西の果て、海沿いの道(その2) [はつかり(鉄系)]
西の果て、海沿いの道(その2)
2015.12.20 堪能しました!曇り空の大村湾大俯瞰
12月20日(日)
晴れ時々曇りぐらいの天気予報でしたので、予定通り、大村湾俯瞰の撮影ポイントに向かいます。前日のロケハンと地図読みから、彼杵-千綿-松原間には、好ポイントが点在しています。ネット上の情報では、千綿の俯瞰ポイントというのがたくさん出てくるのですが、さてどうしましょうか。
佐世保(655)-[229D]-(740)千綿
やっぱり千綿に行ってみないと始まらないですね。というわけで、キハ200の普通列車に乗って出発します。
川棚を過ぎると大村湾に沿って進んでゆきます。日の出の遅い西九州ですが、東に向かう線形の部分では
大村方面が赤く染まってきました。
海辺の千綿駅に到着
日本一海に近い駅を名乗る駅は、北海道の北浜駅、鶴見線の海芝浦、4月に行った四国の下灘(国道のできる前)などたくさんありますが、ここも間違いなくその一つに数えられると思います。2年ほど前に「青春18きっぷ」のポスターに取り上げられています。
木造駅舎に赤いポスト
近年改築され、かさ上げされたそうです。待合室から海が見えるようになりました。
もちろん無人駅ですが、改札口の部分を利用して地元のNGOが経営するカフェ UMIHICOが営業しています。ログはイスのような雰囲気もあっていい感じです。
後刻撮影したカフェ・UMIHICO
まだ窓口は閉まっていましたが、12月25日~1月5日の年末年始休みと書いてあったのを何を勘違いしたのか、もう休みに入っていると思いこんでしまって、コーヒーをいただき損ねました。
千綿の俯瞰ポイントとして南側の串島ノ鼻の先、船溜まりを見下ろす棚田が有名なのですが、千綿駅のたたずまいが気に入ったので、木綿駅の北側の棚田に上って駅を見下ろすポイントを探してみます。
北側の高台に上れそうなところが見えたので行ってみます。
入り江を挟んで千綿駅とそれに連なる岬を見下ろすことができました。
朝ぼらけの岬を回ってハウステンボス塗装をつないだ4両編成がやってきました
上り普通列車千綿駅停車中
今度は下り列車がきました
意外に変化の多い海岸です
さあ、南側の俯瞰ポイントに向かいましょう。
一旦駅まで下りて、南に向かいます。1Km以上南の江ノ串という集落の山手にある高台が撮影地なのですが、そこに向かう道すがら串ノ浦の海岸を行きます。
キハ200 4両編成の普通列車
下り列車が海岸を行きます
江ノ串川まで来ると大きな山が見えてきました。
おお、この山に登るのか!耕して天に至るですね
ルートはいくつかあるようですが、一気に上って降りてくるコースをとって上ります。ひと汗かいて、山腹を行く長崎自動車道の高さまでやってきますと・・・・・・
絶景です!
ちょうど 4両編成のシーサイドライナーが通過しています
このあたり一帯の棚田周辺が撮影ポイントになりますが、農道を伝って少し移動すると大きく変化をつけることができます。
ハウステンボス色をつないだ編成が戻ってきました
船溜まりに姿を映してゆきます
ここにきて、ところどころ雲の切れ間が見えてきて明るくなってきました。ヽ(*^。^*)ノ
「或る列車」がやってきました
漁港を通過する「或る列車」
あれ!船が出てて、姿が映りません
船溜まりの中で釣りをしていたお父さんが船を動かしてしまったのです
う~ん、残念。
せっかく明るいのになあ。
さて、少し角度を変えますと・・・
左手の棚田をいっぱい入れて
ここは田植えの時期、深緑の時期、実りの時期にも来てみたいところですねえ。
ネットで運用を見てみると、今度は国鉄急行色が来るようです。天気は再び曇りがちになってしまいましたが・・・
静かな船溜まりに急行色が映ってくれました
こういうのが楽しいですねえ。
さて、そろそろ次のポイントを探しに行きましょう。
高度を維持したまま、南の松原方面に雪、適当なところで下の国道に降りて、船溜まりまで戻るとしましょう。
坂の上ったり下ったりしてたどるうち、目の下に大村線の線路が見えるところがありました。
キハ200がトンネルを抜けてやってきます
ススキがぼうぼうに生い茂る崖に開かれた線路をたどる
さらに進むと、大村市に入って民家がかなり増えてきました。
このあたりで、下に降りて折り返してゆきます。長崎街道の旧道と国道が並行したり交差しながら走っていて歴史を感じさせる遊歩道にもなっているようです。
先ほど下に見えていた国道の崖っぷち、このポイントからも線路が見えました。
