木曽路の秋近し [はつかり(鉄系)]
木曽路の秋近し
2017.9.10 「木曽あずさ」最終運行撮影記@中央西線
JR東の「大人の休日パス」があと1日使える週末。
そういえば189系電車が中央西線に乗り入れる「木曽あずさ」をまだ撮ってないなと木曽路への突撃を決定。天気もよさそうだし。
復路の日曜日は、塩尻到着が17:20とやや遅めで、山深い木曽路では山影に入ってしまうところも、ありそう。かといって、塩尻からあまり奥深くまで行くのはどうも。というわけで、向かったのは木曽の出口に近い奈良井宿。あおたけさんの後を追うコースになってしまいますが、まあお許しください。
奈良井発は17:00なので日は沈まないものの日は当たらないと思うけれど、沈んだ宿場町もいいかと出かけてみました。
八王子(835)-[スーパーあずさ5号]-(1027)塩尻
撮影ポイントまでの歩きも入れても14時ぐらいに奈良井につけばいいのですが、中央西線の列車本数は少なく、この列車で向かいました。
鳥沢の桂川橋梁を過ぎて
勝沼のブドウ園を見ながら
もやっていて南アルプスや富士山は見えませんでしたが・・・
塩尻の到着
この特急に乗ってきたわけではないのですが・・・
さて、中央西線へのJR東海のワンマン列車に乗り込みます。313系の2両編成。3扉クロスシートだけどほとんど無人駅で1両目の後ろと前扉しか使わないんだかから2扉クロスでよかったんではないかと突っ込みたくなります。
すこしだけ走って、木曽平沢に到着。一つ手前の木曽平沢を最初の下車駅にします。
木曽平沢駅に到着
塩尻(1050)-[1826M]-(1110)木曽平沢
平沢-奈良井間の高見隧道でトンネルのぞきが撮れると聞いたので、そこを観察してゆこうと手前から歩いてゆきます。といっても2駅間は1.2Kmしかないのでお気楽です。
こちらも古い宿場町の一角である平沢の町をかすめて進んでいきますと、この区間は単線の中央本線が奈良井川を渡っています。
丁度さしかかったJR東日本211系電車を記録しておきます。
第3奈良井川橋梁を211系電車が渡ります
もう少し進むと、奈良井川のほとりに立つ体育館の裏手に高見隧道が見えました。
トンネルも含めて前後を300mのS字カーブとなっている狭い単線トンネルで塩尻方の道路からトンネルの奈良井方入り口が望めます。伸びた草木をちょっとだけ整理してカメラをセットしました。
まずは北からやってきた「しなの10号」を後追いで
トンネルを抜けたところで1枚
続いて
「しなの9号」がトンネルに突っ込んできます
S字カーブを照らす前照灯のひかりにレールが浮かび上がります。
300mのS字カーブをゆっくり駆け抜けてゆきました。
さて、これから奈良井の俯瞰ポイントに向かいますが、後追いになる今日は混みあうこともないだろうと、宿場町の中のそばやで昼食を板だいてから行きましょう。
宿場町の入り口に奈良井駅が位置しています
このあたりから宿場町が始まります。
古い住宅や商家が良く残されていて、表通りには電柱もなく、江戸の宿場町の風情が感じられます。日曜日とあって、観光客が大勢見学に来ています。
客の流れが途切れたところで1枚。
奈良井の宿場町を行きます
こんなおしゃれな雑貨屋も
今は鉄道や国道が鳥居トンネルで簡単に越えることのできる中山道の難所 鳥居峠に向かう最後の宿場ですから宿場の規模も大きかったのではないかと思います。
なぜか「相模屋」という屋号の蕎麦屋があったので、この奥の座敷でもりそばをいただきましておなかがいっぱいになりました。夕刻ここでそばを肴に祝杯を上げられればいいのですが・・・
奈良井駅から1Km以上も緩い上り坂に沿ってつづく宿場町のはずれに、鳥居の正面にご神木の杉の木が直立する鎮神社があり、ここを過ぎると峠への上り坂が始まります。途中の旅館ならい荘までは自動車も入れる。2回目のヘアピンカーブのところから杉林に入ったところが、お立ち台です。
鎮目神社を過ぎて
1回行き過ぎて登山道に足を踏み込んでしまったのですが、ここらでは見通しが悪いので違いました。そこで少し戻るとすぐわかりました。
すぐ後ろにクマ捕獲用の檻が仕掛けられていてぞっとします
予想外に誰も居ません。「熊出没注意」の看板や、すぐ後ろには捕獲用の檻が仕掛けられていぞっとしませんが、ベストポイントは本当に2,3人分だけなので、これは幸いと言わねばならないでしょう。まだ2時を過ぎたばかりで、そのうち人が増えるのではと、クマよけにでもなるかとネットの音楽をかけっぱなしにしておきます。
昼下がり、313系電車が上ってゆきます
特急「しなの」がカーブに振り子を効かせて
雲がかかってマンダ~ラ状態にひやひやします
