さよなら、「あけぼの」 [はつかり(鉄系)]
さよなら、「あけぼの」
2014.1.25-26 定期「あけぼの」撮影記
前夜遅く弘前入りしたやまびこ
定期運行の廃止が発表された寝台特急「あけぼの」
(おおげさですが)その最後の姿をカメラに収めるべくやってきました。
この週末、土曜・日曜の2回どこで撮影しようか?
今日は津軽の冬にしては珍しいほどの暖かさで、降雪は無し、ドン曇りながら雪が舞うような状況ではなさそうです。こんな日はヘッドマークが雪で隠れることもないので、最後のヘッドマーク付きの姿を記録するためにも線路際での撮影ができるところに行こうと思います。
そこで、弘前に近い、撫牛子-川部間の平川鉄橋出口に行ってみようと思います。
このポイントには2年前にも行ったのですが、その時は豪雪で、「日本海」はヘッドマーク見えず、「あけぼの」は途中で打ち切りの憂き目にあっております。
件のポイントは、撫牛子-川部間のちょうど中間点に位置し、どちらの駅からでも徒歩20分程度かかりそうでした。雪の積もったこの時期、何かいい方法はないかと弘南バス(弘前を中心に路線を有する青森県最大のバス)の時刻表を眺めると黒石行きのバスが使えそう。黒石までは弘南鉄道黒石線のほか、バス路線もいくつかあって、そのうち豊蒔、大根子経由黒石線というのが使えそうです。
とはいっても1日3,4本しかないのですが、朝一の便がちょうどよさそう。
というわけで、ローカルバスに乗ろう!運動に協賛し、早朝、弘前駅から徒歩5分のバスターミナルへ。
ちょうど品川からの「ノクターン」号の到着時刻で、何台もの豪華大型バスが到着し、仙台や盛岡への高速バスがそれなりの乗客を集めて出発してゆく中、やってきたマイクロバス黒石行きは、乗客2名で発車。
バスの時刻表ではわからなかったのですが、弘前駅前にもよってここでお客さんを1人拾って、北へ向かいます。
20分ほどで、撫牛子を過ぎて奥羽本線をオーバークロスし(撮影ポイントはこの跨線橋の下あたりになります。)大根子バス停で下車。
大根子バス停で下車
線路際まで戻って少し南に戻ったところが鉄橋です。
県道のオーバークロス下
それにしても今年は雪が少ない。
線路内の雪も解けかけていて汚れた雪が見えてしまうのが残念です。
上り線を気動車が走ってきました。
国鉄塗装のキハ40 2連 825D
五能線から青森に入る伝統の快速「深浦」の片割れの弘前行です。その昔は急行「深浦」でしたが、伝統のこの列車も3月改正で青森行きは廃止になってしまいます。
今度は鉄橋を越えてくる下り列車を
「リゾートしらかみ2号」は「あかげら」編成
本命の「あけぼの」も
2021レ「あけぼの」
雪を蹴散らすこともなくやってきました
後ろ姿も名残惜しい
ここで撮影後、できれば、川部発9:49の五能線列車に乗って五所川原の津軽鉄道にでも向かいたい。今度は頑張って歩きますが、川部駅は遠い。
そのうち、足元に入れた靴用カイロがあっちっち状態になってきました。
靴を抜いている時間はなく、25分・・・・スタスタ・・・・・
タッチの差で間に合いませんでした・・・・・
おまけに足の裏は低温やけど状態。水ぶくれ(火ぶくれ)できて変な感じ。
しょうがないのでいったん弘前に戻って戦線を立て直します。
弘前についてみると、見覚えのあるリゾート気動車が止まっています。
そう・・・クルージングトレイン・・・・
今日は五能線に「ゆきんこつがる」号として運転されるのでした。こいつは団臨ではなく多客臨のはずだと思って電光掲示を見ると 「9:44発ゆきんこつがる五所川原行」
お、これに乗れればラッキー!
で自動券売機に向かうと結構空席があり、購入できました。
急ぎ、ホームに戻りますと、ホームでは津軽三味線が出発をお見送り中。
五所川原市の観光協会とタイアップしているらしく、車窓案内やかくまきファッションショーなどが行われました。
「ゆきんこつがる」号
記念品いただきました~!
五所川原到着~!
