北東北の海辺をゆく(その2) [はつかり(鉄系)]
北東北の海辺をゆく(その2)
2015.10.10-12 さすがです、五能線の風
10月11日
予報では、曇りのち雨となっていますが、さてどうなりますか。
天気が気になって夜中に何回も空を見上げてしまいました。
7時半前後に深浦を発着する上下列車があるので、朝飯前に朝練に出かけます。向かったのは前夜は走った横磯方面。海岸段丘の上を走るこの区間、海を背景にできそうなあ場所があったように記憶しています。かなり横磯駅近くまで進んだところで、国道と並行する五能線の線路が見ました。
下り1番列車 521Dが来ました
海岸沿いの棚田の上になります
上りの2番列車 522D
予報では午前中は持ちそうなので、前回雨であきらめた、追良瀬-驫木間の俯瞰撮影ポイントに向かってみましょう。いったん深浦の港や市街地まで下りて、再び行合い崎への上りにかかります。
行合い崎の付け根部分の夕景が、この秋のリゾートしらかみのパンフレットの表紙になっており印象的でしたので、ちょっとこのポイントを探してみます。
行合い崎入り口付近の駐車場の端っこのあたりがそのポイントで、普通列車を1本ここで撮ってみようと思います。駐車場の外側からなんとか構図を確保して・・・
2525Dがやってきました
ありゃりゃ、2両だと思ってシャッターを切ったら3両編成でした。
こりゃ失敗。
目的地の追良瀬に向かいましょう。
広戸の坂を下って、海岸沿いをゆきます。海岸段丘の下を走って、追良瀬川の河口に近づくところ、1基の石碑があります。蒸気機関車の最後のころ、この場所で、ハチロクの牽引する混合列車が、冬の波にさらわれて崩壊していた線路に突っ込み機関士が死亡する惨事となりました。このあたりの経緯は最近では「証言 日本国有鉄道03」にも掲載されていました。
その事故の慰霊碑が建立されています。
今では静かな入り江を見る慰霊碑
青森県の西側にも「おいらせ川」が流れています。
追良瀬川の河口に開けた追良瀬の集落を過ぎると、国道109号線は追良瀬-驫木間の崖の上に上ります。一方、五能線は海食崖の下の狭い海岸を進んでゆきますので、ここをゆく列車を崖の上から俯瞰しようというわけです。
上り坂で汗を絞られたあと、崖の上の高台に出ると意外にも水田が広がっています。このあたりはまだ取り入れが終わっていないようです。水田の西側には、崖へとつながる松林が育っています。
このあたりでは、とあたりを付けて松林の中の小道を進んでみますと絶景が見えました。
カメラをセットしているうちにうれしいことに日までさしてきましたが、今度はまんだ~らが気になる状況に突入。
さて、やってきた上り列車は
昨日乗った「あかげら」編成の「リゾートしらかみ2号」が岬のトンネルを抜けてきました。
いやはや、いい天気になりました。
今度は北上する列車を撮ろうと断崖の南側のふちに行ってみます。
ちょうどうまい具合に水田の端に樹木の切れ目があり、ここからは、行合い崎の切通しを過ぎて海岸を走って来て追良瀬川河口の平地を回り込んでくる様子が、しっかりみえました。
ややあって、下ってきたのはHEB300系の「青池編成」
「リゾートしらかみ1号」
追良瀬川の橋梁を渡って
つづいて、上りの普通列車がありますので、先ほどのポイントに戻ってみます。
ここで、昨日のうちに入手しておいた弁当で昼飯とします。
「牛めし」 秋田駅 関根屋
秋田駅Kioskで購入 ¥880
前日買ったものですが、一日持ち歩いて大丈夫かという疑問もありますが・・・・「牛めし」には、加熱式のあっちっちバージョンと普通バージョンがあるのですが、Newdaysに奥羽本線110周年記念のつばさ掛け紙バージョンを売っていたのでつい買ってしまいました。
「牛めし」でございます
お腹も足りたところで・・・
やってきたキハ40の2連。
あれ?!秋田支社のホームページで公開されている運用によるとこの列車は朱5号(タラjコ色)のキハ40 2両のはずだったんですが???・・・
