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西の果て、海沿いの道(その1) [はつかり(鉄系)]

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西の果て、海沿いの道(その1)
2015.12.19-21 長崎の海の道をゆく



年末には忙しさも一段落と思って居りましたところ、今週はずいぶんと手が抜ける状況になりました。

なわけで、クリスマス休暇?を早めにいただき、19日~21日西に遠征しておりました。


ターゲットは今年の春から大村線経由になった「ななつ星」の長崎コース。日の長い時期ですと明るいうちに、大村線に差し掛かるのですが、冬至の今は、日没直後のマジックアワーに海岸沿いの道に差し掛かる時刻表になっています。
まあ、天気が良ければ、なんとかなるのではないかと、長崎コースに決定しました。

12月19日(土)

JAL便で長崎空港に向かいます。

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この日の東京は絶好の富士山日和


日の出直後の富士山は快晴を約束してくれているようですが、考えてみると長崎はどっちかというと日本海側なんですよね。高気圧が東に移動するにしたがって雪でも降ってもおかしくありません。

大阪から西は雲が多く、やきもきしますが諫早上空は晴れ。

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大村湾を見下ろして着陸します


HND(725)-[JA605]-(930)NGS

さて、長崎です。
「ななつ星」まで時間がありますが、「ななつ星」は博多を朝出て、あちこちで時間をつぶしながらやってきまして、早岐、佐世保で長時間停車がありますので、佐世保線内に迎えに行くと1発撮影できるのです。
そこで、リムジンバスに乗って有田への乗り換え箇所、早岐に向かいます。

佐世保行きの西肥バスは高速道路は経由せず、一般道を行きますので結構時間がかかります。
大村線に並行し大村湾にそった205号線をぐりぐり行きますので、大村線のロケハンができてしまいますが、天気よしあちこちに美しい浦が現れますので、目移りしてしまいます。

この天気ならこちらでもいいかと思いますが、もう一つの目玉「或る列車」長崎コースの下りにはタッチの差で間に合わないのです。それならと有田に向かいます。

バスはハウステンボスの中にあるバスセンターに寄ってゆきますが、見覚えのある高級ホテル群に泊まるのでしょうか、お客さんがどっと下車してゆきました。1時間以上かかって早岐の町に入りました。(今は佐世保市内のようですが) 早岐田子の浦というバス停が、早岐の交通の要衝らしく、リムジンバスもここで停車しますし、各方面へのバスが接続しています。ところが有田方面へのバスは行ったばかり、仕方なく500mほど離れたJR早岐駅に行って、そこから有田に向かいます。有田への接続も悪く特急のお世話にならざるを得ません。

長崎空港(955)-[西肥バス]-(1105)早岐田子の浦
・・・・(徒歩)・・・・
早岐(1200)-[みどり14号]-(1212)有田

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意外に近代的な早岐駅


早岐の駅構内、かってのブルートレインの客車はここの所属だったりしたように、かなり広い構内を持っていたようなのですが、今でははるか彼方にJRマークのビルが残っておりその間が駐車場になっていて、電車の検修施設がわずかにある程度になっていました。
「ななつ星」が有田にやってくるのは13時前ぐらいのようですが、JR九州のHP内の時刻とDJ誌に載っている時刻がところどころずれておりよくわかりません。


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UFOが舞い降りたような有田駅


地図を見ると有田駅の東側にトンネルがあるのがわかりましたので、駅構内でレンタサイクルを借りてそこに行ってみることにしました。観光協会の方によると「ななつ星」は13時5分着らしい。

さっそくトンネルに向かいます。トンネル出口に向かっての構図は草ぼうぼうで、難しい。トンネル西側から見下ろす構図は、焼き物工場の煉瓦煙突が何本も見えて非常によいのですが、「ななつ星」の場合は後追いになってしまいます。ここは後で考えることにして先に進みます。並行する道路はかなり高いところまで行ってトンネルに入りますが、この手前で左に入ると鉄道トンネルの東口の上にたどり着けました。

ここから見下ろした佐世保線もなかなかいいのですが、山の斜面の影に入ってしまい、コントラストがきついのが難点。それでも構図を工夫すれば煉瓦煙突の2,3本が一緒に撮れそうなので、こちらで待つことにしました。

地元の方が1人撮影にやってきました。
この方も通過時刻はよくご存じない様子。

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「みどり・ハウステンボス9号」がやってきました


少し遅れて「ななつ星」がやってきます。

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焼き物の里に到着する「ななつ星」



この後13時17分ごろ「ななつ星」は出発してしまうので、急ぎ、西側に向かいましたが、タッチの差で間に合いませんでした。残念!

駅にもどって、大村線に向かいましょう。

有田(1335)-[933M]-(1347)早岐

早岐駅では先ほど先行した「ななつ星」が待機しています。

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あいかわらず美しい「ななつ星」
この時間にはアテンダントさんたちはいらっしゃいませんでした・・・・


早岐から大村線を南に戻る形になります。

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シーサイドライナー車両キハ66/67を使った普通列車で南下



西の端、長崎といえども当時近くには17時過ぎに日が沈んでしまいます。
「ななつ星」はこのあといったん佐世保に向かった後、戻ってきて長崎に向かいますが、一刻でも早い時間にキャッチするため、海外沿いの区間の北端に近いところに行くことにします。先ほどのロケハンで、彼杵-川棚間で渚沿いに撮影できそうなポイントが何か所かあったのをチェックしておきました。