宿場町の周辺には意外に電柱が林立していますね。
もう少し整理できたらいいと思うのですが・・・
奥の方に奈良井駅が見える構図で
3時間もいましたので、いろいろな構図で撮影しますが、けっこう杉が成長していて以前ほどの自由度がないようです。鳥居峠の旧道のハイキングコースからも近いので、変な音楽をかけているおっさんは目立ったかも。
結局、30分前に学生風の同業者が1人来ただけで、2人だけでの撮影となったのでした。
だんだん日が傾いて、やはり宿場町は山影に入ってしまいました。それとともに、後ろの空が明るくなって雲が湧き出してきました。
特急「しなの」が宿場町をかすめてゆきます
一段暗くなったころ・・・
「木曽あずさ」が通過してゆきました
白いボディに2本の線が山深い木曽路に似合っています
さあ、山を下りましょう。
とっぷりと日が暮れた宿場は観光客もいなくなって静かに夜を迎えています。
ひっそりとたたずむ宿場町
深い山に守られた宿場町なのです
日が暮れた宿場の旅館に明かりがともりました
普通列車は1時間半もないのですが、残念ながら飲食店はもう閉まってしまっています。
数少ない開いている店のなかの酒屋で地酒とお土産を買い求めて、駅に向かいました。
奈良井(1826)-[1837M]-(1850)塩尻
塩尻(1930)-[あずさ34号]-(2135)八王子
塩尻での乗り継ぎも悪く、ここで夕食。
「桔梗」の「鹿肉そば」だす
しっかりした肉で意外に食べ応えのあるうまいそばで、「木曽あずさ」を記録できたことに乾杯です。
<お終い>
2017-09-26 08:30
nice!(37)
コメント(10)
「中央本線」へのアプローチ(言葉が変ですか?)
「木曽路」への鉄路☆いいですねぇ~。(hanamura発言は良く分らな~い!)
はい!雨男です。夕日や月、空の色、御来光などは、意識しますが、雲の影など、雲より気にしません。雨で前方視程最悪の戦闘(先頭)車両画像を、恥ずかしげなくブログ掲載!(あはは笑)
静岡県(出身)東海道の宿場町(ほとんど現存不明)が、寂しいです。
by hanamura (2017-09-26 19:30)
下り向けで光の周りの良さそうな撮影ポイントは早い時間から中々の人出でしたよ。
自分は宮ノ越で俯瞰していましたが、西に広がってきた雲に太陽が入ってしまい、ちょっとガッカリな結果になってしましました。
by フジトモ (2017-09-26 22:39)
拙ブログへのコメントありがとうございます。
「万葉・おおひら館」は確かに内陸ですがクジラの他にも
海産物が充実していました。北海道産が多いようでした。
奈良井宿には震災の年の夏に18きっぷで行きました。
by johncomeback (2017-09-27 08:48)
中央西線にまだ単線トンネルがあったのですね。
by Cedar (2017-09-27 16:06)
hanamuraさん
東海道本線ができる前は、大きな川の少ない中山道が江戸と京都・大阪を結ぶメインルートとして機能していたと知りました。中山道を大名行列が歩いていた光景を思いながら撮影しておりました。
by やまびこ3 (2017-09-27 21:26)
フジトモさん
新宿行きはもはや山影に入り後追いになるこのポイントに来る人はさすがにほとんどいないようです。奥の空が晴れて雲もわいてきたので思っていたイメージにはなったので良しとします。
by やまびこ3 (2017-09-27 21:30)
johncomebackさん
「万葉・おおひら館」というのは知りませんでしたが、なかなか充実しているんですね。
木曽路を歩いたことはないのですが、この宿場は結構気に入りました。
by やまびこ3 (2017-09-27 21:32)
Cedarさん
中央西線にはまだまだ単線区間、単線のトンネルがたくさんありますが、この高見隧道はR300のS字という厳しい条件ですから、振り子電車泣かせだったのではないかと思います。中央西線だけではなく中央東線にも単線が残っていて、ダイヤ乱れを誘発するネックになっていますね。中央本線、羽越本線、函館本線ぐらいは、民営化する前に国が複線化してくれるべきだったと思います。
by やまびこ3 (2017-09-27 21:39)
奈良井宿、泊ってみたいです。
80系時代によく行きました。
by ひでほ (2017-09-28 14:10)
ひでほさん
こんばんは。私が行ったのは165系になってからで、80系は東海道や上越線でしか見たことがないのが残念です。
奈良井宿の古民家、古商家をつかった旅館や民宿の雰囲気はとても魅力的ですね。
by やまびこ3 (2017-09-28 23:59)