SSブログ

会津に行って雪とたわむる(2) [やまびこ(旅日記)]

DSC09290.jpg
会津に行って雪とたわむる(2)
2018.1.4 雪見の只見線



2日目

今日は只見線の雪景色を見にゆきます。
当初、あまり山奥に入って雪にとざされてはやばいと会津盆地の中にとどまることを考えていたのですが、雪は昨日で一段落し、調べてみると只見川第一橋梁ぐらいなら、駅からさほど遠くないようなので、ちょっと行ってみたくなってしまいました。

DSC09471_00001.jpg
この切符を用意しましたよ



只見線は極端に本数が少ないので、6時丁度の始発に乗っていくしかなさそうです。
キハ40 2両編成の421Dに乗車すると1両目は全車ロングシートの改造車両でお客さんぱらぱら、2両目は原型のシート配置で、結構な乗客がありクロスシートは埋まっています。2両目のキハ40 502のロングシート部分に陣取りまっだ真っ暗な中出発。
キハ40  2両編成の423Dに乗車すると1両目は全車ロングシートの改造車両でお客さんぱらぱら、2両目は原型のシート配置で、結構な乗客がありクロスシートは埋まっています。このキハ40 502のロングシート部分に陣取りまっだ真っ暗な中出発。

只見線は広い会津盆地の南の縁を半周して会津坂下に向かいます。
雪野原のなか、エンジンをカランコロン言わせて進むうち、根岸あたりで東の空が明るくなってきました。
40分ほど走り、会津坂下で上りの始発列車と交換するダイヤになっていますが、昨夜来の雪で対向列車は20分遅れとのこと。只見線は交換可能駅が少なく、会津側では、会津坂下と会津宮下の2駅しかありませんので、ここで対応列車を待つことになります。


DSC09274_00001.jpg
会津坂下に到着した423D



20分停車します。反対側の上りホームでは通勤通学客がかなりの数待っていました。20分も遅れて大丈夫なのかな。


DSC09304_00001.jpg
422Dが入ってきました


ここから西に向かって、只見川沿いの山の中に入ってゆきます。会津坂下から七折峠に取り付くところ、杉の林に雪がついて大変美しい。
柳津の近くで太陽が山に当たり始めました。むちゃくちゃ美しい。


DSC09323_00001.jpg
奥会津の山に日があたり始めました



DSC09329_00001.jpg
柳津の集落を過ぎて


いよいよ本格的な渓谷に沿った路線となり深い谷を渡り山をトンネルで抜けてゆきます。会津桧原を過ぎると会津西方との間で渡るのが目標の第一只見川橋梁です。只見川と只見線は複雑に絡み合っているので、俯瞰撮影ポイントは、さらに一駅先の会津宮下になるわけです。
第一只見川橋梁に出ると柳津ダムの湖面を渡ってゆきます。左手の山の中の送電線鉄塔の下の撮影地に数人の姿が見えました。
「お~あそこですね。」

DSC09339_00001.jpg
中央上の方の鉄塔の足元の白いところがお立ち台と思われます


会津西方を過ぎて第二只見川橋梁を渡りますと会津宮下につきました。


DSC09351_00001.jpg
会津宮下で424Dと行き違い
お待たせしました!



DSC09353_00001.jpg
423Dは会津川口に向けて発車してゆきます


ここで、上り2番列車と行き違いますが、下車します。驚いたことにタイ人の学生風の男3人も下車。同じ方向に歩き出しました。


DSC09356_00001.jpg
駅前通りにも雪が積もっています


撮影地は、地元の三島町が観光地として売り出していまして、町営バスでの行き方が観光協会のホームぺージにも載っていますが、列車は遅れ、バスの姿はありませんでした。駅裏の国道に登って東に2Kmほど行くとお立ち台下の道の駅に着くはずですが、滑る滑る。そんなときに備えて秘密兵器を持ってまいりました。

DSC09357_00001.jpg
じゃ~ん、簡易アイゼンをセットいたしました


これで凍った道は、がりがり歩けます。
30分ほどでビューポイントの下の道の駅「尾瀬街道みしま宿」に到着。
以前は冬季はポイントへの歩道は閉鎖されていたらしいのですが、この日は職員の方が除雪作業中でした。ポイントは3段あり、1段目からでも鉄橋は見下ろせます。目標の3段目Cポイントまで上ります。こちらからは第2橋梁も見えるという立地。
かなり高いところのようですが、3段目までも10分もかからず登れました。


DSC09366_00001_01.jpg
超!絶景です!



