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1983年 鹿島臨海鉄道 [はつかり(鉄系)]

今日の北関東ローカル私鉄紀行は、鹿島臨海鉄道です。
といっても、北鹿島と水戸を結んで旅客輸送をしている大洗鹿島線ではなくて、貨物線となっている鹿島臨港線の方の話です。

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鹿島臨海鉄道、さよなら記念号



ご存知の方も多いと思いますが、1978年の成田空港開港に合わせて、鹿島港から成田空港までの燃料輸送が開始された際に、テロの標的になるリスクを恐れる地元対策として、確か一日3往復の旅客列車が鹿島神宮-鹿島港南間で運転されるようになりました。

写真にもあるように、臨海貨物線の途中の野っぱらのようなところに終点の鹿島港南駅が造られておりまして、利用者の多かろうはずもなく、1983年には早くも廃止となることになりました。

その最後の週末におとずれたようです。


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鹿島神宮駅の駅名票


今は”かみす”じゃなくて鹿島サッカースタジアムになっているんでしょうね。
実際には鹿島神宮の次の北鹿島貨物駅までは国鉄線。旅客を扱わない北鹿島でスイッチバックして臨海貨物線に入っていくという経路でした。有名な話ですね。


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「さよなら号」は手作りのサボが入っていました


サボは北鹿島-鹿島港南になっていますが、列車は鹿島神宮発着でした。

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さよなら乗車のファンで結構にぎわっています


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終点、鹿島港南は何もない草っぱらの中に


多くのファンが訪れていました。
ダイヤも3往復だけでしたから、帰りはバスにせざるをえなかったようです。

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国鉄キハ10の払い下げ車両が走っていました


なぜかバスは結構頻繁に走っていて銚子までバスで出たと記録しています。

11月末で旅客列車は廃止されてしまいました。

さらに1年後の1985年、今度は北鹿島-水戸間の大洗鹿島線が開業することになるわけです。

2011年東日本大地震で運休になっていましたが、現在一部区間が復旧し始めています。
一日も早い全線復興と貨物線のほうもなんとか復活してくれることを祈っています。


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