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『JRはなぜ変われたか』   JR東日本顧問 山之内秀一郎著 [はつかり(鉄系)]


現在はJR東日本の顧問をされている山之内秀一郎さんがJR発足当時、副社長として体験し、実行した改革の様子の実録です。少し前に読んだ「国鉄最後の時刻改正」がJR発足の準備期間とすると、こちらは新生JRがいかにして何回かの脱皮を繰り返して、信頼される企業になっていったかの記録です。
これまで、松田昌士さんや葛西 敬之さんによる、いはば経営者視点での改革の話はいくつも出版されていますが、山之内さんといえば、国鉄最終期の運転局長にして、技術系のトップともいえる立場だった人。言ってみれば1970年代~80年代前半は鉄道マニアの憧れを一心に受けていたような方ですもの。
発足当初、JR東日本が新幹線のスピードアップに消極的だったわけや、遅れに遅れていたIT化投資を進めてきたいきさつが良くわかる良書でした。何しろ、国鉄のころはクレジットカードもまともに使えなかったし、かなり遅くまでキップを手書きで買えたんですものね。

最近気になるのが、著者が毎年の目玉商品として、各線に順次新型特急列車を投入していったと書いているのに対し、近年は新型特急のペースが落ちているし、似たような車両ばかりになっているように感じるのが残念です。
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Azumino_Kaku

はじめまして・・
面白そうな本ですね・・
昔、いや大昔、それこそ国鉄の時代に、上野や東京駅のホームで寝台特急の写真を撮っておりました。(鉄道は、それっきりご無沙汰です・・苦笑)
今後ともよろしくお願いします。

by Azumino_Kaku (2008-03-18 11:43) 

やまびこ3

Azumino_Kaku さん、コメントありがとうございます。わたくしも最近は飛行機、自転車にも浮気しています。自転車は通勤と、たまに年に1,2回の遠出ですが。
by やまびこ3 (2008-03-18 21:37) 

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