5名ほどの同業者がスタンバイされてますので、少し下のポイントに三脚をセットさせていただきました。遅れてやってきたタイ人グループも近くでカメラをセットしました。

9時ちょうど、下り2番列車425Dがやってきました。

DSC_0213_00001.jpg
只見川第1橋梁を行くキハ40



この鉄橋は戦前の昭和13年に完成したそうです。そんな時代にこんなに美しい鉄橋を作っていたとは信じられません。

鉄橋を渡ると列車はトンネルを抜けて、会津西方の駅へ。その様子が木々の間からチラチラ見えますが、西方駅を出たところで、雪の原を駆け抜けてゆきます。

DSC_0226_00001.jpg
杉の木に雪がついて美しい雪原を行きます


さらに第2只見川橋梁に差しかかります。

DSC_0235_00001.jpg
森の中の宮下の集落が美しい



この列車は、宮下で上下行き違いがありますので、すぐに上りの426Dがやってきます。今度は少しづつ、構図や画角を変えて・・・

DSC_0239_00001.jpg
426Dもキハ40の2両編成



DSC_0256_00001.jpg
雪原を抜けて



DSC_0281_00001.jpg
西方の集落に顔を出し



再び、第1只見川橋梁を渡ります。

DSC_0289_00001_01.jpg
引きの構図で山々や木々に降り積もった雪を記録しておきます



いや~、満腹満腹。最初の列車の方が湖面が波立っていなくて良かったかな。

さて、このあと3時間ほど列車がないので、満足して「道の駅」で朝食兼昼色とします。
レストランは10時からの営業なので、しばらく荷物を置かせていただいて売店をぶらぶら。
驚いたことに繁体文字中国語、英語に加えてタイ語の只見線ガイドブックが頒布されていました。

10時になり、食堂に。あたしとしては地鶏カレーを食べたかったんですが、カレーは今日はできないらしく、地鶏の親子丼にします。次々やってくる客はなぜかタイ人が優勢。恐るべし奥会津の底力!

DSC09422_00001.jpg
うまい。地鶏親子丼


駅前に戻って街道沿いの宿場町をちょこっと歩いてみます。

DSC09430_00001.jpg
屋号を示した正方形の看板が面白いですね


DSC09429_00001.jpg



まだまだ時間があるので、駅付近に戻って宮下温泉の旅館で温泉入浴して体をあたためましょう。
何件か旅館があるのですが、老舗っぽい「栄光館」に行ってみます。只見川近くの坂を下ったところにこじんまりした栄光館がありました。


DSC09433_00001.jpg


よっこいしょっと靴を脱いで、お風呂をいただきます。

DSC09436_00001.jpg
貸し切り状態です



小規模な旅館なのですが、展望風呂と銘打っている割に旅館自体が只見川の支流の谷あいにあり、谷の間から只見川を眺めるという立地で、あまり展望が良いという感じはしませんでした。温泉自体は素朴なかけ流しのもので、少し熱めなのもあたしにはよかったです。
風呂上りにロビーに飾ってある只見線の写真を眺めていると、おかみさんが撮影地情報をいろいろ教えてくださいました。この春のSL運行も既に決まっているそうです。今度来るときはこの旅館に泊まるのもいいな。

天気も今一つになってきたので、昼過ぎの列車は、対岸に渡って第2只見川橋梁で狙うことにしました。サイド気味に撮るか、前方から撮るか?まずは進行方向の川岸から撮ってみたいと思います。


DSC_0312_00001.jpg
428Dが第2只見川橋梁を渡ります



さて、この後また2時間も空きますので、こちら側の岸でもう1か所温泉に・・・・
食事もしたかったけどやっている食堂は駅前まで行かないとなさそうです。そこで町営の施設らしい「桐の里倶楽部」に行ってみました。只見川に面した建物で、「食事」と看板は出ていたけど今はやってないとのこと。温泉をいただきます。


