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北へ 「ねぶたまつり」観賞記(3) [やまびこ(旅日記)]

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8月6日(Part 1)


583系は1日お休みにして、五能線に向かいます。
五能線のリゾート列車「リゾートしらかみ」のぶな編成が新型のハイブリッド車に置き換わったので、これにもごあいさつしつつ、この何回か好天に恵まれていなかった五能線、夏の五能線を撮影したいわけです。

大館(626)-[1628M]-(712)東能代

もうひとつ、五能線の普通列車、これは国鉄時代最後の一般型気動車キハ40とキハ48(キは気動車のキ。ハはイロハのハで3等車ってことです。昭和36年からは旧1等はが廃止となり、1等ずつ格上げされたので改定後は2等車、さらに昭和41年に等級制が廃止され、今は普通車です。40番台は一般型の追い順で付けられた番号、末尾0は両運転台の追い順、末尾の8は片運転台の追い順で付けられた番号です。ようするに普通列車用の気動車)が運用されているのですが、この中の数両がここ数年リバイバル塗装でキハ40系列初期の首都圏色である朱色に塗りかえられているので、これがファンの間では人気になっているのです。
こんなローカル線なのに首都圏色というのも変ですが、国鉄末期の合理化の中で塗装費用を削減するため、たしか八高線あたりの気動車が最初に塗り替えられたため、ファンの間では首都圏色と呼ばれるようになったものです。
もともとローカル線の一般型気動車は朱色とクリーム色の塗り分け(特急や急行とは色の配置が逆で、窓回りがクリーム色でした。)だったのですが、この首都圏色塗り替えと相前後して登場した70年台末期当時の新型気動車だったキハ40はもともとがこの朱色一色だったのです。
そして、秋田車両センターに配属されているキハ40、48の一群については、うれしいことにJR東日本の秋田支社のホームページで月間の運用予定が公開されているのです。それによると現在朱色(マニアはたらこ色とも呼びますが)に塗り替えられたのは6両。さて、今日の運用を調べようとスマホでホームページを開いてみますが・・・
あれ?!、スマホの画面ではポップアップ画面からもう1段のポップアップに移ることができません。じぇじぇじぇ~。
ダメじゃん。(私のアンドロイドの設定のせいなのかもしれませんが)

自宅を出る前にパソコンで知らべた限りでは、この日2両は、はるか遠くの津軽線に張り付いていたようでしたのでこれ以上は追及しなかったんです。

もうこうなったら仕方がないですね。出たとこ勝負で行くしかないですね。列車は早くも乗換駅の東能代に滑り込みます。

東能代で階段を渡って五能線の出る3番線に行ってみると、何と弘前行き(大回りして150kmも走るわけです。)はその朱色ばかりの3両編成。しかも、先頭車と最後尾車両に五能線全通80周年記念のステッカー付のゴールデン編成でした。

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弘前方のヘッドマークは岩木山の80周年記念マーク


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東能代方はそのものずばり!


先頭からキハ40 2018 + キハ48 544 + キハ48 1520です。
昨日の1両も加えると少なくとも3種類のヘッドマークがあるんですね。

か~っ!これの走行写真を撮りたかった~っ!!
(ここで気を回せば、弘前に先回りして、五所川原あたりでキャッチすることも可能だったのですが・・・さすがにそれはねぇ)

まあ、乗れるだけでもいいでしょ。
と車室に入ります。夏休み期間とはいえ、すいています。20%ぐらいの客を乗せて出発。ちなみに、3両編成のまま弘前まで行きますが、中ほどの深浦-鰺ヶ沢間はワンマン運転になり、後ろ1両は回送扱いとなります。

大雑把にしか決めていなかった行程ですが、今回は五能線南部の撮影とし、午前中に十二湖の近くの賽の河原からの俯瞰、午後は秋田-青森県境の木蓮寺橋梁の俯瞰を中心にすることにしました。

東能代(723)-[2523D]ー(853)十二湖


このあたりで、朝飯です。

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「から揚げ 鶏めし」 大館駅 花善 ¥750
モンドセレクション銀賞ってどんなもんかなあ


