「かいじ号30周年記念号」189系撮影記 [はつかり(鉄系)]
「かいじ号30周年記念号」189系撮影記
2018.3.25 中央本線189系お別れイベント第1弾
来月の引退が発表された豊田車両センターの189系。 実質その引退イベント第1弾ともいえる臨時列車「特急かいじ号30周年記念号」が25日(土)新宿ー甲府間の往復で運転されました。今回の臨時列車、往路と復路を現有の2編成の国鉄特急型車両189系M51とM52編成を使用してくれるという大いにしゃれた趣向になっています。 引退が決まってしまったのは残念ですが、長く活躍した国鉄型の特急電車に感謝するためにも、これは混雑するのを覚悟のうえで行かないわけにはいきません。それぞれの回送も含めると往復で少なくとも4回の撮影チャンスがあることになります。
ツアーが公開された段階で、往路には初狩駅のスイッチバック(普段は使われていない補選基地として残っています。)での小休止が発表されていましたので、この前後で撮影することができそう。 というわけで、やってきたのは、中央本線で最初に撮影旅行に行ったポイントでもあるこの場所↓
四方津駅に到着
このあたりでも木造駅舎はずいぶん少なくなりました
駅近の線路際ポイント、途中の藤野や上野原のポイントでは黒山の人だかり状態だったのですが、こちらは逆光になるせいかさほどの人込みもなく、希望のポイントにカメラをセットできました。 この日(も)中央線内で事故があり電車が遅れていましたが、この時刻には何とか定時運行に戻っていたようです。
現在の「かいじ」の主役はE257系電車
ボリューム感たっぷりの215系「ビューやまなし」
そしてそして
新型特急E353系は「スーパーあずさ」です
時刻が近づくにつれかなり人が集まってきました。
来た~!
「かいじ30周年記念号」は国鉄色のM51編成
残念ながら今回「団体」幕での運転となってしまいました。本来「かいじ」幕のはずだったと後で聞きました。
情報は入手していなかったのですが、「かいじ」は四方津でしばらく停車する模様。 なぜかホームとずらした位置で停車してくれています。このポイントのすぐ横に最後尾が停車してくれました。
この日のために「JNR」マークも再現してくれたそうです
精悍の運転台回りもしっかりと
10分近くも停車した後出発してゆきます。
四方津駅のたたずまいも思い出になります
駅に戻って、続行の電車で先回りしましょう。 初狩駅でスイッチバックに入っているM51編成を見ようと右側をずっと見ていたのですが、なんというか、引き上げ線の方に入っていたようでした。なんてこった。
続いてやってきたのは
勝沼ぶどう郷駅
勝沼ぶどう郷駅のある甲州市では、電動アシスト自転車のレンタサイクル”ぐるりん”のサービスが始まりました。24時間営業の無人ステーションで借りることができるので時間を気にせず利用できる優れものです。今回はスイカを登録して1日パスを借りることにしました。
向かったのは甚六さくらの対岸、西側のポイントから扇状地の築堤をゆく中央本線を狙うことができます。 上りの「スーパーあずさ」で調整したのち、初狩で追い越してきたM51編成が下ってきます。
笹子トンネル、大日影トンネルを抜けて甲府盆地に降りてゆきます
美しい姿を記録することができました
今度は、この編成が公布から戻ってきます。 西側のぶどうの丘に登ってみます。
ぶどうの丘から南アルプスを望む
春霞の向こうに北岳をはじめとする峰々がそびえています
さて、ぶどうの丘の北の端の鐘の丘にカメラをセットしまして・・・
E257系で試し撮り
9両だとこのくらいがいいのですが・・・
6両のM51が上ってきました。
M51が早くも帰路に
ありゃ、茶色の中に赤い線・・・、やはり空を入れる構図にするべきでした。(´・ω・`)
今度は、交代版のM52が下ってくるのですが、少し時間があるので、ぶどうの丘のレストランで食事といたします。
ちょっと贅沢してハンバーグランチを
味はいいけど、サービスがちょっとな
ランチの後、丘を下りて谷間から見上げる構図で下り線を走る列車を狙うことにします。 降りてゆく途中で、農道から何カットか楽しみましょう。
桃の花越しにEH200がコンテナをひいて上ってきました
日曜日の2080列車は荷が少ないようです
ぶどうの農園越しに築堤を望むと面白そうです。
211系電車が脳の血管の中を行くようです
「スーパーあずさ」は宇宙空間を飛ぶがごとく
さて、目をつけていた桃ノ木の傍らにやってきました。もちろん農道上です。
E257系特急電車
桃の花がやや寂しいので・・・・ ならば縦でどうか?
