南の国旅日記(その1 鉄道編フワァランポーン駅) [やまびこ(旅日記)]
ご無沙汰しました。
先週の土曜日から南の国タイに行っておりました。今回の旅先は北部のチェンマイです。
期限が切れそうになったUAのマイルで土曜日の夕方バンコク入り。
今回は鉄道でチェンマイに入ります。
最近はタイ国鉄のチケットもインターネットで買えるようになっているとのことでしたので、何回かチェックしてみました。8月ごろまでは直販サイトが見られたのですが、なぜか9月ごろからつながらなくなってしまいました。
もっとも、もともと、インターネット予約枠は全体の1割程度、さらに実際見てみても希望の1等寝台はインターネット予約サイトには出ていないようでした。
いずれにしてもネットがつながらないことにはどうにもならないので、バンコクの旅行会社のお世話になって12月5日18時10分発の1列車チェンマイ行きの1等寝台のチケットを入手しました。
個室で下段分が1453バーツ、上段分が1253バーツ。13時間乗ってこのお値段ですから安いものです。(1バーツ=3円)
旅行会社の場合は2割ほどの手数料といくばくかの送料が必要になりますが、1両しかない1等寝台ですから、便利なもんですね。
土曜日の深夜にバンコクに到着、タクシーで市内のホテルに入り、日曜日の夕方までホテルでゴロゴロしたり、買い物の予習にいったりして、時間をつぶし、夕方、バンコク中央駅に当たるフワァランポーンに移動しました。
ちょうど5日はFathers Dayとも呼ばれる国王誕生日でした。国民に圧倒的に親しまれているプミポン国王の誕生日です。デパートやショッピングセンターなどの人の集まるところには写真が飾られ記帳所が設けられています。日本でも皇居では記帳所が設けられるようですが、タイにおける王様への信頼はすごいものがあります。
フワァランポーン駅に行ってみますと、
飾り付けが行われて、ステージがしつらえられています。
テレビ局も取材に来ているようです。ドームの中にも小さなステージが作られており、集まってきています。
ドームの中も立錐の余地がないようなので、ホームに入ってみます。
上野駅の地平ホームのように行きどまり式のホームですが、中央付近の5番線になんだかきらびやかな車両が止まっていました。
こ、これはもしかして
タイ王国の国章であるガルーダのエンブレムが
どうやら、タイ王室のお召列車用の編成が展示されているらしいです。
カメラを持っていたタイの鉄道ファン?に英語で聞いてみると、間違いないようです。王様専用の車輌だと言っていました。ピカピカに磨きこまれた3両編成です。
ホームにはここにも記帳所が作られています。
いいもの見せていただきました。
隣の6番線には、けばけばしい塗装の車両が止まっていますが、
これは、日本の国鉄から譲渡された12系客車ではないですか。大分改造されていて、1両は食堂車マークのついたイベント車両。もう1両はカラオケカーのようです。
さらにもう1両
もとは24系寝台車ですが、なんとゲテモノ展望車になっています。
屋根の曲線がなんだかすごいことになっています。
ホームにある扇風機は体感温度を下げるための散水噴霧器です。
まだまだ時間があるので、構内探索に入ります。
タイ国鉄はまだまだ客車列車が全盛です。
フワァランポーン駅からは東、北、東北、南と各方面への列車が出発しますので、結構な列車本数がありますので次々に出入りしてゆきます。
これは2等寝台でしょうか。冷房付き、プルマンタイプの2段寝台です。長距離急行の主力車両となっています。
小窓がずらりと並んだ3等車。ボックス座席、もちろん非冷房車。
これは留置されていた食堂車。台枠が多少湾曲しています。最近では日本ではこんなに湾曲した車両は見られなくなりましたね。
在来線では電化区間はないので、ディーゼル機関車が大活躍しています。
詳しいことは分からないのですが・・・・
なかなか好ましいスタイルのGE製電気式ディーゼル機関車
現在の主力のアルストーム製機関車。何種類か類似した車輌があるようです。
国旗と国鉄の旗を掲げて出発してゆきました。
東の端のホームにブルーの車体が留置されていました。
日本から譲渡された24系寝台車と14系座席車です。
「日本国有鉄道」の銘板が残っている車両もありました。
これらの車両は残念ながら予備車か何かで、定期的に使われていないようでした。ピクトリアル誌に東北線に一部24系寝台車がつかわれているという記事が割と最近載っていたのですがどうなのでしょうか?
