三陸海岸をめぐる(その1) [はつかり(鉄系)]
三陸海岸をめぐる(その1)
石巻線大俯瞰
1月後半、「大人の休日パス」のシーズンがやってまいりました。
寒さに負けるな!というか寒いところ大好き・・・・というわけで向かったのは、宮城県。
1月18日
実は金曜日に休暇を取りまして、前夜、古川を経て石巻に入ります。
石巻線の貨物列車に運用されているDE10型ディーゼル機関車。2020年度JR貨物は8両ものDD200型ハイブリッド機関車を新製することがアナウンスされていますので、おそらく、石巻線のDE10, 11も置き換えの対象になるのではないかと思っておりました。そこで、今のうちにまた石巻線に行ってみようと思ました。
以前から気になっていたトヤケ森山というところからの俯瞰風景。地図で調べると石巻市北部の小高い山。石巻市のホームページにも掲載されており眺めのいいところのようです。
というわけで石巻市内のホテルに泊まり朝食も取らずにタクシーでふもとまで向かいました。ほぼ頂上まで道路があったのですが、運転手も知らないというので、地図でこのあたりというところまで進みました。
登り口はすぐ見つかり、朝ぼらけの中林道?を上ってゆきます。
麓から歩いて20分ほどで、頂上に到着。
駐車場から急坂を登ります
頂上にはこんな石碑がありましたが、説明版が失われていて何が書いてあるのかわかりません
海側を見ますと・・・
日の出直後の石巻市内
真ん中を流れるのが北上川、右側に日和山
西の陸側を見ますと
仙北平野を流れる北上川
実は真ん中にDE10の牽引する貨物列車が入っているのですが、わからないですね~。
石巻を出た気動車列車が、眼下の線路を北上してゆきます。
キハ110系4両と立派な編成です
手前の水は北上川の流れ
鹿又駅付近で北上川も石巻線も西に大きく向きを変えています
鹿又駅で先ほどの貨物列車と交換して小牛田に向かいます。続いて貨物列車が鹿又駅を出てきます。大きくカーブして石巻に向かいます。
DE10頑張る
畑の中の直線を南へ
曽波神の小山の裏を回って北上川沿いへ
後ろに仙台湾と奥松島の山が見えます。右側の平地は東松島の航空自衛隊基地です。
続いてやってきた1653列車もDE10の牽引でした。
奥に見えるのは栗駒山系でしょうか
鹿又駅のカーブを進みます
広い平野を進んで・・・
石巻市内を進んで石巻港に向かいます
いや~、眺めは良かったけど、寒かった。冬にしては天気がすっきりせず、煙った感じだったのは残念。ふもとまで降りるとバスで石巻の中心部に戻ることができます。
石巻は、宮城では仙台に次ぐ大都市。洋館が立ち並んでいた時代もあるのです。少し散策してみました。
観慶丸商店
なかなかモダンではないですか
これ自民党のビルです
いしのまき元気市場で魚路眺め
石巻駅から佳景山駅に移動し、今度は直線を行く昼の貨物列車を記録します。
佳景山-鹿又間の直線、この時期は周辺の草が刈り取られて見通しが良くなっています。
まず下りの貨物列車を記録
DD200-901が牽引する1655レ
どうも窓配置が産業用のスイッチャーみたいで今一つですね。
今度は上り列車がやってきます。
DE10牽引フルコンの1650レ
石巻線の最後は、小牛田寄りのポイントで撮影します。西涌谷まで移動し、小牛田方面に向かいます。小牛田-西涌谷間の中間地点のカーブまで急ぎました。
652列車が上ります
少し小牛田寄りに進みますと用水路の橋を下ってくるシーンが見えます。
653列車が下ってきました
旋回窓がかっこいいです
後半は車両中心に石巻線の貨物列車を堪能いたしました。午後は、BRTを使って気仙沼に出て大船渡まで向かいます。
小牛田駅まで歩き、(最後は走る羽目になりました・・・・)
前谷地からBRTに乗ります。待ち時間が少しありましたが、前谷地駅の駅員さん親切です。
何回も来てますが、前谷地駅
気仙沼線は前谷地と気仙沼を結んでいましたが、東日本大震災の津波被害で不通となり、宮城県などは鉄道での復旧をあきらめ、BRTは一部区間は線路を道路に転換、代行バスBRTを運行しています。一部区間、前谷地-柳津間のみは気仙沼線の単行ディーゼルカーが細々と走っています。
