これはうまかった。絶品です。
「しらかみ5号」は深浦で「しらかみ4号」と行き違いしますが、列車本数の少ない五能線では日没時刻との関係から、停車駅の十二湖かウェスパ椿山の周辺でしか撮影できません。椿山の周辺は森林の中で海が見えそうもないので十二湖で下車した次第。
ガンガラ穴あたりに行くしかないかと思いましたが、6月にも行ったばかりだし・・・・
そこで思い出したのが、十二湖駅周辺の高台からの俯瞰撮影の写真。地図と照らし合わせると、名勝 十二湖への道路の入り口付近にある「アオーネ白神」という宿泊施設のあたりがよさそうです。
えっちらおっちら、えっちらおっちら登ります。あ~疲れた。
アオーネ白神、コッテージ村です
一度泊ってみたいところです
頂上付近に展望台というのがありました。
木造の3階建てぐらいの展望台なのですが、、、、
お~、白神山地が良く見える。
白い崖は十二湖を生み出した大崩れちおいう崖の崩壊現場です
が、反対側を見ると周辺の樹木が成長したせいか、海はほとんど見えません。
もどって、海岸寄りの崖の上にある「海彦山彦館」という関連宿泊施設の前の芝生に行ってみます。
かろうじて海岸沿いを走る五能線が見えました。
カメラをセットするうち、日没が近づき急速に暗くなってきます。
日没までにきてくれよ~。祈るのみ!
5分ほど遅れてやってきたリゾートしらかみ”青池編成”
サブカメラで日没を入れてみました。
「リゾートしらかみ4号」が最後の光の中をやってきました
メインカメラでもう少し拡大しています。
間もなく日が沈みます。
明日もいい天気になってくれるといいのですが
夕暮れの海岸の景色、いいもんです。
感傷に浸る間もなく、今宵の泊地の向かいます。
十二湖(1749)-[323D]-(1813)横磯
十二湖から乗った母娘の旅行者の母が、混んでて座れなかったらどうしようなんて言うもんだから、
「ガラガラですよ、絶対!」
と請け負ったものの、キハ40 2両編成に乗客は1人だけでやってきたのはビックリ。へいじつなら少しは乗っているのでしょうけど。
ホーム1面だけの横磯駅到着
めざす民宿は、深浦まで行くより、横磯で降りたほうが坂を登らずに済みそうでしたので、横磯で下車して、真っ暗な109号線を走らせます。天気もよく、カシオペアや北斗七星だけでなく、天の川までよ~く見えました。
またまた、ペンション深浦さんの豪華夕食に舌鼓を・・・
ごちそうさまでした!!!
なんでサザエのつぼ焼きや大エビのフライが2つついているのか不明です
<続きます>
拙ブログへのコメントありがとうございます。
片平まつり、隣のブースでは超伝導の解説して
いました(^-^)
東京駅の豪華な弁当、日本酒と共にゆっくり味わいたいです。
by johncomeback (2015-10-15 07:54)
先月に続き、今月も秋田へ出撃されたのですね(^^)
レトロこまち、そして夕暮れの五能線と、
どちらもいい感じになりましたね〜。
駅弁誕生130周年記念 秋の味覚弁当、
この内容で1300円ならばお値打ちですね!
これを食べながら飲み鉄がしたいです(笑)
by あおたけ (2015-10-15 09:20)
五能線から眺める日本海は私の好きな車窓風景の一つです(^.^)
by ぼんさん (2015-10-16 07:56)
johncomebackさん
この弁当はNRE東京にしては良心的な内容、値付けなんですよ。松茸ご飯もおいくいただきました。
超電動電磁石、腕時計を近づけてしまって、秒針がぐるぐる回りだした同僚がいました。
by やまびこ3 (2015-10-17 13:47)
あおたけさん
旧型客車と五能線、秤にかけて計画しちゃいました。
五能線に旧型客車も走ってくれれば最高ですがね。
130年記念弁当、酒の肴にもぴったりですが、朝なのでやめておきました。
by やまびこ3 (2015-10-17 14:02)
ぼんさんさま
五能線の夕陽、何回も見ていますが美しいですわ。
最近ツアーでもローカル線乗車のコースにも結構入っているようで、よく団体と出会うようになりました。
by やまびこ3 (2015-10-17 14:07)