DSC09457_00001_01.jpg
「桐の里倶楽部」です


湯船が結構狭くてちょっと残念。
温泉からはほとんど外が見ませんでしたが、男女兼用の休憩スペースから只見川が見えました。

DSC09459_00001.jpg
雪見風呂がいいな



さて、最後の撮影は下りの427D。今度は第2只見川橋梁をサイドから狙いましょう。


DSC_0341_00001.jpg
雪の中やっていたキハ40



美しい日本の景色です。
駅に戻って、帰り道につきます。駅に戻ると台湾の大学生さんが来ていました。どこかで撮影されていたようです。


DSC_0232.jpg
430Dに乗車



会津宮下(1554)-[430D]-(1617)会津柳津


DSC09473_00001.jpg


DSC09477_00001.jpg
会津柳津駅トウチャコ


DSC09478_00001.jpg
C11が保存されていました
イルミネーションで飾られて大事にされているようでほっとします



今日は柳津温泉に泊まります。
柳津といえば、「福満虚空蔵尊圓蔵寺」
ちょうどこの寺の崖の下にある温泉旅館に泊まりました。

温泉はなんと虚空蔵尊のがけ下からくみ出しているそうで、なんとも霊験あらたかか?
実際は、かっては10㎞離れた西山温泉から引き湯していたのを、西山温泉に地熱発電所を建設する際に利用できなくなり、新たに温泉を掘ったそうです。まずまずの温泉でしたが、露天はかなりぬるかった。


DSC_0253.jpg
料理はなかなか結構


DSC_0252.jpg
この馬刺しは絶品でした


DSC_0251.jpg
鴨鍋もついていました



そのほか子持アユの塩焼き、うまかった。

DSC_0260.jpg
海老の天ぷらは要らないんではないかな



<続きます>


























nice!(27)  コメント(8) 
共通テーマ:旅行

nice! 27

コメント 8

JR浜松

雪の会津地をきは40で巡る旅も良いですね!
美味しい馬刺しや絶景、癒されます。
by JR浜松 (2018-01-13 09:00) 

hanamura

これは満腹になります!
第一只見川橋梁のキハ通過中が、水鏡になっていて、その前後は風がふいていたみたいで、橋もぼんやりしているのに、これは素晴らしい瞬間を撮りましたねぇ。

by hanamura (2018-01-13 09:09) 

johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
「道の駅 記念きっぷ」は全国で増殖中のようです。

只見線は3年前に走破しましたが、一部代行バスでした。
2年後に全線鉄道が復旧したら乗りに行く予定です(^^)

それにしても素敵なお写真の数々、暫く目が釘付けになりました。
by johncomeback (2018-01-13 19:37) 

skekhtehuacso

なにもかもがうらやましいですわ。
キハ40も置き換えが決まり、雪景色での撮影ができる機会はこれからはかぎられてくるでしょうし。
雪景色を見ながらの温泉もよさそうですし。
旅館の料理もおいしそうで、お酒が進みそうですし。
by skekhtehuacso (2018-01-13 22:05) 

やまびこ3

JR浜松さん
いまや国鉄型キハ40の残り少ない牙城となった会津若松。雪の中を走る姿を記録したいと出かけてみました。それにしても今年の雪の降り方はすごいですね。
by やまびこ3 (2018-01-14 07:22) 

やまびこ3

hanamuraさん
そう、そうなんですよ。風が吹いたり、雪が鉄橋から落ちたりで波立つ時間が多いのですが、たまたまです。でも一番静かだったのは乗ってきた列車の通過時ではなかったかと、車窓の写真をしみじみと。
by やまびこ3 (2018-01-14 07:24) 

やまびこ3

johncomeback さん
三陸鉄道も来年くらいに復活しますし、只見線の全線再開も待ち遠しいですねえ。私もぜひ乗車しに行きたいとおもっております。。
三陸の方、宮城県内でBRT可された大船渡線の気仙沼-盛間だけでも復活てくれないかなあ。
by やまびこ3 (2018-01-14 07:27) 

やまびこ3

skekhtehuacso さん
日本の原風景がのこる奥会津、撮影に行ったのは初めてですが、酒よし、温泉良し、雪よし。緑の時期にも行きたくなりました。
by やまびこ3 (2018-01-14 07:31) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。