南ドイツ鉄道探検記（10）

南ドイツ鉄道探検記（10）

5月2日　ザルツブルクへ

南ドイツ探検と言いながら、オーストリアの旧都ザルツブルクへ。
ミュンヘンーザルツブルク間は両国っを結ぶ幹線で、DBのICEやOBBのRailJetといった特急列車が頻繁に走っています。当初、ＲＪにでも乗って食堂車でビールでも飲みながら行くかとも思いましたが、2人旅だとバイエルンチケットが格安になるので、ここでもバイエルンチケットを使って、ドイツの地域鉄道会社の運行するMeeridianという快速電車に乗ってゆくことにしました。Salzburgまでは約1時間おきにに両都市間を所要2時間ほどで結んでいます。


というわけで昼前ミュンヘン中央駅に向かいまして、駅構内でサンドイッチなどを物色、今度のMeridianは13番線と頭端式ホームの端っこから11：50出発。荷物を引きずる距離は少なくて済みました。
列車はスタドラ―のFLIRT3という電車編成で、なんと6車体連接×2編成併結と小田急ロマンスカーも真っ青な車両です。連接台車部をうまく使って部分低床の車両の中にいろいろな席を作っています。
さて、ホームにすでにいた列車にはだんだんお客さんが集まってきて、ほぼ7割がたの乗客を乗せて出発します。いったんSalzburgとは逆方向の西側に出発し、ミュンヘンの市街地を回り込んで東に向きをかえます。
最初の停車駅がミュンヘン東駅。滞在していたローゼンハイマープラッツからはＳバーンで1駅なのですが、中央駅に行って座席を確保した次第です。（これは正解だったよう）
ミュンヘン東駅を出ると早くも畑が広がってきます。ミュンヘンのような大都市でも住宅地と農業用地がきっかり区分されて乱開発なんてありえないのがドイツのいいところ。

ローゼンハイムでインスブルックへの線路が分岐していますが、まっすぐ東へ。
このあたりは丘陵地帯でのどかな景色が広がっています。

Chiemseeなんていう保養地を過ぎてあっという間にSalzburgに到着します。思っていたより近代的な駅で地上の横断通路の上にホームが並ぶ高架駅です。西側が旧市街地で駅の正面もそっちですが、予約してきたホテルは東側なので、地図もよく確かめずに知ったかぶりして歩き出しました。
が、やっぱりちょっと迷った。正門に出て非難に走っているトロリーバスを使うのが正解でした。


小休止後、市内探索を開始。
ドナウ川の大増水の影響でsalzburg訪問を断念してウィーンに閉じこもったのは5年前のことでした。旧市街まで20分ほど歩いて、ミラベル宮殿に到着。庭がきれいで有名なところです。

ミラベル宮殿の庭園の向こうにホーエンザルツブルク城

もともとは16世紀に大司教が愛人のために建てたものだというから、なんだかなあ。

建物も豪勢です

宮殿の前庭の噴水越しに

今度は旧市街の繁華街ゲトライデ通りを目指します。ザルツァッハ川の人道橋を渡ろうとしてびっくり。ここマカード小橋もパリのポンデザール橋と同じように恋人同士が掛けた錠が一杯ぶら下がっていました。世界中に広まりそうですね。

ゲトライデ通りは旧市街の路地ですが、古い店舗が並んでいます。

ここにきてアジア人観光客の姿がものすごく多くなってきました。石畳の両側に商店やレストランがずらりと並んでいて、意匠を凝らした看板がぶら下がっています。が、チェーン店が増えたなあ。と思いました。

これ、マクドですね

有名なモーツアルトの生家の1Fは何とコンビニのSPARになっています。壁は古いときの状態を残していますが・・・

モーツアルトの生家

さらに先に進むと観光客も減って、静かないい感じの石畳になりました。このあたりからユーデン通りになります。モーツアルトの像のあるモーツアルト広場で通りはおしまい。近くのドームに行ってみました。巨大です。

ザルツブルク大聖堂です

マリア様の銅像です

聖堂前広場は観光馬車のステーションになっています

馬車観光もいいですねえ。

豪華で明るいドームです

この脇に、Salzburgを見下ろすホーエンザルツブルク城に上るケーブルカーの乗り場があるのですが、ここは30年前に来てさほど印象に残らなかったので、今日はパスです。
モーツアルトの生家に戻って、小広場の一角にあるレストランで夕食としました。
隣がスターバックスという立地で、最初は高校生のような団体が群がっていてうるさかったのですがこの一群がいなくなると結構静かになりました。

モーツアルトの生家の前のテラス席で

オーストリアに来たのでシュニッツェルと・・・相方はやっぱりシュパーゲル。
ワインもうまいですね。

また歩いてホテルに戻りました。


＜続きます＞