これまでBRTは一部区間に乗ったことしかなかったのですが、今回は大船渡まで全線に乗車してみようという作戦です。実はJR東日本は気仙沼線と大船渡線のBRT区間の鉄道営業廃止を申請し、この秋には鉄道としては廃止され、BRTは正式にバス路線として運転されるようになります。おそらくそうなると浅春18きっぷとかのJRの切符では乗車できなくなるのではないかと思います。
柳津-志津川間はほぼ旧線路あとにバス専用道が整備されていますが、一部区間で自動運転のテストが行われていて一般道を迂回しています。
BRTで出発
柳津を経て峠を越えると太平洋に出ます。
志津川湾です
夜までい大船渡に着けばいいので、途中、志津川で一段落としてみます。
志津川の再開発地のバスターミナルに到着
再開発地区の一角にバスターミナルが設置されていますが、隅にJRの駅が作られています。
JRの窓口のあるプレハブ
新幹線の切符を買っているお客さんがいました
気仙沼線が廃止となってしまうとこういう窓口もなくなってしまうのではないかな?
志津川の南三陸商店街を覗いてみます
志津川はタコの目産地なのです
ちょこっと買い物して、ターミナルに戻ります。
仙台からの高速バスの接続を待って発車
志津川の高台に移転した町役場(三陸町役場)や病院をめぐって、志津川の北側から専用道に入ります。
こんな鉄道橋を渡る区間が沢山出てきます
ところどころに交換場所が作られて、行き違いをしますが、どうやって制御しているのかと観察していると・・・
交換場所の出口の前でいったん停車して・・・
信号機の機器が車両を感知
バスにトランスポンダーを搭載しているのでしょう
閉塞区間に他の車両がないことを確認してから青に変わります
信号機は気仙沼に着いてから撮影したものですが、閉塞区間ごとにいちいち止まらないといけないようで、かなり時間がかかる印象です。時刻表によると柳津-気仙沼間に1時間40分ほどかかっています。鉄道時代の時刻表を見ると1時間30分ほどですから、さほど所要時間は伸びていないのですね。
今は気仙沼線では区間運転も含めて30往復以上が運行されていて、志津川以南の閑散区間でもおおむね1時間に1本は確保されているので、利便性はかなり上がっているようですが、これは利用者数に比べて過剰な輸送力で、どうしても、自治体に鉄道をあきらめさせるために本数をおごったという感がありありです。
おそらくJR東北バスの各地から運転手をかき集めたのではないかと思いますが、バスのドライバー不足が叫ばれる中、こんなことしていいのと思ってしまいます。
しかし、鉄道の廃止は決まってしまいました。サービス水準が下がらないことを祈るばかりです。
高校通学時間帯にかかるため、本吉からは増発便の後ろをついて走る2台運行になります。高校生の男女が別の車両に乗るしきたりができてしあっているのが面白い。
気仙沼が近づいてきました。
気仙沼湾の景色
学生のころ、気仙沼大島にキャンプに来たり、鳴き砂の十八鳴浜(くぐなりはま)を探索したりしたことが懐かしいです。
気仙沼駅トウチャコ!
灯台とサメとカジキのオブジェが迎えてくれます
大船渡行きのBRTに乗り換え
大船渡駅到着。早真っ暗なので写真はありませんが。
震災後の再開発地区にあるホテルの投宿。同じく再開発地区内のお寿司屋さんに出かけます。
盛り合わせ・・
どんこのなめろうがおいしい
地酒は陸前高田の多賀多、に裏水鳥
白身の握りもおいしくいただきました
<大船渡泊>
雪がぜんぜん降っておりませんね。
今年の東北は、冬でも行きやすそうな気がします。
私も青春18きっぷで行ってみようかな。
by skekhtehuacso (2020-02-20 21:39)
skekhtehuacsoさん
この後岩手県内陸まで行っても雪はありませんでした。
今日あたりはかなり暖かくなっていそうです。
by やまびこ3 (2020-02-22 23:21)