懐かしの海外鉄道旅(中欧編 第1弾 91年(1)) [おおぞら(海外鉄)]
懐かしの海外鉄道旅(中欧編 第1弾 91年(1))
始まりはウィーン
91年6月
もう30年も前になってしまいました。
89年東欧の各国では民主化の嵐が吹き荒れ、89年5月ハンガリー・オーストリア間の国境が解放され、絶対と思われたベルリンの壁はまで見る間に崩壊してゆきました。
そんな中、今がチャンスとばかり(興味津々で)物見遊山旅に出かけました。
当時はまだ中欧各国はビザが必要でしたので、都内の事務所にパートナーに出かけてもらってビザを取得してきました。
入り口のウィーンまでは、格安旅行の強い味方韓国経由の大韓航空を利用しました。このころ、韓国も海外旅行ブームが始まっており、ソウル―ウィーンなんていう路線もあったのです。
最初はウィーン滞在
ソウルから夜遅くウィーン・シュベヒャート空港に到着。このころは空港への鉄道路線があったどうか、わからないのですが、ホテルまでタクシーに乗車。
ウィーンには2泊目から現地でホテルを調達して都合3泊しました。
数年前に一度訪問してはいたのですが、見どころの多いウィーン。びっしり観光スケジュールを入れられるくらいですわ。
この時、リバーサルフィルムとネガフィルムをごちゃ混ぜに使用するという失態を犯してしまいました。(一眼レフはリバーサルにしたいのですが、いい写真を紙で見たいというパートナーの圧力に屈してしまった結果です。)で、いま記録を探してみると、ネガと一部のスライドが行方不明。なんてこったい。ために、一部はプリントからの情報となってます。
《観光編》
町の中心のシュテファン寺院で、中世からの墓地、カタコンベを覗いた後、西の郊外にあるシェーンブルン宮殿を見学。マリア=テレジアの時代の豪華な内装や広々した庭園が素晴らしい。
王宮から庭園越しにグロリエッタを見上げます
そして丘の上からの定番シーン
このシェーンブルン・オレンジが美しいんだな
市内の王宮、美術史美術館も訪問。
ブルーゲルのベベルの塔
風刺が効いていて面白いなあ
「第三の男」に出てきたプラターの観覧車も乗りましたよ。
篭がほんとに昔の電車みたいな箱でした
夜はグリンツィングのホイリゲ(ワイン酒場)でいただきました。(^^♪
2日目
ウィーン南部をめぐるバスツアーに参加
ぜーぐロッテの地底湖(ヨーロッパ最大の地底湖、第2次世界大戦中に秘密工場の遺構なんかがある)でボートに乗っての観光、ハイリゲンクロイツ修道院、マイヤーリンクの城(皇太子ルドルフの情死事件が起こった場所)な度を一渡り観光するコースで楽しめました。
ハイリゲンクロイツ修道院、マイヤーリンク
《市電編》
ウィーンといえば、かっては西側世界最大の市電網を誇るといわれていました。首都のウィーンですからもちろん、SバーンのほかUバーンのほか、シュタットバーンと呼ばれた路面と高速電車を合体したようないくつかの路線もUバーンとして再編されています。もちろんバスも含めてどっかの国のように乗り換えるたびに、運賃を取られるというような馬鹿な状態にはなっていないし、地下鉄ができたから路面電車は廃止とかいうこともないので、目的地までの距離とルートだけを考えて乗ればよいという制度が作られています。どっかの国のどっかの大都市ではせっかく公営の地下鉄とバスがあるのに、わざわざ別会社にして民営化しようとしてますが・・・
というわけで時間を見つけて、ウィーンの旧城壁をに作られたリンクという環状道路沿いの路線を撮り歩きました。
緑豊かなリンクを行くウィーン市電
リンクではサイドリザベーションが原則のようです。実際はサイドの緑地の外側に側道と歩道がっているのが大部分。リンクは中央の自動車通行帯は一方通行になってますが、市電は右回りも左回りも走っていて、このころは1系統(右回り)、2系統(左回り)が環状運転していましたが、今は郊外からきてリンクを半周してまた別の方面に出てゆく形に系統が改定されています。
リンクを行く2系統
当時はE1型、E2型というデュワグカー(その改良型のライセンス生産も)の2車体連接車両の4000番台の電車が主力で、多くは1000番台のトレーラーをひいていました。車内は両側にクロスシートが多く配されていました。これでも信用乗車方式なので運転手1人で運用されています。
広島で駅前改良工事するときに現在の猿猴橋経由の路線と結んで環状にして、(併せて宮島口の改良すれば)宮島線だけでも方運転台にできて輸送力がかなり増えるのになあと思ってましたが、残念ながら実現しませんでしたね。
それはさておき
郊外に向かう電車はビルの谷間で一休み
前にウィーン中央墓地にベートーベン、モーツアルトの墓を見に行ったときこれに乗りました
シェーンブルン宮殿近くをゆく10系統
美しいサイドリザベーション区間を行く58系統
ウィーンの市電は大変便利で、市内ならほぼどこに行くにもこれで行けます。ウィーン共同墓地のベートーベンの墓、北郊のグリンツィングのホイリゲやベートーベンの寄宿した家なんかもこれで回りました。
オペラ座の前から出ているウィーンロカールバーン
オーストリアの民鉄ですが、ウィーン市電に乗り入れています。温泉で有名なバーデンまで結んでいます。懐かしいウィーンの路面電車。2013年にも滞在したのを記事にしましたが、この間にも何回か東へのベースとして利用しておりました。
<続きます。次はどこに行くのでしょうか>
デュワグカーのペコちゃん顔も今や懐かしいですね。この時代の欧州形トラムはアメリカン一辺倒のアタシも何両かモケー持っています。
by Cedar (2021-02-22 07:48)
私もこの年、ヨーロッパを旅行しました。ウイーンとザルツブルク、ボンやフュッセンに行きましたよ。ユーレイルパスを使いました。
by ciel-bleu-fonce (2021-02-23 20:17)
Cedarさん
ペコちゃん顔(笑)ですか!主要都市ではだいぶ少なくなってきましたが安定感のあるいいスタイルだと思います。
by やまびこ3 (2021-02-28 22:23)
ciel-bleu-fonce さん
こんにちは。この時、東欧方面に向かうのでパスは適当なものがなく、都度チケットを買って移動しました。旧東欧では、事前予約は全然違う場所に販売窓口があったりして苦労しましたが、よい思い出です。
by やまびこ3 (2021-02-28 22:25)