津軽鉄道の昼前のストーブ列車の1本前に乗れれば都合がよかったのですが、残念ながらそれはかなわず、11:40発のストーブ列車に併結されている一般気動車に乗り込んで金木に向かいます。
2両のストーブ客車はこの時期ほぼ満員の盛況。一般車にも観光客がさらりと乗り込んだようです。
金木で数分の停車時間がるので、先回りして踏切で出発シーンを撮ります。
金木駅を出るストーブ列車153レ
この先津軽中里で折り返してくるストーブ列車を金木の市街地のはずれ、芦野公園の先の築堤あたりで撮影しようと住宅街を抜けて急ぎます。
うまい具合に築堤を見渡せる丘の上にたどり着きました。広々とした田園と列車が見渡せます。
築堤を駆け上ってきたストーブ列車
次の下りは金木の南の築堤で撮ろうと決めて、しばらくの時間を金木駅構内の「ぽっぽ家」でランチタイム。
特製「カレーライス」。たまにはこういうのもいただきたい。(¥650だったかな?)
さて、夕刻のストーブ列車の時間になりました、築堤を上ってくるところを1枚
少ないとはいえ雪の中を登ってきました
しかし、ここにきて、雨がちらりちらり・・・・
1月の津軽で雨とは予想外。(天気予報では一時雨だったのですが・・・)
コンビニでしばらく待機したものの、雨に弱い。
あきらめて弘前に戻ることにします。
金木駅で気動車と行き違うストーブ列車に乗って五所川原へ
雨にたたられ増しましたが、そこそこ満足したので、弘前駅前で祝杯を・・・・
前菜代わりにキノコ汁、酒は津軽の豊盃です
豪華、盛り合わせ
ヒラメ、ソイ、サーモン、マグロ、ボタンエビ・・・・
タツ(タラの白子)のてんぷらも
おなかいっぱいです
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翌朝、さらりと雪が降ったようです。
津軽湯の沢のホームに行こうかと検討したのですが、行ってしまうと昼までホームで待つことになってしまい精神衛生上よろしくない。また、キャパが少ないので早めに動かないといけないということで、ゆっくり出られるところに変更。
そこで、碇ヶ関の先の直線に行こうかと気を取り直し、計画を変更。
碇ヶ関から国道7号線を南下すること20分ほど。
奥羽本線が見事な秋田杉の森を抜けてくるところがポイントになります。
先客が5人ほどいらっしゃいましたが、ここはキャパが大きいので問題はありません。
今日もヘッドマークに雪を付けずにやってきた「あけぼの」
わずかですが雪を飛ばしながら来た「あけぼの」
おそらく、これが最後の定期「あけぼの」の撮影になるでしょう。
この後、碇ヶ関バス停から大鰐に移動し、大鰐温泉の鰐Come(公共の日帰り温泉)で一服して帰路につきました。
<完>
弘前遠征、おつかれさまでした。
やはり「あけぼの」は、赤い機関車に牽かれて、
雪国を走る姿が似合いますね〜!
さらに津軽鉄道のストーブ列車にも立ち寄られて、
夜は弘前で晩酌と、旅を満喫しましたね(^^)
by あおたけ (2014-01-29 18:17)
私は「あけぼの」には最後までご縁はありませんでしたが、やまびこさんにとっては切ない別れだったのでしょうね。
弘南バス…先日ご紹介した路線バスの旅第7弾でも青森県内は専ら弘南バスでした。青森県最大のバス会社なんですね。納得です!
by サットン (2014-01-30 11:23)
あおたけさん
雪の季節になると津軽が恋しくなりますよ。雪の中の赤い機関車と青い客車が美しいです。
弘前の居酒屋の肴はめっけもんでした。
by やまびこ3 (2014-01-31 00:11)
サットンさん
「あけぼの」にはここまで頑張ったので、新幹線の函館開業まで走ってほしかったですよ。GWのあと山形DCの時にも走るという噂があるので期待しています。
弘南バスというと夜行バスの嚆矢の一つであるノクターン号が有名ですが、この日も1便で4,5台が運行されている盛況でした。
by やまびこ3 (2014-01-31 00:17)
もう一度乗りたかったです。
スケジュール的に無理です。
夜遅くに乗って、飲んで、寝たら到着って便利なんですよねぇ~
ブルーの寝台列車は「北斗星」だけになっちゃうんですね。
by suzuran6 (2014-01-31 19:01)
実現するか分かりませんが、最後に青森から弘前の
間のどこかで撮ってみたいと思っていたので、とても
参考になりました。
by takechan (2014-01-31 23:38)
suzuran6さん
こんにちは。東京からのブルートレインにはほとんど乗ったことがありますが、最後の砦と思われていた「あけぼの」の廃止は残念です。あと1か月半静かに見守りたいものです。
by やまびこ3 (2014-02-02 18:19)
takechanさん
雄大な矢立峠のお立ち台も捨てがたいですが、田園あり山ありの大釈迦越えも変化があって楽しいです。鶴ヶ坂の孫内に向かう道路のオーバークロスは道路が崩壊して通行止めになっているようですので要注意。(撮影ポイントまでは入れるか未確認)
by やまびこ3 (2014-02-02 18:23)