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アルプスの峠を訪ねて(その6-1 アルブーラ線アルプス越えの核心部を行く) [やまびこ(旅日記)]

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アルプスの峠を訪ねて
(その6-1 アルブーラ線越えの核心部を行く)



サメダン滞在2日目の4月29日は反対方向のアルブーラ線、プレダに行ってみようと思います。
Preda- Bergun間にも線路に沿ったハイキングコースが整備されています。一昨日の通過時に見た時には雪はほとんど残っていないようでした。

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サメダンの町も快晴でした



Predaまで普通列車で向かいます。

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こちらはScoul方面行きのローカル列車


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この銀ピカラッピングの機関車がクール方面へのアルブーラ線



Samedan(817)-[RegioExpress 1124]-(829)Preda


改札に来た車掌さんにPredaはリクエストストップかどうか聞いたところ、そうではないという返事。Spinas-Preda間のトンネル工事の傍らを通過してアルブーラトンネルを通過してPreda駅に到着。何のことはない、Predaで上下列車が行き違うパターンダイヤになっているのでした。
Preda駅側も工事中で、工事用の列車が出発準備していました。

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Preda駅到着・同時に対抗列車がやってきます



工事用の囲いの一部を使って、新トンネル工事のPR展示が行われていて、まだ開いてはいませんが、小さいながらもパビリオンがしつらえられています。

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サンモリッツ行の列車がアルブーラトンネルに吸い込まれて行きます
確かに狭いトンネルです



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Preda駅のたたずまい
右側で新トンネル工事の真っ最中


さて、出発進行、Bergunまで、10Kmほどのハイキング撮影行になります。3,4時間かかると思いますが、時間が余れば昨日通過したベルニナ線の入り口あたりに行ってみようとこの時点では考えていました。


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絶景を眺めながらの楽しいウォーキングになりますか



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道標も整備されているようです


Predaからしばらくの間はバーン2000計画で1時間ヘッドのネットダイヤを形成するために、複線化された区間で1Kmほどの築堤が複線になっています。

さっそく、この区間で青空をバックに雪山がそびえているフォトジェニックなポイントがありました。しかし、上下の列車が行ったばかりですから、ここで1時間待つのもいかがなものかと躊躇していますとなにか列車が近づいてきます。おお、貨物列車があるんだ。


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青い空に雪山の下、Ge6/6 Ⅲ形電気機関車が木材列車を牽いてきました



いや~、いい天気になりました!

またまた地形図に登場してもらいましょう。

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右下の外側がPreda駅になります。A地点から西側を見ているところです。川沿いのの点線で示された歩道を下ります。

泡を食って、思ったほどうまく撮れませんでしたが、まずはのぞみにかなうカットが得られました。

さて、この少し先からつづれ織りの勾配区間が始まります。
このあたりでもっとも有名なPunt Otaの石橋を上から見下ろす展望台のような場所があるのですが、その周辺にもループ線のトンネルからの飛び出しとか、先ほどの築堤を上から見られるポイントなどついつい欲張りたくなってしまいます。しかし、すぐ近くのPreda駅ですれ違うダイヤのため、移動の余裕がとりにくく、作戦を考えるかいがあるというものです。

そこで考えた作戦を実行!

B地点がちょっとしたピークになっているのですが、坂を少し下ったC地点で上ってくる列車を待ち受けます。


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サメダン方面行きが石橋を登ってきました
機関車はラントヴァッサー橋のラッピングのGe4/4 III形電気機関車


ちょっと下って、ループを回ってトンネルを出てくるところをキャッチ。

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坂道を駆け上がって、B地点に戻りまして、Predaから下ってくる列車に間に合います。

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Ge4/4 III形電気機関車が、氷河急行を引いてきました



アルブーラ線では一般のInterRegioと併結になっていますので、氷河急行の専用車両は後ろのほうに連結されています。今度は斜面を駆け下りて・・・


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石橋を渡って下ってゆきます


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氷河急行の客車は後半につながれています



この先歩道は谷底に降りて行って、今度は橋梁を見上げるポイントにきました。D地点でループトンネルに入るS字カーブを進む列車をとらえます。


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旅客列車の機関車はGe4/4 III形になっているようです



だんだん谷の幅が広がってきて、立派な石造りの橋梁と急カーブの繰り返しで下ってゆくようになってきました。

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広い川を石橋で渡る。E地点


さらに進むと再びループ線が頭上に現れます。
まずはF地点で石橋を渡るところをキャッチ。


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珍しく四角いGe6/6 II形電気機関車が牽引する列車が来ました



2-2-2の6軸ながら2車体連接という珍しい構造の協力機関車です。
ここを過ぎるとループ線を登って上の部分の石橋(高架橋)に顔を出します。
G地点に移動して、見上げると・・・

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山肌に張り付くように作られた石橋を行くアルブーラ線



変化にとんだ撮影ポイントがたくさんあって迷ってしまうほど。
しばらく待機し、プレダから列車が降りてくるのを撮影。

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世界遺産記念ラッピングのGe4/4 III形機関車
ラントヴァッサー橋のラッピングですが
この石橋にもぴったりはまります


ループトンネルを回って先ほどの川越の石橋に姿を現しました。

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さて、前進しようと進みかけたところ、対岸を貨物列車が登ってくるのが見えました。Gポイントまで戻って構えます。


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木材運搬のGe6/6 II形電気機関車
かっこいいなあ



このポイントを過ぎると線路は歩道から離れ対岸の山の中腹を走ってゆくようになりましてしばしお別れ。


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対岸を行く列車が遠くなりました



Bergunの集落に入って、牧場の中をゆく国道から見上げるとかなり高いところを走っていた線路が、大きなオメガループ2か所を回って集落まで下ってくるところが眺められます。


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すでに12時を回り予定をだいぶ超過してしまいました。


<続きます>
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コメント 6

hanamura

ビシバシ!石橋!素晴らしい建築物です。
石垣が大好きなので、石橋にもグっときました。
by hanamura (2016-06-23 19:30) 

gardenwalker

おはようございます
遠景から狙う時は私も何か所が狙いを付ける事があります
せっかく遠くまで行かれて見事に作戦成功といった所でしょうか
それにしても見事なループを描くんですね
さすが鉄道王国スイスです。どれも素晴らしいです^^
by gardenwalker (2016-06-25 10:54) 

johncomeback

素敵なお写真の数々、見入ってしまいました。
by johncomeback (2016-06-25 17:09) 

やまびこ3

hanamuraさん
こんばんは。石橋といっても早川じゃないのよね。
熊本や長崎の石橋もいいけど、このあたりのは規模が大きくていいわけです。
by やまびこ3 (2016-06-26 21:32) 

やまびこ3

gardenwalkerさん
大規模なループ線がこれでもかというぐらい現れてくれるので、地図マニアとしても楽しめます。
このコースはハイキングとしても面白いですよ。
by やまびこ3 (2016-06-26 21:34) 

やまびこ3

johncomebackさん
天気が良かったのでメリハリのある写真が撮れました。このくらい空が青いとカメラも腕も関係ないですわ!
by やまびこ3 (2016-06-26 21:35) 

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