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鶏肉が唐揚げになります



能代を出ると米代川の長い鉄橋を渡って、豊かな緑の田んぼの中をゆきます。
東八森を出ると白神山地が日本海につきだした地形を越えるため、勾配を上りながら海岸に近づいてゆきまして一気に車窓がにぎやかになってきます。八森、滝ノ間、あきた白神と海岸段丘の上の眺めの良いところを走ってゆきます。あきた白神-岩館間が五能線最初の見どころ小入川鉄橋で、岩館の漁港と入り江を見下ろす絶景ポイントです。

岩館につきますと
「列車交換のため20分停車します。」
とのアナウンス。
こりゃあ、下車して自転車で先回りしたほうが良いかと一瞬思いましたが、この先の有名撮影地はかなり遠く、20数分ではちょっとたどる付けそうもない、たとえたどり着けても、そこからは3両かどうかはっきりわかるような写真とれそうもないなあ。と自嘲して駅構内での撮影でお茶を濁します。


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キハ3連 岩館駅停車中



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キハ40にはこの塗装悪くないですね


20分後、交換列車の到着を待って北上を再開します。岩館を出てしばらく行くと線路は
山地はさらに突き出してくるようで、線路は海に突き出した段丘の上のヘリを渡るように進みます。

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こんな断崖が続きます



木蓮寺鉄橋をはじめとする景勝地が連なっています。このあたり今日の第2ポイントと考えています。大間越の手前で海岸のわずかな平地まで下って、今度は静かな砂浜風景が続きます。

十二湖に到着。

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十二湖を出てゆく2523D



目的地の賽の河原はこの先のガンガラ穴という海食洞窟のある巨大な岩山の上にあります。この先で、五能線は小さな岬を迂回するように西に張り出しているため、海岸沿いの賽の河原からトンネルに入る列車を俯瞰撮影できる名所で、五能線のポスターにも使われた場所です。

十二湖駅からチャリンコを駆って5分ほどで早くもガンガラ穴の名所の看板が見えました。
ガンガラ穴は海からしか見えないのではないかと思いますが、どうなのかな。この岩山の突端が賽の河原になります。


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「象岩」 前から見た感じですかねえ


下のキャンプ場のようなところに車を止めて上ること10分ほど。
賽の河原からだとトンネルを真横から見るような位置になるので本来はもう少し東側から撮りたいのですが、上ってゆく途中右手に分かれる展望台への道がありました。そこを上ってゆくと残念、頂上に東屋があり、線路の反対の南側の眺望はいいのですが、線路のある北側は松の木が生い茂っていて、撮影できるほどには開けていません。さらに先に踏み跡をたどって降りてみますが、ダメでございました。

残念ながら賽の河原に行くしかないようです。賽の河原という地名ですが、この岬の岩山、昭和40年代にこの下の森山海岸に離なき学校に来たという津軽の弘前の近くの小学校の生徒2名が、海水浴中の事故で亡くなったことを慰霊する小さな祠と慰霊碑が建てられていて、その周辺が岩や小石の賽の河原のイメージなのでおそらくそこからきているのではないかとおもわれます。

岩山の上の際の河原に登ってゆきましょう。

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森山海岸の入り江が見えました
さっきのが「象岩」なら左手のは「獅子岩」に見えませんか?



で、今日は雲はところどころあるものの青空の広がる上天気。ちょっとした入り江の水も深緑色が際立って見えます。うまい具合に列車が来るときに雲がかからないように願いつつカメラをセットします。

一本目は秋田から下ってくる「リゾートしらかみ1号」。この列車に新型「橅」編成が充当されているはずです。できるだけ大きく海と空を入れてかまえます。


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右手から「橅」編成が下ってきました



続いて、上りの「リゾートしらかみ2号」。今度はやや東側の樹林帯の隙間から・・・


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「くまげら」編成がトンネルを抜けてきました



そろそろ、県境のポイントに移動する時間ですが、もう1か所トンネル飛び出しシーンを撮れる場所が以前から気になっていました。
後が苦しくなることを承知で、ここでも1ショット。


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五能線塗装のキハ40 2両編成が下ってゆきました
松の感じがいいです~



まずまず、満足できる成果が得られましたので気分を良くして次の撮影地に向かいます。


<続きます>





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