懐かしのローカル線巡り(やまびこの写真帳から 14)「名鉄・閑散線区をディーゼルにしてみたものの」 [はつかり(鉄系)]
懐かしのローカル線巡り(やまびこの写真帳から 14)
「名鉄・閑散線区をディーゼルにしてみたものの」
<時は移って、2000年の8月>
JRに客を奪われてますます苦しくなった名鉄は、傘下の閑散線区にレールバスを導入しました。当時、国鉄ローカル線を転換した第3セクターで規格型のレールバスが登場していましたので、これと同じように、最初は富士重工製のLEカーIIというタイプをキハ10型として、続いてLEカーの改良型をキハ20として導入。最終的には現在も各地の第3セクターで活躍している軽量タイプのディーゼルカーキハ30が主体になっていました。
しかし、2000年代に入ると閑散線区の廃止も視野に入ってきたようで、やまびこも名鉄の完乗に向けて再び動き出したのでした。
2000年8月、東側のローカル線に向かいました。
豊橋で新幹線を下りて、まずは豊橋鉄道の路面電車にご挨拶。
元都電7000型の3504号機
元名古屋市電の3101号機
現在は引退してしまいました
名鉄線に乗り、知立経由で三河線に入ります。
豊田市を通り抜けて猿投でディーゼルカーに乗り換えます。
豊田市から先は、大回りして猿投へ。ここで、キハ35が待っていました。
単行ながらそれなりのお客さんを乗せて、矢作川に沿って山に入ってゆきます。川沿いから深い森を抜けたところが中金町の入り口、西中金駅です。
西中金終点
夏休み期間中ですが学生さんが乗ってました
終点らしい駅名票
この先、香嵐渓のある足助(あすけ)への延長も計画にはあったらしいのですが、かなわず廃止になりました。
名古屋地下鉄経由で犬山線で犬山へ。その先、広尾線の終点御嵩に顔を出してから、明智に戻り、八百津線乗車へ。八百津線は木曽川に沿って、八百津町を結んでいました。
八百津終点
のどかな終点風景です
帰り道、明智駅で珍しい奴に出会いました。
イモムシ3400系
このころ登場当時の塗装に復元され2連になって、広尾線で最後の奉公をしていました。
<2001年4月>
いよいよ10月で、閑散4線区が廃止されることが発表されました。竹鼻線の一部も含まれていてちょっと意外な感じがしたものですが、ここも含めて、廃止検討路線に乗りたいと思います。
豊橋から蒲郡経由で、吉良吉田へ。
桜の吉良吉田駅でキハ34に乗り換え
キハ20が休んでいました
このころまだ使われていたのですね
三河線乗車からいったん、三岐鉄道の方に浮気した後、竹鼻線に乗りに戻ります。
笠松から大須行き電車が出ていました。
大須駅に到着
大須も桜の駅でした
大須駅の結構近代的な駅名票
廃止告知がなされていました
江吉良駅から岐阜羽島に移動しますが、江吉良付近で1枚。
結構家はあるんですけどね
<番外編>
犬山のモンキーパークへのモノレールも2008年に廃止になってしまいました。その2年ほど前に見に行っておりました。犬山遊園前-動物園前 1.2Kmを結んでいました。
跨座式のモノレールです
2編成が単線の線路上を走っていました
日立がアルヴェ―グ式モノレールを導入したもので、東京モノレールの2年前に開業した日本における先駆けとなったもので、東京モノレールの開業時の運転手の研修にも使われたとのことでした。残念ながら、老朽化と経営不振でここも廃止になってしまったのでした。
短い路線ですが、こんな山越えもありました
古風なダッシュボードがいいですね
この後の名鉄はパノラマカーのお別れ前の撮影紀行につながってゆくのでした。
<お終い>
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