2019年プラチナウィークに行くヨーロッパ(その5) [やまびこ(旅日記)]
2019年プラチナウィークに行くヨーロッパ(その5)
北辺の保存蒸機を訪ねて
4月28日(日)
この日、ハンブルクから東へ。ドイツ東部の港町、Stralsundに向かいます。
Hamburg HBF(822)-[RE1 4307]-(1050)Rostock
Rostok(1101)-[RE9 13009]-(1155)Stralsund
今日も使っている切符は、州内パスのMecklenburg-Vorpommern-Ticket、1人だと23€、2人目は6€と格安です。300Km以上はありそうで、助かります。
ハンブルクからのREはタウルスの牽引
プッシュプル列車は機関車にも行く先表示器がついています。
それでは出発進行!
今日の行程は!
ドイツの北部をほぼ横断します
広~い畑を過ぎてゆきます
Rostockで乗り換えたのはSaasnitz行きのRE9。
連接タイプの電車でした
3時間弱でStralsund(シュトラールズント)に到着。最終目的地はもう少し先ですが、いったん予約したホテルに荷を置きます。
重厚な駅舎です
当初の計画では、この日の午後、Stralsundの市内観光をして、翌日の午前中にリューゲン鉄道のSL乗車で楽しもうと考えていたのですが、宿について、
「明日7時に出るから朝食はいらない」
というと、宿の親父さんが
「そりゃあ早い、Very Early, too earlry」
だというもので、そんならとその場で計画変更。今日の午後、リューゲン島に行くことにして、明日はゆっくりすることにしました。
というわけで、リューゲン島に向かいます。
リューゲン島には750㎜ゲージの蒸気鉄道Rügensche Bäderbahn(以下RBB)が走っています。
RBBについては、レイルマガジンの元編集長、名取敬之さんのブログ「編集長敬白」に詳しいので参考にしていただきたいところです。
Stralsundから先、DBはリューゲン島のBinzに行く路線とSasnitzに行く路線に分かれますが、
Saasnitz行きの列車に乗車。
再びRE9に乗ります
まだまだこんな景色の中を
Stralsund(1301)-[RE9 13027]-(1329)Bergen auf Rügen
Bergen auf Rügen(1340)-[PRE81361 ]-(1349)Putbus
30分ほど北上したBergen auf Rügenで下車。ここから半島の東に向かう、Pressnitztalbahnという私鉄に乗車します。単行の気動車が迎えてくれます。
Bergen auf Rügen
線路がいっぱい敷かれていてゲージがわかりませんが、標準軌のようです。
後で調べたところ、貨物輸送もやっているし、DBの保存蒸機の運転なんかも行われるようです。
ピカピカの新車ですが、ここでもMecklenburg-Vorpommern-Ticketが使えるのでたすかります。
運転手の検察を受けて発車します。のどかな畑や雑木林を抜けて進みます。10分もかからず、Putbusに到着。
この駅でお目あてのリューゲン島鉄道に接続しています。
リューゲン島鉄道は750mmゲージの鉄道で、小型のタンク機関車で運行される保存鉄道となっています。Putbusから海岸のリゾートGöhren(ゲーレン)まで26Kmを1時間15分ほどかけて、結んでいます。まだ冬ダイヤなので1日7往復(2時間おき)に列車が走っています。夏は途中のBinz-Göhren間の区間列車が入って1時間おきになり、Putbus側は港のあるLauterbach Mole anまで延長運転されます。
Putbus駅構内には標準軌のPressnitztalbahnと並んで、狭軌のRBBの線路がたくさん敷かれ、各種車両が休んでいます。
「編集長敬白」によると、彼が訪問した時には整備中の蒸機がたくさん見られたと書いてあったのですが、今日は客車の姿はあれども、奥の方で煙を上げているSLがただ1両。
気動車の後ろから煙が・・・?
