1983年 東武鉄道 熊谷線 [はつかり(鉄系)]
東武熊谷線をご存知でしょうか
大東武にあって最後まで非電化のまま、離れ小島のように存在していた熊谷線。
廃止の決まった1983年4月カメラ片手におとずれました。
熊谷駅の新幹線の高架下の国鉄と秩父鉄道に挟まれたところからひっそりと発車しておりました。
(というより、秩父鉄道駅に間借りしていた感じ)
全線非電化単線で、キハ2000型という小型気動車が行ったり来たりしていました。
熊谷駅を出ると上熊谷までは秩父鉄道に並走、共用駅の上熊谷を出ると意外に立派な築堤を上って高崎線をオーバークロスします。そこから先はほぼ畑の中の平たんな路線です。
当日は、キハ2000型2両編成が往復していました。
湘南電車顔のキハ2000型
終点、妻沼近くを走る
当時の東武の標準塗色のクリーム色になっていました
野菜畑の中をゆく
よく見ると、2両編成のキハに結構な数のお客さんが乗っています。
終点妻沼には腕木式信号機がありました。
廃止が決まったときとはいえ、ファンの姿もなく、静かな日曜日でした。
この2カ月後、1983年5月末に廃止されました。
関東のローカル私鉄シリーズ第1段として、東武熊谷線をご紹介しました。