アルプスの峠を訪ねて(その9 アールベルグ峠を越えて) [やまびこ(旅日記)]
アルプスの峠を訪ねて
(その9 アールベルグ峠を越えて)
長かったスイス滞在もお終い。オーストリアのインスブルックに移動します。
朝食後、チェックアウトして駅に移動。
Filisur(801)-[RegioExpress 1120]-(903)Chur
クールまでのRegio Express。ラントヴァッサー橋を渡ってゆくので、2等車の最後尾から渡河シーンを撮影することも考えましたが、ユーレイルパスを持っているので1等車に乗りたい。
1等車は一番前ということで、1等車のデッキの窓から撮影することにします。
さよならFilisurの街よ・・・
RhBのRegional Expressに乗って
ラントヴァッサー橋を渡って
さようなら・・・
Churからはスイス鉄道のICチューリッヒ行きで、Sargansへ。
ここで、チューリッヒからくるEC148列車、Graz行に乗り換えます。
Chur(909)-[InterCity 564]-(927)Sargans
Intercityかっこいいですねぇ
Re4/4型に牽かれてやってきたEC163列車
落ち着いた列車ですねえ
この列車、現在のスイス鉄道の時刻表にも列車名があり、その名もTransalpinとこの旅にふさわしいではありませんか。ほかにもオーストリア国鉄ご自慢のRailjetがいくらでも走っているのですが、ここで乗るならこの列車というわけで、座席指定もとってきました。おまけに食堂車もついているしね。
Sargans(937)-[EuroCity 163 Transalpin]-(1216)Innsbruck Hbf
指定された車両は、オーストリア国鉄のしょぼい1等車と荷物車の合造車であまり快適とはいえなさそう。隣のスイス鉄道のパノラマ1等車にも空席があったのでさっさと移動します。
スイス国鉄自慢のパノラマ1等車
一段高い座席からの眺めがすばらしい
地図を見るとサルガンスで大きく向きを変えるので、ここまで牽引してきたスイス鉄道のRe4/4型機関車からオーストリア国鉄の機関車に付け替えてスイッチバックしてゆくのかと思ったら、サルガンスではちゃんと短絡線が用意されていてそのまま走り出しました。
次のBuchsがスイス側最後の駅で、ここで機関車を付け替えてスイッチバックします。
OBBの機関車が重連でEC牽引の牽引にあたります
今度は慎重に出発時刻を確かめて1等車側に連結されたオーストリア国鉄のタウルス重連をパチリ!スイス-オーストリアを結ぶ幹線で、アールベルグ峠を越えるため重連で運用しているようです。
列車は小国のリヒテンベルグをかすめて(停車はありませんが通過して)、オーストリアに入ってゆきます。最初の停車駅Feldkirchで結構な乗客を乗せてオーストリア西部の山岳地帯を進みます。
OBBの時刻表パンフレットがありました
この列車には食堂車が連結されているので早速行ってみましょう
チロルの風景の中を走ります
食堂車に出かけましょう。
オーストリアを中心に食堂車を展開しているHenrryという会社が運営しています。加工食品のメニューが多いのですが、テーブルでゆっくりいただけるだけでもありがたいってもんです。
なにはともあれ、昼間っからビール!