さて、さらに先のほうを見てみると何やら煙が立ち上っています。
もしかして・・・・
うぉ~、SLに火が入っている。
953号機
タイのD51とも呼ばれているミカドタイプの機関車です。(もちろん動態保存機)
かなり小型で見たところC58にも見えてしまいますが、もっと小ぶりです。
1950年日立製作所製。
これはラッキーでした。
バンコク-アユタヤ間でSL列車がときおり運行されているというのは聞いたことがあるのですが、この日はこの後バンコクに向かう別のSL列車も見かけており2両の機関車に火が入っていたことになります。
17時30分夕暮れ迫るころ、これから乗る1列車がホームに入ってきました。
上野駅と同じように推進運転で入線してきました。
デッキに立っている白いシャツの人が実は安全確認の補助機関士。
さあ、お楽しみの鉄道旅行の始まりです。
先週の土曜日から南の国タイに行っておりました。今回の旅先は北部のチェンマイです。
期限が切れそうになったUAのマイルで土曜日の夕方バンコク入り。
今回は鉄道でチェンマイに入ります。
最近はタイ国鉄のチケットもインターネットで買えるようになっているとのことでしたので、何回かチェックしてみました。8月ごろまでは直販サイトが見られたのですが、なぜか9月ごろからつながらなくなってしまいました。
もっとも、もともと、インターネット予約枠は全体の1割程度、さらに実際見てみても希望の1等寝台はインターネット予約サイトには出ていないようでした。
いずれにしてもネットがつながらないことにはどうにもならないので、バンコクの旅行会社のお世話になって12月5日18時10分発の1列車チェンマイ行きの1等寝台のチケットを入手しました。
個室で下段分が1453バーツ、上段分が1253バーツ。13時間乗ってこのお値段ですから安いものです。(1バーツ=3円)
旅行会社の場合は2割ほどの手数料といくばくかの送料が必要になりますが、1両しかない1等寝台ですから、便利なもんですね。
土曜日の深夜にバンコクに到着、タクシーで市内のホテルに入り、日曜日の夕方までホテルでゴロゴロしたり、買い物の予習にいったりして、時間をつぶし、夕方、バンコク中央駅に当たるフワァランポーンに移動しました。
ちょうど5日はFathers Dayとも呼ばれる国王誕生日でした。国民に圧倒的に親しまれているプミポン国王の誕生日です。デパートやショッピングセンターなどの人の集まるところには写真が飾られ記帳所が設けられています。日本でも皇居では記帳所が設けられるようですが、タイにおける王様への信頼はすごいものがあります。
フワァランポーン駅に行ってみますと、
飾り付けが行われて、ステージがしつらえられています。
テレビ局も取材に来ているようです。ドームの中にも小さなステージが作られており、集まってきています。
ドームの中も立錐の余地がないようなので、ホームに入ってみます。
上野駅の地平ホームのように行きどまり式のホームですが、中央付近の5番線になんだかきらびやかな車両が止まっていました。
こ、これはもしかして
タイ王国の国章であるガルーダのエンブレムが
どうやら、タイ王室のお召列車用の編成が展示されているらしいです。
カメラを持っていたタイの鉄道ファン?に英語で聞いてみると、間違いないようです。王様専用の車輌だと言っていました。ピカピカに磨きこまれた3両編成です。
ホームにはここにも記帳所が作られています。
いいもの見せていただきました。
隣の6番線には、けばけばしい塗装の車両が止まっていますが、
これは、日本の国鉄から譲渡された12系客車ではないですか。大分改造されていて、1両は食堂車マークのついたイベント車両。もう1両はカラオケカーのようです。
さらにもう1両
