北東北の海辺をゆく(その3) [はつかり(鉄系)]
北東北の海辺をゆく(その3)
2015.10.10-12 広いなあ、太平洋だ
10月12日
八戸です。
今日は五能線と並んで国鉄型気動車キハ40系の牙城となっている八戸線でキハ40をはじめとする気動車たちを撮影しようという作戦です。
しかし、その前に・・・
昨日上野を出た秋田の583系による団体列車が、この日早朝、旧東北本線であるIGR岩手銀河鉄道と青い森鉄道を北上することになっていました。
前日になってようやくとあるネットの書き込みで、通過時刻を確認でき、八戸発が7時ごろで、あちこちで停車しながら青森には10時過ぎにつくらしい。岩倉臨と通称される高校の関係者の団体でした。
三沢周辺で1枚撮ってから八戸線に向かおうと思います。
(あおたけさんの推理の通りです!鋭い!)
八戸(609)-[563M]-(634)小川原
再びやってまいりました小川原駅
ところがここでトラブル発生、"くりこま"号、チェーンがはずれ、進めません。
チェーンなんて簡単に治せますが・・・なぜか、動きが悪くディレーラーか車軸関係のトラブルかと思いました。
「うぉ~、やばい。」
このあたり特有の茫洋とした景色のところまで移動する予定でしたが、、、、時間切れ・・・
小川原駅のホームでの駅撮りにせざるを得ません。
まずは”青い森700”型の普通電車でお試し
接近警報がなり、予定通り583系がやってきました。
ススキのたなびく中、斜光線を浴びて
もっと広々したところで撮影するはずだったのですが、最悪の事態はまぬがれたかなあ。
さて、八戸に戻ります。
そこに時刻表にはない上りの列車接近警報が・・・・
先ほど貨物列車が提示で通過したばかりなので、臨時の貨物でも来たか・・・?
と下りホームの移動しようとしましたが、間一髪間に合いません。
後姿を捉えたそいつは
キヤE193検測試験車です
予想以上の高速で走り抜けてゆきました。
しまったと思いましたが、こいつは八戸から八戸線に入るはずなので、あとでちゃ~んと捕まえ垂れる手はずになっています。
小川原(755)-[562M]-(821)八戸
八戸駅に戻ってゆっくり"くりこま号"をみるとブレーキの調整不全だっただけと分かり活動再開です。夏にハンドルステム交換の大手術をして以来高さが以前と変わってしまったためか調整が難しい状態になっていたようです。
八戸駅を通過する貨物列車
検測車が久慈に向かって出てゆくのを見送って
この八戸線の編成はこの後引っ込んでしまいまいました
八戸線用の3両のタラコ色のうち2両は車庫でお休みしていましたので、今日は3両とも出てこない可能性が大きいですね。
八戸線に乗車。
ずらりと並んだ窓が旅ごころをそそりませんか
八戸(931)-[1431D]-(1000)鮫
ステーション・ジョーズにトウチャコ
乗ってきた列車は鮫止まりでしたので、次の列車を待つべく撮影ポイントの種差海岸に向かいます。
蕪島を過ぎて
マリエントを過ぎて
種差海岸の手前で、右の山側に入ります・・・・
突当りに見えてきたのは・・・・。
鮫角灯台!
いい名前ではありませんか
5月~10月の土休日に公開されています。
もともとは年1回程度の公開でしたが、震災の年から、復興支援のために八戸市の主催で、公開が行われており、塔頂まで上ることができます。
ボランティアのおじさんおばさんが
「いらっしゃい、さあお、上って上って~」
と待ち構えていますが、
「下で写真撮ってから上ります」
と低い塀に囲まれた敷地の中から、八戸線を撮影できるポイントを物色します。種差海岸の核心部を上から見下ろす感じで、180度にわたって八戸線が草地の中を走っています。
久慈行きの433Dがやってきました。
これは楽しめそうです。
それでは、灯台に上りましょう。次の列車までは時間があるので、2階部分の簡単な展示室をのぞいてみます。過去に使われていた灯火を展示しています。ためしに付けてみましょうかというので・・・・
まぶしいです!
