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南ドイツ鉄道探検記(3)  [やまびこ(旅日記)]

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南ドイツ鉄道探検記(3) 



4月28日 鉄だ鉄だ


晴れて鉄道撮影に出かけられます。
今日はいい天気の予報で、気分は誠也くん(なんのこっちゃ!)

目的地は、ミュンヘン南郊、Immenstadt(インメンシュタット)付近に定めました。
といっても100Kmぐらい離れていて、2時間ぐらいかかるのですが・・・

最大のターゲットであるDL重連のスイス方面へのEuroCityは4往復あって、いずれも218型の重連運転なのですが、経由が2つあって、ミュンヘンーリンダウ(スイスとの国境近く)間で主要都市のMemingen(メミンゲン)を経由するのが3往復、より南側のバイエルンアルプス寄りのKempten(ケンプテン)を経由するのが、ミュンヘンを早朝出るのと、スイスからやってくる最終便の1往復。こちらのほうが景色がよさそうですが、夜の便は遅く撮影対象になりにくいのでまずは早朝の西下便EC196列車が目標になります。

撮影地への駅からの徒歩移動時間も考えると6時前にミュンヘン中央駅を出る途中のBuchloe(ブーフロー)行きの快速列車に乗る必要があります。

今回利用したDBの乗車券ですが、検討した結果、ジャーマンレイルパスなどのパス類はパス?して
現地で買える乗り放題切符バイエルンチケットというのを主に利用することにしました。
DBでは各州ごとに乗り放題チケットを発売していて、これがかなりお得。中でも広いバイエルン州全体(隣国のザルツブルグにも行けるし、オプションでチェコの一部まで行くこともできます。)に有効なバイエルンチケットはお値打ちです。
土曜・休日は一日乗り放題で1人目は25€、2人目からは追加たったの+6€でm南ドイツの過半を占めるバイエルン州が1日(厳密には翌朝6時まで)乗り放題。ただし、高速列車のIECやIC、ECには乗れません。
加えて、各都市圏のSバーン、Uバーン、市電、バスなどの一般的な公共交通機関にも乗り放題と特に家族旅行、グループ旅行にはもってこいのもの。ただし、平日は午前9時から有効と、通勤通学時間の利用には制限がかかっています。高速列車には乗れませんが、今回使うような距離なら所要時間も大差なく、とっても便利。


早朝、Sバーンの駅で、バイエルンチケットを購入(前日のうちに買ったんだったかも)DBの券売機ならどの券売機でも買えるのですが、日本の券売機と比べると反応が遅く、次のアクションを指示される前にボタンを押してしまうとエラーになってしまうようです。
MVVとDBの画面の切り替えのところさえ間違わなければ、英語表記もあって親切です。JRの指定券券売機MVに相当する機能をすべての自動販売機が備えているし、台数面でもDBの圧勝です。逆に有人窓口で買うと2€の手数料を取られるそうで、人件費が重要。
バイエルンチケットの場合は最初から日付指定されるのでバリデーションも不要。そのままホームに向かいます。

5時台ですが、Sバーンは5分おきぐらいにバンバン走っていてドイツの朝は早い。


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まだ真っ暗です。アハ!、地下鉄です。



まだすいたSバーンでミュンヘン中央駅へ。ミュンヘンのSバーンは、もともと西側から市街地に突っ込む形で建設されていた行き止まり式の中央駅の地下から、東に市街中心部を突き抜ける形でミュンヘン東駅までの地下線を建設し、この縦貫線を軸に各方面へ路線を伸ばしています。
72年のミュンヘンオリンピックの時に最初の建設が行われたのではないかと思いますが、同時期に作られた札幌の地下鉄と比較してはかわいそうですが、いまやミュンヘンが圧倒的規模になってしまいました。

このSバーンのすごいところは、乗降客の多い、中央駅、カールスプラッツ、マリーエンプラッツの3駅連続で乗車ホームと降車ホームを分けているところで、中央駅とカールスプラッツは2線3面で中央の島式ホームを乗車ホームとし、スペースが取れなかった思われるマリーエンプラッツ駅では、東行と西行の線路を2層としそれぞれ1線2面の設備を設け、各駅では両側の扉を開けてスムーズな運行を行っています。それに比べると田園都市線の渋谷駅などはあまりにもショボすぎて情けない。
その代わりこれらの駅では、降りるホームを間違えると登りエスカレータが全くなく、大変です。
(次の電車が来た時に通り抜ければよいのですが)

さて、全然前に進まなくなりましたが、ミュンヘン中央駅です。


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2年前に来た時に気が付かなかった頭端式ホームを見下ろす2階スペースで1カット。
朝のTGVパリ行きが入っていました。

コーヒーなどを物色し、乗車ホームに向かいます。5:52発のBuchloe行きRE-Regional Express57402列車は612系気動車の4両編成。ローカル線の列車は、ミュンヘン中央駅の南北の少し下がった位置にあるホーム群から出発することが多いようです。


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RE 57402 は31番線からの発車です



今日はガラガラです。軽やかなエンジン音を立てて中央駅を出てゆきます。しばらくは幅500mもの線路群をかき分けるように進んでゆきます。
ICEやICの車両が留置されている中に、機関区があり、その中に動態保存されているTEE塗色の103型機関車が見えました。


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名機103型機関車を瞥見!