早岐(1357)-[241D]-(1416)川棚

川棚から1Kmほど南下すると海岸に出ます。変化が少なく日の当たっている海岸側に出られるポイントがなかなかないのでどんどん南下してゆきます。この区間、海側から大村線、国道205号線、その歩道という並びになっているのですが、30分ほど歩いたところで頃や良しと、海側に出ようとしますが、歩道と国道の仕切りのガードレールが結構高く、かつ切れ目がない柵型のタイプでしたので、渡れるところがありません。ぐずぐずしているうちに、次の下り列車238Dがやってきてしまいました。この238Dが、国鉄急行色のキハ66/67、1編成しかないキハを逃してしまうなんて、逃した魚は大きい。

すぐ先に、ちょっとした岬があり、ようやく海岸に出れるところがありました。地形図では音琴浦とかいてある入り江を抱いている半島です。この半島をあっちに行ったりこっちに来たりして、撮影しました。

民家のわきの堤防の上からまずは1枚。


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シーサイドライナー色のキハ66/67の快速3233D



大村線は快速と普通が1時間に片道あたり2本運転されているので、結構忙しいのです。
今度は少し離れた小さな浜辺で1枚


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キハ66/67は普通列車にも運用されています。上り236D。



少し戻って一段高いところから


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243Dはハウステンボス色のキハ66/67でした


大村線の主力は、1974年に筑豊地区の快速用に作られたキハ66/67という国鉄の近郊型。当時としては珍しい2扉転換クロスシートの優秀車両でした。エンジンを換装しているとはいえ、もう40年選手。そろそろ後継の声も聞こえてきそうです。一部の列車にはJR九州の一般型気動車のキハ200が使われています。こちらは3扉の転換クロス。
この小半島の西の端に小高い場所があり神社がありまして、地形図にも載っています。そこから撮れればVery Goodだったのですが、樹木に囲まれていて撮影できず、ここはあきらめます。
さて、さらに半島の中央部にはさらに高い丘がありまして、ここは墓地となっていますが、この隅っこに上ると上の方から半俯瞰できそう。

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大村湾がきれいに見えています


ちょっと遠いけど、何とか俯瞰撮影ができそうなことを確認して、丘の反対の東に行ってみると南から上ってくる大村線が見えますが・・・・

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背後の建物が少し気になりますね


このあたりまで、曇りがちだったのですが、ようやく雲が切れて夕日が当たり始めました。
再び頂上に戻って北西側を撮影します。

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快速3235Dは再び、ハウステンボス色



この絶好の日差しの中で、「或る列車」が来ないかと期待していたのですが・・・・
縞状の雲の影に入ったり出たり、きりきりしますわ。

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弱いながらも西日の差す中を「或る列車」が長崎から戻ってきました


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そろそろ、先ほど佐世保に上って行った「国鉄急行色」が戻ってくるころです。


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国鉄急行色の247D
この時間に日が当たってくれれば最高だったのですが


さて、残念ながらこの後日が沈んでしまいますが、夕暮れのマジックアワー、空がオレンジ色に輝いてきました。

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DF200に牽かれて「ななつ星」


この時間帯の海の色は大好きです。

満足できる釣果が上がったので、今日の泊地佐世保に向かいますが、歩いて戻ろうかと思って国道に出てみると、彼杵町営バスの路線がありまして音琴宮下なるバス停があり、珍しく土曜日も運転されています。なんと5分後に彼杵駅方面のバスがあるというラッキーさ。このバスに乗って彼杵駅に到着しました。
ちなみに彼杵駅は彼杵群東彼杵町にあります。

駅前に行ってみると、びっくりしたことにさらに大型のバスが滑り込んでくるところでした。

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彼杵駅


この赤い大型バスはJR九州のバスではないですか。
佐賀県の嬉野温泉、武雄温泉と結ぶJR九州の路線があるのです。


彼杵(1801)-[242D]-(1842)佐世保


佐世保の町はえらいにぎわいでした。


<佐世保泊>







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コメント 8

skekhtehuacso

安ければ、JALやANAに乗りたいところです。
でも、私にはLCCがせいいっぱい。
うらやましいです。

九州は、南部は焼酎文化ですが、北部にはおいしいお酒がいっぱいありそうですね。
by skekhtehuacso (2015-12-23 23:58) 

JR浜松

おお!
今回は、また気合いが入っている取材旅行ですね。
凪の海とそこに走る列車たちが素晴らしいです。次回が楽しみです。
by JR浜松 (2015-12-24 04:32) 

あおたけ

クリスマス休暇、欧米みたいでいいですね〜(^^)
風光明媚な大村湾沿いを行くななつ星、
夕凪の雰囲気がまたステキですね ☆彡
このロケーションで国鉄色キハをゲットできたのも、
羨ましいです!

by あおたけ (2015-12-24 08:57) 

johncomeback

諫早には出張で2度行きましたが、
駅舎が立派になってびっくりです。
by johncomeback (2015-12-24 10:10) 

やまびこ3

skekhtehuacso さん
うちから成田までは遠いんですよ。
長崎・佐賀は日本酒に力はいっていますね。この日は杵の川というのをワンカップでいただきました。
by やまびこ3 (2015-12-26 19:44) 

やまびこ3

JR浜松さん
大村線はもともと長崎本線として建設されただけあって、風格のある施設がたくさん。海沿いを走る区間も多く乗っても楽しめます。
模型の参考にもなるでしょうか。
by やまびこ3 (2015-12-26 19:46) 

やまびこ3

あおたけさん
大村線は数十年前に一度と夜行で一度通ったきりでしたが、予想以上に景色が楽しめて素晴らしいところでした。列車本数も多く大変楽しめる路線でした。長崎、魚もうまいしいいところです。
by やまびこ3 (2015-12-26 20:35) 

やまびこ3

johncomebackさん
諫早駅は昔のままですよ。きれいになったのは早岐駅。
このくらいの町のほうが街歩きは楽しいですかね。
by やまびこ3 (2015-12-26 20:38) 

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