完全に光軸があうと真っ白になってなにもカメラに映りませんでした。
79段の階段を上ると・・・
うぉっ!すばらしい。
眼下には太平洋の水平線、山側には大川慶次郎さんゆかりの大平牧場が見えています。
ひろ~い、太平洋じゃ~
眼下には大川啓次郎慶次郎ゆかりの太平牧場の放牧地が見えます。
若駒が元気に走り回るのが見られます
今度は上り列車。
南の方から接近してくるのが見えました。
左手の直線道路は、東山魁夷の「道」の舞台になったところだそうです
3両編成のキハ49系列列車
八戸線は比較的3両以上の編成が多く楽しめます
「もう少しすると、TOHOKU EMOTION」が来るよ」といわれましたが、上にずっといるのは寒すぎました。
詰所にはTOHOKU EMOTIONとリゾートうみねこの時刻が貼ってありましたっけ。
灯台の前の草地には自由に入れるようです。
この中の高台に上って「TOHOKU EMOTION」を待つことにしました。
キハ110 3両編成のTOHOKU EMOTIONがやってきました
この海岸で3分ほど停車するという話でしたが、どこで泊まるのか見ていると、灯台前の草地の南の端、葦毛崎の前あたりに泊まりました。
1両目と3両目ではランチタイムのたけなわです
ここから見上げる鮫角灯台
いいかっこうです
このあと、時刻表に乗っていない列車がやってきます。
もちろん、おばさんがたの時刻表にも乗っていません。
やってきたのは・・・
キヤE193の検測車が戻ってきました
すでに久慈まで行ってきたのですから、結構速い
今回は限界計測車のマヤ50 5001も入った4両編成ですので迫力あります
前から3両目の少し大きい車両がマヤ50
レーザ計測で建築限界を支障する建物がないか計測します
続いてまたまたスペシャルトレイン。少し場所を移動して・・・
「リゾートうみねこ」がやってきました
かっては大湊線を走っていた「きらきらみちのく」です。
実にバラエティに富んだ車両が走っている八戸線です。
ここでランチライム。先ほど鮫角灯台入り口付近で見かけた看板が気になっていました。
アワビパスタ?サバピザ?ですと!
とおいうわけで、アワビパスタをいただきます。
う~ん、参った。大きなあわび丸ごと1個使ってくれています
時間があるので、ちょっとだけ観光。
「道」の舞台になった大須賀海岸の道路へ
たとえば、これです。
記念碑も建てられています
う~ん、いいなあ。
種差海岸に戻って
海岸の高台を行くキハ40
灯台を背景に八戸に向かいます
もう満足ですわ。
木数年後には新型気動車に置き換えが予定されている、東北のキハ40.国鉄時代の最後の名残をまだまだ楽しめる北辺のローカル線をまた行ってみたいと思います。
鮫(1518)-[444D]-(1553)八戸
八戸(1633)-[はやぶさ78号]-(1932)東京
<完>
八戸いいですねぇ~。土日でないと走らないんですよね。
1度は予約できたリゾートうみねこ1号車1番A席・・・。
次回は冬かなぁ、冬ならストーブ列車、津軽鉄道・・・。
妄想がふくらみます。
by hanamura (2015-10-22 05:58)
GWに蕪島に行きました。繁殖期のウミネコが凄かったです。
大きな鮑1個使ったパスタ、なんて贅沢な∑o(*'o'*)o
by johncomeback (2015-10-22 14:04)
白浜の灯台、八戸線の車窓から見えて気になっていましたが、
時期を選べば上がることができるのですね!
灯台から眺めた海バックの俯瞰カットが
雄大でいいですね〜(^^)
by あおたけ (2015-10-22 17:38)
こんばんは
八戸線の風景は荒涼としていて
北海道のようですね!
行ってきたい気分になりました^^
by gardenwalker (2015-10-22 23:39)
hanamuraさん
今回は八戸前のサバを食べられなかったのが残念ですが、あわび食べたからま、いいか~。リゾートうみねこ、3年前に乗りました~。でも自由席もあるんですよね。
by やまびこ3 (2015-10-24 18:29)
johncomebackさん
蕪島には無料レンタルの傘がおいてありましたよね。
ざばピザよりはあわびパスタを選んでしまいましたが、この日は大きなあわびしかないということで、メニューより少し高い値段でした。これって時価ってこと!
by やまびこ3 (2015-10-24 22:04)
あおたけさん
春から秋の土日に開講しているようですが、それ以外の時期でも周辺の草地は自由に入れるようで、それでも十分楽しめる場所。やはり晴れているときがいいですよね。
by やまびこ3 (2015-10-24 22:07)
gardenwalkerさん
こんにちは。八戸線の鮫-陸奥白浜間は牧場あり、灯台の空間、公園ありで北海道を小さくしたような海岸美が楽しめます。内陸側に入れるのは灯台の下あたりだけのようです。
by やまびこ3 (2015-10-24 22:10)