少しずつ線路を分けて郊外に出てゆきます。ディーゼル動車ですが、線路は完ぺきなロングレールで極めてなめらか滑るような走りです。
Grafrathあたりで、南側の盆地に雲が垂れ込めて素敵な景色が見られました。


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雲の湖を後に



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日の出時刻になりました



Geltendorfから非電化区間に入りました。線路はこの先もず~っと複線のままです。

BuchloeでImmenstatd行きに乗り換え。
この駅には何両かのBR218が待機していました。Buchloeはミュンヘンからの東西のラインとアウグスブルクからの南北のラインが交差するポイントにあり、それらの路線の一部の列車は制御客車付きのディーゼル機関車で運転されているようです。

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DD54の兄弟機関車ともいえる218型機関車



乗り継ぎ時間に1台停車していたBR218を観察。整備重量96tということは軸重24t以上、あひゃひゃ。DD54は確か14tぐらいでした。

ここからは642型の軽量ディーゼルカーで南へ。Fussenへのローカル線を分けたあたりから遥にバイエルンアルプスの山並みが雪をかぶって見えてきました。

BissenhofenからKemptenに抜ける区間はちょっとした山越えになっていて、牧場の間を抜けて行く爽快なコース。このあたりも一度降りてみたいと思いました。
地図であたりを付けてきたのは、Immenstadtの一つ手前のMartinszellというところ、この南側の丘陵でEC 196をキャッチしてやろうとおもいます。


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牧場の中の小駅Martinszellに到着



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駅南のこ線橋からバイエルンアルプスが遠望できます




右側にのどかな湖が見えたかと思うとMartinszelleに到着しました。
牧場の中の小さな集落というところでしょうか。駅舎はあるものの無人化されて久しいという
駅です。こ線橋を渡って駅の東側の道を南へ。線路から少し離れた丘の上の道を30分近く南下したところで線路に降りてゆく道があり、突き当りが踏切になっていました。
この手前の丘の一角から直線からカーブにかかる線路が撮影できそう。ドイツの鉄道は右側通行なので注意しなくてはいけません。

まずは南側にカメラを向けますと


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ALXがやってきました


ALXという地域鉄道会社の列車が来ました。
近代的な223型機関車が古い客車をひいてきました。


本命の北側で列車を待ちます。


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RB57440の気動車



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今度は新しい245型電気式ディーゼル機関車が牽くRE57392レ



大迫力です~。

早くもECが下ってくる時刻です。


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来た~!218型重連の大迫力です



予想以上のスピードですっ飛んでいきました!

もう1っ本

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ER20が牽引してALXが来ました


かっこいいですね~。


さて、EC撮影後、後続の列車に乗ってバイエルンアルプスの懐に向かいます。
今度は線路の西側の牧場の中ののどかな道を戻ります。


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のどかな教会が見えました



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で、やってきたOverstdorf行きに乗車。この列車は次のImmenstadtでスイッチバックして
支線に入る列車で、バイエルンアルプスのリゾート地とドイツ中部、北部を結ぶICが運転されています。


<続きます>







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コメント 4

JR浜松

ヤバイ;BR245 003号機の実機を観てしまった。感激この上ないです(^^♪
by JR浜松 (2018-05-22 17:42) 

Cedar

万国どこも同じような顔よりか、やはり218のドイツ顔が好きです。
by Cedar (2018-05-22 23:25) 

やまびこ3

JR浜松さん
少し前の電気機関車に続き、BR245 003号機も同じ号機が入線とは奇遇ですねえ。245はこの角度、大迫力で記録できました。
BR218は入線しませんか?
(せっかくなので、245の写真も大きなものに差し替えました。)
by やまびこ3 (2018-05-23 20:14) 

やまびこ3

Cedarさん
日本でも増えているオランウータン顔がヨーロッパでも人気のようですね。218は顔もボディのサイドも軍艦みたいな武骨さがあってかっこいいです。
by やまびこ3 (2018-05-23 22:39) 

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