2019/12台湾再び(その1) [やまびこ(旅日記)]
2019/12台湾再び(その1)
2018年に続いて、2019年12月も台湾南廻り線の取材に行ってきました。
兼ねて南廻り線の電化工事が続いていますが、この12月20日、高雄の南側、屏東線の潮州~枋寮間の電化が完成し、ダイヤ改正が行われました。さらに枋寮-知本間の電化は2021年中の完成を目指して工事が鋭意行われています。
12月25日
成田からLCCのピーチアビエーションで高雄空港に向かいます。
昨年は、バニラエアーでしたが、同じANA系列のピーチに吸収合併されてしまいました。最大手のピーチとなって値段は上がり、席は狭くなってしまったような気がしました。
NRT(1850)-[BB635]-(2240)KHH
毎度遅い到着ですが、高雄駅前のカインドネスホテルに投宿。
12月26日
クリスマスの飾りつけの高雄駅から南廻り線で台東に向かいます。
それにしても巨大な地下駅ができました。現在旧駅の上を通っていた高架橋の撤去工事が行われていて、これが終わるとすっきりした姿が見えるのでしょう。
高雄(936)-[自強643レ]-(1213)台東
気動車の自強号で出発。本当は客車列車の莒光号で行きたかったけど、パートナーと一緒だったので早い列車にしました。
屏東から先、海老の養殖場の中やバナナやマンゴーの果樹園の中を進んでゆきます。
あちこちの駅でホームや施設、線路の改修が行われている中、枋寮を出るととりあえず現在の電化区間は終わり、ここから南シナ海が見えてきます。
南シナ海を見ながら高度を上げてゆきます
マンゴー畑を抜けて山間部に入ってきました
川の流れは激しいです
長いトンネルを抜けて太平洋岸に出ました
このあたり、各所で電化がらみの工事をしています
2時間半で台東駅に着きました。
ヤシの木に囲まれた南の国の駅
駅前のホテルを予約してきましたので、荷を預かってもらい、京撮影に行きたかったところに向かいます。
待ち時間に駅弁でランチ
この日、午後の小一時間、花東線の有名撮影地、海端-関山間のこ線橋に行ってみることにします。最寄りの場所まで池上駅からバスがあるらしく、検索すると県東客運バスの時刻表が出てきました。
なので、池上まで列車で行って、バスで少し戻るのがよさそうです。池上でかろうじて乗り継ぐことができて無事、こ線橋下の山平路バス停に着きました。台湾の交通カードは全国どこでも使えるのでこういう時にも大変便利です。
こ線橋に登って北側を見ますと、いい具合にカーブして伸びた単線の線路が下に見えました。
このあたりは田んぼが広がっています。池上は駅弁で有名ですが、そもそも池上米と呼ばれるコメの名産地なのです。
プユマ号が下ってゆきました
事故を起こしたとはいえ、主力として活躍しています。
莒光号1列車
台湾1周の観光列車としても使われていて、後ろには観光用の車両を連結していました。
数少ない区間車(普通列車)が来ました
最後に、タロコ号が来ました。
タロコ号、日立製の振り子式電車です
南に向かうバスにタッチの差で乗り遅れて、逆に反対の池上行きに乗って池上へ。
池上は駅弁で有名ですが、数年前に通った時には各社の弁当売りがホームで声を上げていたのですが、禁止されてしまい、今は各弁当屋が駅前に店を構えています。駅の正面を2ブロック行ったところに「池上飯包文化故事館」が開店しています。
2Fでは稲作の歴史展示、1Fは駅弁を購入して食べられるレストランになっています。夕方の時間ですが数種類の駅弁を販売していました。
池上飯包文化故事館
キハ20風の気動車が2両、保存されています。この車内でも弁当をいただくことができます。
花蓮-台東間に買って走っていた軽便鉄道時代の車両で、台鉄による改軌後は台車を交換して走っていたというものです。なのでかなり小ぶりですが、長さは結構長く、日本の軽便のイメージとははなれています。何しろ、軽便時代には花蓮-台東間だけの寝台車まで走っていたというから大したもんです。
この日は見学のみとして、池上駅から区間車に乗って台東に戻りました。
<続きます>
台鉄の電化、着々と進んでいるようですね。ぐるりと1周電化される目途も立ってきているのではないでしょうか? そうなればDC自強号の去就が気になります。
by サットン (2020-02-10 21:07)
サットンさん
来年中には完成する予定だそうです。DC自強号は廃車らしいですけど、しばらくは併用されるかな。プユマ号の後継車両を投入するのではないかと思います。(イメージ悪くなってしまったかもしれませんが)
by やまびこ3 (2020-02-11 16:49)