広~い構内は閑散としています
駅舎は異常に立派なもので、昔は貨物や避暑客でにぎわったんだろうなあと思わせます。
ここで、Mecklenburg-Vorpommern-Ticketを出すと、まあ当然ながらそれは使えません。とGohrenまでの片道チケットを買います。
超立派な駅舎
待っている編成は、自転車用の荷物車を入れて8両編成と結構長い。
もちろん、ナローの小型客車でボギーではないように見えます。荷物車の前はサロンカーとなっていて、簡単さ喫茶営業があるようです。また中ほどの1両は屋根のない展望車で、まあ「トラ」みたいなのがついています。
構内には大型蒸機の動輪が保存されています
3気筒の01型あたりの主動輪でしょうか
機関車が引き出されてきて、機回し線を通って一旦西側に行って戻ってきました。
小型のタンク機関車で、ゲーレン行はバック運転になるようです。
99 4632号機
ドイツの狭軌用蒸気はすべて99型と称しています。99 4632号機は1914年製の古豪らしい。
客車に連結します
一番前で上記のドラフト音を聞くか、後ろの方でカーブでの写真を撮るか考えますがまずは機関車直後の車両に陣取ります。
まだ観光シーズンには早いので、これっだけつないでいてもお客さんはまばら。この車両にもほかに1組の親子連れ客が乗っていただけでした。
Putbus(1408)-[PRE107]-(1523)Göhren
出発しました~!
同乗の方と記念写真を取り合うことに
出発すると緩い起伏の連続する畑や林の中を以外に頑張って走ってゆきます。
同室にいた親子連れの方と記念写真撮りあったりしているうち、最初の駅でこちらの方は下りてしまいました。どうやら家族と一緒にマイカーでやってきて試しに1駅だけ乗ったみたい。
緑色のルートを行きます
ビンツ東駅がこの路線の中心の町でリゾート地としての中心もここ。
ビンツ東駅で対向列車と交換します
対向列車が先に出発しました
ここで、対向列車と行き違いがあります。向こうには大勢のお客さんが乗っていてかなりのお客さんが下車してしまいました。ビンツ東を出ると勾配がきつくなってきます。海岸近くの山勝ちの地形を縫うようにカーブしてゆきます。
出発進行
明るい森の中を行きます
さらに45分ほど列車に揺られると終点のゲーレンに到着。林の中の何にもない場所です。
海岸まで数百メートルらしいく、松林の雰囲気は感じられますが、一般人ならちょっと時間つぶすには困る感じ。
ゲーレンに到着
ここで1時間ほど滞在して戻るわけですが、機関車はすぐ機回しが行われ、水を飲ませています。
水を飲みおわると乗務員さんともどものんびり休憩中です。
水タンクは結構小さい
休憩中です
このあたりまで、Binzの市バスが走っているので、適当なのがあればどこかで走行写真撮れるかなあと、時刻表を見ますが、残念ですが、うまい具合にはいかずこのまま戻るしかなさそうです。
帰路はビンツ東駅で下車。
最初に書いたようにビンツにはDBも路線を伸ばしているので、ここからDBでショートカットして
シュトラールズントまで戻ることにします。
出発準備完了!
結構寒くなってきたので帰りはサロンカーでカプチーノをいただきます
BINZ駅に着きました
対向列車が待っています
足回りの点検は欠かせません
乗り継ぎ時間30分ほどで2キロ近く離れているので、ちょっと苦しいかと思いましたが、なんとか乗れました。
Ostseebad Binz(1553)-[RE 9 (13014) ]-(1637)Stralsund Hbf
シュトラールズントの夕食。
まだ明るく、町の中心部の広場まで行ってみましたが、ホテルの近くのレストランが適当だと思いましたので、こちらでシュパーゲルをいただきます。
シュパーゲルとサーモン
シュパーゲル(大)です
おいしくいただきました
<続きます>
今の季節、新緑がきれいですね。こんな中を走ってみたいです。
シュパーゲルの季節でしたね。大学の時のドイツ語の副読本が「Spargel Zeit」で、ドイツ人にとっては長い冬が終わった後の特別の季節と習いました。どの列車も磨き上げられてぴっかぴか、綺麗ですね。
by TaekoLovesParis (2019-06-07 16:37)
750mmゲージの(日本だと)軽便規格なのに、太いレールでしかもロングレールのようで、線路のつくりはしっかりしているみたいですね。
乗り心地はよかったのではないでしょうか。
by skekhtehuacso (2019-06-07 21:43)
TaekoLovesParis さん
こんにちは。ミュンヘンなどでは、シュパーゲルの屋台が街角にたくさん出て格安で売っています。レストランの手書きのポップにはたいてい乗っている人気メニューなのですね。機関車たちは大事にされてピカピカですね。
by やまびこ3 (2019-06-08 22:15)
skekhtehuacso さん
機関車も昔山口線にあったような小型のものではなく、かなり大型で頼もしい列車でした。
by やまびこ3 (2019-06-18 20:37)