故障でもあったのか? 残念です。
ロケハンしながら驫木駅のあたりまで行こうと思います。
先ほどからトンネルが見えている塩見崎まで小道が続いているようですので岬に行ってみます。
これまた絶景の塩見崎
お~、ここからもいい感じで見えますが、トンネル入り口付近に、通信用のアンテナが屹立しているのが惜しい。
次の下り「リゾートしらかみ3号」はここで撮ることにして、それまでの間に最近人気急上昇中の轟駅に行ってみてこようと思い、轟の集落に向かいかけたところで、急に来ました!ゴロゴロゴロ ♫♫♫
GoGoGo♫♫の風の音! 恐れていたやつが来ました。
なんとか、轟の集落に入り、とある家の軒先に駆け込みます。
おばさんと目があったので、一応お断りの会釈をさせていただき、待つことしばし。
ザバッ!ザバッ!という降り方です。
こんなすごい雨、初めてです。アメダスのレーダで真っ赤な一筋ができていました。
20分ほどでスカッと上がってくれたのは、不幸中の幸いでした。晴れはしませんが・・・
轟駅に向かうのはあきらめて、先ほどの岬に戻ります。
どこトレを調べますと「リゾートしらかみ3号」はこの時点で15分ほどの遅れ。
風は相変わらず強く吹き荒れています。
岩館あたりで強風の影響を受けたらしく、その後も遅れは増してゆき、結局40分ほど遅れて・・・
「橅」編成の「リゾートしらかみ3号」
夕日の時間には素晴らしいのではないかな
今日は、この後八戸まで移動する予定なので、そろそろ深浦駅に戻ります。
途中、先ほどの行合い崎根元ポイントにて
2830D、午後になって色が濃くなってきました
結局、「リゾートしらかみ5号」も15分ほど遅れて現れ
「4号」と深浦で交換
一路、八戸を目指します。
深浦(1638)-[リゾートしらかみ5号]-(1922)新青森
新青森(1944)-[はやぶさ38号]-(2012)八戸
もうすっかり暗くなりますので、昨日求めてきた秋田の地酒で1杯
「あわび五能線弁当」 秋田駅 関根屋
秋田駅 ¥1300
日本酒は大仙市の刈穂吟醸酒 六舟 をいただきました。
八戸泊
<続きます>
牛めしの弁当、この景色でいただけばとてもおいしいことでしょうね。
願わくは、あったかいカップ酒がついていればもっと…。
でも、トイレに行きたくなると大変かも。
by skekhtehuacso (2015-10-17 21:12)
私は逆行でしたがぁ・・・五能線いいですねぇ!
お弁当とお酒!リゾート列車は、たのしいです。
by hanamura (2015-10-18 16:50)
五能線は車窓からより、俯瞰が素敵なんですね(^^)ニコ
by johncomeback (2015-10-18 22:18)
翌日も旧客のレトロこまちかと思ったら、
五能線でしたか〜。
この読みは外れました(笑)
海沿いを行く五能線の魅力が伝わる良いカットが満載ですね!
とくに日差しに恵まれたあかげら編成がいい感じです(^^)
by あおたけ (2015-10-22 17:29)
skekhtehuacso さん
列車内で飲む酒も良し、絶景ポイントで飲む酒も良しですよね。
秋田の地酒、蔵付き酵母シリーズがないか見てみましたが、まだでてないようでした。
by やまびこ3 (2015-10-22 21:06)
hanamuraさん
五能線、さすがに人気No1のローカル線です。
日本海側は晴天が少ないので、撮影は運次第ですが、大変たのしめました。車窓も楽しいですね。
by やまびこ3 (2015-10-22 21:20)
johncomebackさん
ず~っと昔、客車列車で一回りしたころを思い出します。
景色はあまり変わってないですね。
by やまびこ3 (2015-10-22 21:25)
あおたけさん
当初の計画が五能線でしたので、初志貫徹!すごい雨に出くわしましたが、いい景色も見られたので満足です。タラコ塗装車が見られなかったのは残念ですが、キハ40の活躍を見られたのは収穫でした。
by やまびこ3 (2015-10-22 21:31)