SSブログ

懐かしの海外鉄道旅行2.8(ヨーロッパ海外鉄道旅行8) [おおぞら(海外鉄)]

IMG_20200602_0004-2.jpg
懐かしの海外鉄道旅行2.8
('87ヨーロッパ海外鉄道旅行8・スイス横断たび)



7日目


本日の行程は丸1日スイスの鉄道旅。
インターラーケンヴェストから、西側のシュピーツに出て、スイスを南北に結ぶ幹線BLSを南下、レッチェベルク越えの峠をぬけてブリークへ、ブリークからは氷河急行も走るフルカ・オーバーアルプ鉄道の一部区間を走って、ゴッタルド峠の北半分を使ってチューリッヒで。チューリッヒでチョコレートを楽しんだ後ドイツに抜ける予定です。

インターラーケンヴェストからツゥーン湖畔のシュピーツへ
さらにシュピーツからは南へ私鉄のBLS(ベルン・レッチェベルク・シンプロン鉄道)が結んでいます。私鉄ですが、スイスの南北結ぶ大幹線で、ベルンからイタリアに抜ける国際列車もバンバン走っています。(といっても国や州の資本がかなり入った第3セクター的なものですが)長さ14.6kmのレッチェベルクトンネルでユングフラウに連なるアルプスの西側の山塊を抜けてゆきます。当時、スイスで3番目の長さだったのではないかと思います。

シュピーツにて

8708EU (2).jpg
SBB(スイス国鉄)の近郊電車
なかなかスマートです



8708EU (3)-2.jpg
BLSの特急に乗り換えます
真っ黒ですがお許しを



8708EU-2.jpg
BLSのしっとりした客車で下ります




シュピーツでRe4/4牽引のインターシティで峠をめざします。前面非対称の強力機関車がこのころのBLSの特徴でした。
峠の北側にはオメガループが連続し1200mほどまで標高を上げてから複線のトンネルに突入します。この峠も自動車を貨車に乗せて通過させるカーフェリーが頻繁に運行されていました。


8708EU (4)-2.jpg
だんだん山が険しくなってきます



トンネル入り口のカンダーステークでカーフェリーが待ち構えています。ヨーロッパでは山岳地帯にはよく見かけるサービスです。

8708EU (6)-2.jpg
Re 4/4型機関車が社運車を従えて待機しています



8708EU (5)-2.jpg
小型機関車が入れ替えに走り回る



8708EU (7)-2.jpg
突き当たった山塊に突入します



2007年にはアルプストランジット計画の一環として、レッチェベルクベーストンネルが開通し(ただし一部区間が単線での暫定開業、現在まで単線区間が残っているらしい)、ICなどの主要な列車や貨物列車はそちらに移管されています。


トンネルを抜けるとアルプスの中腹という感じのところに飛び出し、右手には広い谷が現れます。
はるか下にジュネーブ、ローザンヌからの国鉄線が見えてきました。


8708EU (9)-2.jpg
眼下を走る国鉄の列車?



と思ったら、よく見ると客車がバラバラ。マッターホルンの方のツェルマットから下ってくるブリーク-フィスプ-ツェルマット鉄道BVZの列車のようですね。
だんだん高度を下げて、同じ高さになったところがブリーク。ここから南に向かうと長らく世界最長のトンネルだったシンプロントンネルを経てイタリアに行く路線です。
ブリーク駅、氷河急行の走るフルカ・オーバーアルプ鉄道FOBは駅前の路面からの発車でした。
駅舎の中にちゃんとFOBの出札口はあって、FOBにはユーレイルパスは使えないのでここでもハーフプライスカードをだして、途中ゴッタルド越えの幹線との接続駅、ゲッシェネンまでの割引切符を購入できました。


8708EU (10)-2.jpg
駅前広場で待っていた列車はさっき下を走っていたBZVからの直通列車でした


FOBはアルプスのど真ん中を抜けてゆくという路線で、のどかなアルプや森の中を抜けて高度を上げてゆきます。トップに挙げた写真はこの列車を記録したもの。天気が良ければなあ。
有名なフルカ峠は長いトンネルで抜けてしまうルートでした。現在はトンネルができる前のフルカ峠の旧線が復活してSL列車が走っています。

アルプスの十字路といわれるアンデルマットに到着。国鉄のゴッタルド線はこの下400mぐらいの山中を貫いていてゴッタルドトンネルの北側のゲッシェネンまでFOBの支線が連絡しています。
道路はつづら折りのヘアピンカーブが続いていますが、線路はものすごい勾配をラックレールで上り下りしていまして印象深い路線でした。ゴッタルドトンネルとゲッシェネンは2016年のゴッタルドベーストンネル開業前に訪問して取材しています。


8708EU (11)-2.jpg
ゲッシャネンへの急こう配を下る


ここからはスイス国鉄の大幹線。ゆったりした向かい合わせのファーストクラスシートで快適な車窓を楽しめます。ループ線、オメガループを多用して坂を下る路線です。湖や山の景色を眺めてあっという間にチューリッヒ中央駅に到着しました。

8708EU (19)-3.jpg
チューリッヒ駅に到着



8708EU (30)-2.jpg
SBBのEMU



IMG_20200602_0002-2.jpg
各地への行く先票がにぎやか


この駅構内にあるシュプルングリの生チョコレートを買わなくてはと思っとりましたので、ちょこっと買い求めて試食しました。しばらく、チューリッヒの路面電車を記録して過ごします。


8708EU (13)-2.jpg



8708EU (14)-2.jpg



8708EU (15)-2.jpg



8708EU (26)-2.jpg
角ばった車体が特徴です



本日の最終コースは、チューリッヒからミュンヘンへの国際列車EuroCityの旅。
暗くなってゆくスイスの北部の平原を東に走り、オーストリアをかすめてボーデン湖に突き出したリンダウでドイツ国鉄のディーゼル機関車にバトンタッチ。リンダウには昨2019年に訪問してこのあたりの取材を行いました。

ミュンヘン中央駅に到着したのは深夜23時。その後、なんとフランクフルトへの夜行列車に乗車して起点に戻ってゆきます。


<続きます>












nice!(36)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 36

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。