もう一つ北のトンネルを抜けてきたキハ66/67
カーブして次のトンネルに向かいます
海の水はかなりきれいで底が見えていますね
晴れていればよかったなあ
今度はカーブの反対側から
いい感じのカーブを切り取ってみました
運用をたどってみますと、先ほどの国鉄色が戻ってくる時刻です。
江ノ串の船溜まりに行って、もやってある漁船と絡めてみたいと思っていました。
昼下がりののんびりした小さな漁村の景色。
国鉄急行色のキハ66/67が行きます
少し角度を変えて、SSL色の編成を
結構満足度が上がってきました。
もう一度、岬を回るポイントに戻って、トンネル入り口付近です。
ハウステンボス塗装のキハ66/67
ブルーのキハ200
1時間に4本も列車があるので、次から次へとポイントを移動しなくてはいけません。
前日より天気が悪く、暗くなるのが早いので、夕刻の撮影ポイントに移動します。千綿駅まで戻りますが、結構遠くまで来ていて小一時間かかってしまいまして、UMIHICOが営業しているのに気づいたもののコーヒーを飲む時間もありませんでした。
千綿(1441)-[236D]-(1446)彼杵
夕方の上り「或る列車は」線路が西に向いている彼杵駅付近の海岸でとらえようと思います。
お腹が空いてきたので、海岸への途中にあった道の駅で、食堂に行ってみますが食事の営業は15時までということで、うどんならできるということでしたので・・・・
田舎「うどん」
地の野菜のてんぷら、油揚げ、かまぼこ・・・・入り
東彼杵町はそのぎ茶とクジラ流通の町だそうで、お茶を使った製品や塩漬けのクジラなんかも売っていました。海岸に出るとますます暗く、条件がどんどん悪くなっていました。
結構高い防波堤があるのですが、自分も海岸の防波堤に登って何とかかわします。
16時を過ぎて、「或る列車」がやってきます。
「或る列車」接近中
ミトーカ先生ご自慢の装飾も記録しておきたいので、接近してきたところで・・・
唐草模様のフロントグリルがすごいことになっていますね
打ちぬいて磨きだしたものなんですね
む、、、、「或る列車」って、「ワンマン」なんですか!
運転職員はワンマンなんでしょうけど。これを表示する必要あるのかなあ?なんだかなあ!
再び彼杵駅に戻ってきました
大村線は最初は長崎本線として開通した歴史の長い路線で、寝台車を連結した普通列車として有名だった「ながさき」(1421列車/1420列車だったかな)も最後まで大村線経由でした。1回だけ寝台車をおごって乗ったことがありました。
長い有効長が栄華を物語ります
今日は、諫早に泊まります。
彼杵(1705)-[3237D]-(1736)諫早
諫早駅は古い駅舎をイルミネーションで飾っていました
今日はうまい魚を食べに繰り出しましょう!!
これでちょいもり、だそうです
小長井のカキは有名です
もちろん、日本酒も「はねぎ搾り」「六十余州」といただき満腹・満足の夜となりました。
<続きます>
大村湾は昔、長崎旅博覧会でSL旅博号が走った時に撮りに行きました。
確かブログで記事書いたはずと思って検索したけど見つからず。
書いたはずなんだけどなあ。
自分は撮影だけで美味しいものを全然食べていないのがちょっと後悔。
by しおつ (2015-12-27 15:05)
大村湾の大俯瞰、気持ちのよい絶景ですね〜!
しかもそこを行く列車に国鉄型のキハが
含まれているのは嬉しいですよね(^^)
機会があれば私もいつか訪れてみたいです♪
by あおたけ (2015-12-27 17:08)
北浜駅と下灘駅は通過しました。
佐世保線は乗りましたが、大村線は未乗です。
来年にでも乗りに行きたいのですが、小海線が先かなぁ(-_-)ウーム
by johncomeback (2015-12-27 21:58)
しおつさん
九州のローカル線に行くと昔と変わらない風景が残っているようでうれしいです。九州は食べ物も楽しめるので何回でも行きたくなってしまいます。
by やまびこ3 (2015-12-28 22:21)
あおたけさん
「ななつ星」は有明海川のルートから大村湾の夕景を見るルートに変わったわけですが、景色は甲乙つけがたいですね。エンジンを換装しているとはいえキハ66・67が活躍しているのもうれしいです。
by やまびこ3 (2015-12-28 22:24)
johncomebackさん
大村線、静かな内海に沿った風光明媚な路線です。テツとしてはあまり近代化されていない施設も楽しいもんです。
by やまびこ3 (2015-12-28 22:33)