もとは24系寝台車ですが、なんとゲテモノ展望車になっています。
屋根の曲線がなんだかすごいことになっています。
ホームにある扇風機は体感温度を下げるための散水噴霧器です。
まだまだ時間があるので、構内探索に入ります。
タイ国鉄はまだまだ客車列車が全盛です。
フワァランポーン駅からは東、北、東北、南と各方面への列車が出発しますので、結構な列車本数がありますので次々に出入りしてゆきます。
これは2等寝台でしょうか。冷房付き、プルマンタイプの2段寝台です。長距離急行の主力車両となっています。
小窓がずらりと並んだ3等車。ボックス座席、もちろん非冷房車。
これは留置されていた食堂車。台枠が多少湾曲しています。最近では日本ではこんなに湾曲した車両は見られなくなりましたね。
在来線では電化区間はないので、ディーゼル機関車が大活躍しています。
詳しいことは分からないのですが・・・・
なかなか好ましいスタイルのGE製電気式ディーゼル機関車
現在の主力のアルストーム製機関車。何種類か類似した車輌があるようです。
国旗と国鉄の旗を掲げて出発してゆきました。
東の端のホームにブルーの車体が留置されていました。
日本から譲渡された24系寝台車と14系座席車です。
「日本国有鉄道」の銘板が残っている車両もありました。
これらの車両は残念ながら予備車か何かで、定期的に使われていないようでした。ピクトリアル誌に東北線に一部24系寝台車がつかわれているという記事が割と最近載っていたのですがどうなのでしょうか?
さて、さらに先のほうを見てみると何やら煙が立ち上っています。
もしかして・・・・
うぉ~、SLに火が入っている。
953号機
タイのD51とも呼ばれているミカドタイプの機関車です。(もちろん動態保存機)
かなり小型で見たところC58にも見えてしまいますが、もっと小ぶりです。
1950年日立製作所製。
これはラッキーでした。
バンコク-アユタヤ間でSL列車がときおり運行されているというのは聞いたことがあるのですが、この日はこの後バンコクに向かう別のSL列車も見かけており2両の機関車に火が入っていたことになります。
17時30分夕暮れ迫るころ、これから乗る1列車がホームに入ってきました。
上野駅と同じように推進運転で入線してきました。
デッキに立っている白いシャツの人が実は安全確認の補助機関士。
さあ、お楽しみの鉄道旅行の始まりです。
南の方とは・・・タイに行っておられたのですね~。
それにしても、お召し列車にSLとは、鉄には堪らないイベントですね!
タイの「鉄道の日」にでも当たったのでしょうか?
今後の旅の展開を楽しみにしています!
by あおたけ (2010-12-12 13:14)
あおたけさま
12月5日の国王誕生日(もちろん国の祝日)のイベントです。
現在は病気療養中のようですが、タイの人々の国王への敬愛の気持ちが表れています。この後乗った寝台車でも沿線でいくつもの花火が見られました。
フワァランポーン駅は鉄道ファンにはたまりません。
by やまびこ3 (2010-12-12 17:07)
タイのお召し列車は始めて見ました。蒸気は割りと頻繁にアユタヤ~バンコクで走るようです。
ファランポーン駅はいいですね。私も4・5年前に仕事でタイによく行きましたがそのたびに出かけたものです。
当時は朝の8時ほか何回か国歌が流れ、ファランポーンでも人々が直立していたものでした。王様はタイのスーパースターだ!と現地の人は語っていました。
by Cedar (2010-12-12 22:59)
国歌吹奏は今でもおこなわれています。
低いホームに推進運転で入ってくる客車列車。
昔の上野駅を思い増します。
のんびりしているので、ホームの先端を渡り歩けるほど・・・
by やまびこ3 (2010-12-13 19:38)