花をたっぷり入れてみましたが・・・
もう少し桃ノ木によってみることに
だんだん果樹園の雰囲気が出てきたような気が
M52編成が白いボディを輝かせて下ってゆきました
さて、このM52編成は数十分後に戻ってきます。 今度は、扇状地の上に登って南アルプスに沈みゆく太陽をバックに記録しようとさっきから考えていました。電動アシストにものを言わせて強引に坂を登ると、いい感じに築堤を見下ろせる場所がありました。明るい時間だと気になる電線がいっぱいあるのですが、陰になって目立たないのも好都合。中央に甲斐駒ヶ岳、左に間ノ岳と3000m級の峰がシルエットになって浮かび上がっています。
こんなところで撮る人はほかにいないようです。
「はまかいじ」が上ってきました
夕方の畑を焼く煙もいいですね
美しいシルエットを見せて普通電車が下ります
115系といっても通用しそうですが211系です
だんだん日が傾いて、間ノ岳の真上にかかってきました。
E353系の白いボディは暗い中でも真珠のように輝いています
E257はもう少し落ち着いた白色貴重です
さて、本日最後の189系撮影チャンスの時間です。日が山入端に近づいて、画面にもハレーションが入りそう、そこでクリアファイルを即席の延長フードにして手を伸ばして支えて待ちます。 一段と空気が朱く染まる中、189系M52編成の「かいじ30周年記念号」が上ってきました。
「かいじ30周年記念号」勝沼を上る
南アルプスを後に新宿に向かいます
189系へのはなむけに、列車の最後尾のカットを乗せてみました。 美しい甲斐路、信濃路を走り続けた189系に感謝して帰郷します。
<お終い>
夕陽が沈んだ南アルプスと一緒のM52もいいですね~ 別件がなければ甲斐路まで追いかけても良かったのですが・・・ ラストランの頃は桃の花は終わってるかな?
甲府付近では急に「かいじ」幕になったようですね。何故最初からやらないのだろうと不思議です。
by てばまる (2018-03-29 20:37)
どれも素敵なお写真ですが、特に最初の1枚にグッときました。
by johncomeback (2018-03-30 20:21)
四方津ではかわった場所で停車したのですね。
JNRマークが付き、幕がかいじだったらなお良かったのですが。
夕陽に染まった盆地を抜ける姿、いい味出てますね。
by しおつ (2018-03-30 22:34)
てばまるさん
へえ、甲府進入時はHM掲出だったのですね。
なんでも臨時「かいじ」のときにHM撮りたさに線路侵入したやつがいて、八王子支社がご立腹でHM掲出は止めたと誰かが言っていました。
残念です。
by やまびこ3 (2018-04-01 18:20)
johncomebackさん
中央本線の旧線(複線化で付け替えたとこrは除いて)はS字カーブの連続する険しい道で、これで高速道路に対抗しているのですから大したものです。
by やまびこ3 (2018-04-01 18:23)
しおつさん
四方津で小休止するのはもともとの計画だったんだと思います。ホームに半分かかる変な位置で停車しました。日陰側からになりましたが、じっくり眺められました。
by やまびこ3 (2018-04-01 18:25)