カプレーゼ、日本だと結構いい値段のカプレーゼもお手頃価格で・・・これだけでおなか一杯になりますね。あいにくの空模様ですが、いい景色とビールと、ウェイトレスさんの笑顔と・・・。
車窓風景を楽しんでいるうちに・・・
あっという間にインスブルックに到着。
2両の機関車にご苦労さん
横に長~いインスブルック駅
ここで、スイスフランからユーロへの両替所を探すも見つからず、ATMでユーロをキャッシングします。ホテルはイン川沿いを予約してきたので、トラムで移動しようと考えましたが、
駅前の路線図を見ても直行できる系統は無いようで、少し歩くようですが、1日切符を購入して
3系統の路面電車に乗ります。
インスブルックには3年前に来る計画を立てていたのですが、大雨&ドナウ川の洪水でウィーンに缶詰め、という事件があり、2年越し30年ぶりの訪問になります。ここででは、周辺の山に登るいろいろな鉄道を取材してみようと思っています。
まずは金屋根のある旧市街近くのホテルにチェックイン。
目の前の道路を市電が走っています
右奥にイン川が見えています
天気が今一つなので、この日はしない散策で時間をつぶします。実はインスブルックには30年前に1度着たことがあるのですが、ツアーで1泊しただけなのでほとんど土地勘がありません。旧型市電がするすると市内を走っていたのが思いだされるばかりです。
ホテルの前を行く連接路面電車
かって走っていた旧型電車(ウィーンのと同じようなタイプでした。)は、すっかり淘汰されてしまったようで、5車体連接のワインレッド色のしゃれた電車が走り回っています。
広い歩行者天国のマリアテレジア通り
まっすぐ北に突き抜けると
インスブルックのシンボル金屋根です
ハプスブルグ家の隆盛を築いたマクシミリアン1世が建設させたもの。
旧市街のアーケード
こんな天使も
ヨーロッパの町歩き、ぶらぶらしているだけですが、楽しいもんです。
日が暮れてきました
石畳の路地も美しい
夜のマリアテレジア通り
露天も片付けられた時間です
夜を走るLRV
ノルトケッテの高山が見えてきました
王宮から見上げます
夜の町です
夜が更けてゆきます。
<続きます>
拙ブログへのコメントありがとうございます。
鶯沢にソニーの子会社があって、よく出張に行ったんですが、
その頃は鉄ちゃんじゃなかったので、「くりでん」にのりません
でした。今思うと、痛恨の極みです(-_-;ウーン
by johncomeback (2016-07-20 22:50)
johncomebackさん
鴬沢に結構大きな工業高校があったような気がします。あれは今でもあるのかなあ。
以前行ったときの様子を
http://yamabiko.blog.so-net.ne.jp/2007-03-25
などにアップしておりますので、時間があればご覧ください。
by やまびこ3 (2016-07-21 23:10)
食堂車でカプレーゼをつまみながらの呑み鉄、
車窓風景も素晴らしくて、優雅なひと時ですね〜(^^)
欧州の列車は予約などしなくても、
ふらりと気軽に食堂車へ入れるのがいいですよね♪
by あおたけ (2016-07-22 09:31)
あこがれの食堂車!混み合う在来線(青春18切符移動)で、(だって往路は空いていたんだもん!)柿の葉寿司で自称:飲み鉄・・・急遽「しらさぎ」敦賀~米原を乗車・・・。という私は、北陸の某都市を旅してきました。まったく違うのに、感覚的に似たイメージがありました。
by hanamura (2016-07-22 13:18)
こんにちは
展望車の窓、いいですねー!
食堂車で昼から1杯、いいですねー!!
これぞ鉄旅の醍醐味ですねぇ
日本も食堂車とまではいかなくても
テーブルやソファーが並ぶ車両1両くらいを
景観が美しい路線の導入したらいいのではと思います
by gardenwalker (2016-07-23 12:08)
あおたけさん
ヨーロッパの食堂車もだんだん祝なくなっているのが現状のようですが、ドイツ、スイス、オーストリア、東欧地域ではまだまだ健在なのがうれしいです。新幹線にも少しはゆとりがほしいですね。
by やまびこ3 (2016-07-24 11:30)
hanamuraさん
北陸某都市、夜はうまい酒が飲めそうです。日本でもKAKE-Bar連結列車があるといいんですが。駅弁王国だった北陸本線もずいぶん少なくなtしまったのは残念です。
by やまびこ3 (2016-07-24 11:35)
gardenwalkerさん
こんにちは。スイス国鉄のパノラマ1等車。この車両は素晴らしいですね。
特別な予約をしなくても、ちょこっと飲酒ができる楽しみスペースがあるのはいいですね。
by やまびこ3 (2016-07-24 11:38)