SSブログ

ばなな2題 [白鳥(文芸)]

少し前に読んだ2冊です。


『ひとかげ』

10年程年前に書かれた短編『とかげ』のリメイク版。
ちょっとした霊能力を持つ少女とかげと中年男性の生活の物語。ちょっとインパクトのあるタイトルのつけ方です。最初は知らずに買ったのでおちょくってるのか~っと思いましたけど、この10年、立てには過ごしていないなと思わてくれました。乾いた『とかげ』から湿り気のある人肌の『ひとかげ』に、作者も成長している様子が感じられました。


『イルカ』
五郎との出会い、ボランティア生活、海辺の別荘での生活をとおして、あたらしい命の誕生を感じる主人公の物語。こればっかりは子供を生んだ人でないとかけないなぁ。イルカが子供をつれてくるという発想は、ちょっと意表をつかれました。
帯封など読まずにいきなり読み始めるタイプなので、前半ちょっと硬い感じで進みませんでしたが、別荘での生活あたりから臭いや、雰囲気、風に異様に敏感なばななの世界が戻ってきます。
10年後に『まいるか』=『参るか』で続編を書いてくれないかしら。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。