ちょこっと北海道ローカル線めぐり(その3) [はつかり(鉄系)]
ちょこっと北海道ローカル線めぐり(その1)
終着駅は増毛駅
10月21日
夕方、旭川空港から帰京するまで留萌本線を楽しみます。
現在の留萌-増毛間は、朝6時台に1往復半した後、昼過ぎまで列車がないというとんでもないダイヤになっているので、午前中は列車の撮影がしにくい。そこで、朝の便で増毛駅に行って静かな終着駅も眺めてみようと思います。
そこで、ホテルからさほど遠くない、瀬越駅にいって下り始発列車を捕まえます。
10月も半ばすぎというのに生暖かい留萌の町、予報では晴れでしたが、ガスが垂れ込めています。
散歩のお犬様などを眺めつつ、丘を下ってゆくと崩れかけたホームとコンクリートの箱の待合室がありました。日本海に面していますので待合室がないと真冬には死んでしまいそうですが、もはやこの待合室は無用の長物になってしまいます。
上りの一番列車が入ってきました
折り返しの下り1番列車を待ちますが、なぜかカラスが寄ってきます。
北海道のカラスは人間を怖がらないのか?こいつが特に好奇心が強いのか?
目ピンで撮れました!
フォーカスが合わないほどの近さまで来てくれます・・・不思議・・・
深川からやってきた下り1番列車に乗って増毛に向かいます。
ガスを突いてやってきた下り1番列車
瀬越(650)-[4921D]-(720)増毛
始発列車でしたが、2両の列車に数十人、クロスシート部分がさらっと埋まるくらいの同業者が乗り込んでいました。
深川あたりに泊まった人も尾いのではないかな。
再び海岸に沿って30分で増毛に到着します。途中、終点一つ手前の箸別で下車して走る列車を撮影したい気分もあったのですが、増毛の町にも未練があり、終点まで行ってしまいます。
増毛駅にトウチャコ♫
昨日よりファンの姿や観光客はずいぶん少なく落ち着いています。
「駅 Station」の舞台になった増毛駅舎、旅館の富田屋、何でも屋の風待ち食堂が並んでいます。
一旦駅の裏側に回り込んで
富田屋の前で待機しているキハ54
少し留萌寄りに移動してこの列車が出てゆくところを記録しておきます。
崖下を最徐行で出てゆきました
ホテルをまだチェックアウトしていないのですが、いったん留萌に戻るのはバスにするとして、る増毛町内を人歩きしてみましょう。
増毛灯台と増毛駅
何十年もの間、増毛港の船と留萌本線を走る列車を見守ってきたのですね。
寂しげな線路と残された駅舎を見ます
昔からある増毛駅の看板がいいですね
映画「駅」の舞台になった富田屋
駅前通りを西に進んでゆくと
旧商家丸一本間家
重要文化財の商家です
これ、国希酒造の建物
ここも見学したかった~。
駅前からバスに乗って留萌十字街に戻りました。
ホテルを出て、今度は留萌観光案内所に行きます。昨日レンタサイクルを借りてきている人がいたのです。というわけで、観光案内所でレンタサイクルを借りることができました。暖かすぎて、自転車が快適です。
まずは、見晴公園というところに行ってみましょう。名前から見るとかなり高いところにありそうですが、案内所で聞いてたどり着いた緑の公園はほとんど上ることなくたどり着けました。
留萌本線で活躍していたSL D61が保存されています
特徴的な2軸の従台車がD61の証です
留萌本線専用機関車として6両だけが改造された国鉄では最後の蒸気機関車だけに留萌市にはなじみ深く愛着もあるのだと思います。屋根はありませんが保存状態はかなり良いように見えました。
今日のツーリング、南に下って舎熊駅付近まで行ってみようと思います。と勇んで出てきましたが、留萌市街地を抜けると南風が強い、予想以上に時間がかかってしまいます。
礼受の集落の一角に古民家が整備・保存されていました。
旧留萌佐賀家漁場
かってのニシン御殿です
今日は撮影チャンスが3回しか取れないので、どこで撮ろうか悩みます。
昨日もやってきた増毛ゴルフ場入り口の坂を上ったところから湿地帯を行く線路が見えます。阿分の集落が海沿いに張り付いていますが、その後ろ側に湿地が残っているんですね。
下り列車がやってきました
はるかに雄冬に連なる岬が見えています
続いて地図を見ますと、舎熊駅のすぐ後ろの山に入る道が見えました。ここから取れれば結構綺麗に海も入りそうです。自転車で取り付くとささやぶを切り開いた道が続いています。
かなり上ったと思われることで、西側の樹木が切り開かれているところにたどり着きました。
美しい海をバックにキハ54が走ります
近くの信砂川にサケが上ってきていました。
留萌本線の橋梁の下を流れる信砂川をサケが上っています
昨日からここが気になっていました。
この下流に、サケを捕獲する堰と篭が設置されています。
ここからはみ出したサケが橋梁の下を上っているようです。
さらに下流の国道のバイパスの下を見てみますと・・・
サケが群れを成して待機しています
堰の近くに行ってみますと・・
跳ね回るサケがあちらにもこちらにも
というか、息も絶え絶えのサケが大量に横たわっています。
さて、鉄道橋梁のところに戻りました。
信砂川橋梁を渡るキハ54
わかりにくいですが、サケが下の川を上っています
このサケの子供が川を下るころにはもう列車が走ることはないのですね。
次の上り列車に乗らなくてはいけません。
留萌への帰路は追い風を受けて快適に走ります。
留萌から深川経由旭川へ・・・
留萌(1618)-[4932D]-(1716)深川
深川(1736)-[スーパーカムイ27]-(1755)旭川
旭川駅、すっかり様変わりしてしまっていました。
今回も空港でラーメンでの打ち上げとします!
JALのB767で帰りましたとさ
AKJ(2020)-[JAL558]-(2210)NHD
<お終い>
増毛に滞在したのは10分弱、乗ってきた列車で留萌に戻りました。
同業者が3人いました。日高本線・江差線も同様でした(*´∇`*)
by johncomeback (2016-10-26 20:18)
そうですね。鮭・・・
by hanamura (2016-10-27 02:12)
さすが北海道!
鮭と列車のツーショット!
by ジジコッす (2016-10-28 08:23)
こんばんは
立派な建物が多いんですね
栄華を垣間見させていただきました
by gardenwalker (2016-10-29 22:55)
johncomebackさん
私も全線乗りつぶしを狙っていた時は、同じ列車で引き返すことが多くて、乗り終わったらゆっくり再訪するよなんて思っていたんですが、なかなかそうもいかなくて、今になって罪滅ぼししているわけです。
by やまびこ3 (2016-10-31 22:47)
hanamuraさん
サケの上るかわは札幌の豊平川とか、盛岡市内の中津川とか何回か見ていますが、こんなに密度が高いのは、現場では初めてでした。
列車からも見れる場所はそうないと思うので実に残念です。
by やまびこ3 (2016-10-31 22:50)
ジジコッす さん
コメントありがとうございます。列車の窓から見えるサケの上る川面見納めになってしまうと思うと残念です。
by やまびこ3 (2016-10-31 22:52)
galdenwalkerさん
留萌、増毛って昭和30年代までは、北海道でも豊かなところだったのですね。留萌市の市街地も予想以上に広くてびっくりしました。 国希酒造、じっくり見学したかったです。
by やまびこ3 (2016-10-31 22:56)