紀州の海も青いぞう(その1) [はつかり(鉄系)]
紀州の海も青いぞう(その1)
2015.8.8 きのくに線振り子特急快走記
夏の海シリーズ、津軽海峡、陸前浜、伊豆に続いて、紀伊国に行ってまいりました。
一度は記録しておきたかった紀勢本線をゆく列車を思う存分(…まだまだ時間が足りないけど)カメラに収めてきました。
8月7日
夏休みの前半、まずは高速バスで和歌山県に直行します。先月の長野行けずの轍を踏まぬよう余裕を持って出かけます。横浜からの夜行バス・白浜行きに乗車。ボディにパンダの絵がでかでかと描かれた明光バスの担当でこの路線を使うと岩代-南部間の撮影ポイント近くに直接アクセスできそうでした。
パンダも入浴、白浜へ
8月8日
早朝、阪和自動車道の紀ノ川インターで和かい朝を迎えます。
和歌山市を見下ろす
この先、こまめに停車しながら白浜まで行くのですが、海南から先は片側1車線の簡易高速道路となり夏休み中の土曜日ということで、レジャーに向かう車で込み合っています。渋滞というところまではいかず、ほぼ定刻7時15分にみなべ町役場に到着。役場というより、最寄りのローソンの前に止まってくれるので、朝食を調達できました。南部駅より岩代寄りなので、最初に撮影ポイント千里浜には歩いて30分と踏みました。
みなべ町って梅の産地で、夏菜が出ているCMもきっとここで撮ったんだな。
梅干しの加工工場が何件もあり、朝から柔らかくも酸っぱいにおいが町中に漂っています。
梅の果樹園の中を歩き、尾根に上ったところが千里浜上の展望台跡地。
暑さでペースが上がらず40分かかってしまいました。まだ8時15分を少し回ったばかりですが、この時点で暑さへの備えを見直すべきではありました。(これ、伏線ね!)
展望台は取り壊されてしまったらしく、千里浜をゆく列車を遠望するには少し下がったえびす神社という社の前の広場がいいようです。(千里観音という寺の一角にあります。)
絶景ですわ!
青い海に青い空
置き換えが近いとうわさされている振り子式特急電車の381系の運用は11時ごろ通過の「くろしお3号」が最初になるので、まだ時間が早く1番乗りとなりました。天気は上々、潮風が心地よいですが、やはり関西は暑い。飲み物があっという間になくなります。
天王寺方面に向かう列車から(便宜上上り列車とします)撮影を開始します。
朝夕は225系の4両編成が普通電車に入っています
283系オーシャンアロー「くろしお」が天王寺にむかいます
287系の「くろしお」
今の過渡期、各種車両が走っています
このポイントにはこの日5人ほどのお仲間が集まりました。
もう少し涼しければ最高なんですが。
さて、今度は下り列車が到達する時刻となりました。
お!アオダイショウ塗装の117系が来ました
これが折り返してくるのを待っていましたが、紀伊田辺でお休みに入ってしまったようです
「くろしお1号」はスマートな283系電車での運転です。岩代寄りのカーブを回ってきます。
車体傾斜を効かせて
「くろしお1号」通過中
この車両はカッコいいですわ
お目当ての381号は「くろしお3号」でやってきました。
パノラマグリーン車を先頭にした381系
先頭車に乗っていたら最高の景色ではないですか
数日前にこの前面ガラスの大きなパノラマグリーン車で運転していた運転士が、熱中症で緊急搬送されるという事件が起こりました。きっと運転の備えて、水分も取らずに頑張ったんだと思いますよ。
「くろしお3号」撮影後、千里浜の反対側の岬に行ってみることにしました。
紀勢本線の381系電車は天王寺方(西側)のみが、オリジナルの国鉄型の高運転台を残しているのです。新宮方はパノラマグリーン車となっています。先ほど、お仲間の一人が、写真中ほどの岬の上から撮ったと思われる写真を見て、ここに行けるかなあといって、移動されていたのを追いかけてみました。
満潮近い時刻となり、狭い砂浜に足を取られながら浜をわたりました。
この砂浜を渡ってゆきます
たどり着いたはいいが、小山に上る道が草ぼうぼうで入れません。
仕方なく、突端の岩場によじ登ってみましたが、高さが足りません。
行きかう287系「くろしお」号
681/3系が投入されたらどんな感じなのかなあ。
意を決してやぶ漕ぎに入りましたが、西側を望む場所には到達できましたが、東側を見れる場所には到達できず、夏はそれなりの装備が必要なようです。
西側の擁壁の上から
「くろしお5号」が快走
で、ここに上っている途中、くらくら飽きてしまいました。それに足もつってしまいそうで・・・
熱中症の初期症状を自覚・・・自覚ですよ。して、この場は撤退することにします。
線路を渡ったところに野球場があり、ちょっとした東屋がありましたので、ここで大休止。
ここで、ちょっと上にDAIDOの自動販売機があるのを見つけ、飲み物を補給しようとしたら足がもつれて、段差を踏み損なってつんのめってしまいました。ザックを背中にしょっていたために反動で腰が・・・ギクっ!(◎_◎;)
あ~、やってしまったか~。
飲み物は入手したものの、これはもう撤収しかないでしょ。
なんとタクシーを呼んで脱出を図ります。
待ってる間に1枚
ちょっともったいない
で・・・タクシーが来ましたので・・・
「岩代駅まで・・・」
と告げたのですが、基本料金の600円で余裕をもってついてしまいました。何か悪かったなあ~。
とはいえ、あまり動く気にはならず、先に進みます。
岩代(1346)-[2355M]-(1400)紀伊田辺
昼間のワンマン電車は113形改造車
紀伊田辺につきました
紀伊田辺で、大休止し遅いランチ。
懐かしい感じの観光地駅前土産物屋兼食堂でカレーライスをいただきます。
和歌山県には、かって運転されていた有田鉄道や野上電鉄に乗りに来たことがあり、何年か前に白浜のパンダを見に来たことはあるのですが、白浜より南は30年以上前、紀勢本線の電化直後に一周したことがあるきりでした。たしか潮岬に泊まって、和歌山線で奈良に抜けたんだったなあ。急行「きのくに」の南海車両にも乗ってみたっけ。
さて、今日は撮影はおしまいにして、紀伊勝浦まで「くろしお」乗車を楽しみます。381系に乗れるのも最後かもしれないし。周参見あたりも画になりそうな海岸を伝ってゆきます。
紀伊田辺(1514)-[くろしお13号]-(1654)紀伊勝浦
周参見の美しい海
近くに座っていたおじさんによるともう1週間もしけが続いているそうです。
最南端の串本を過ぎ、古座の海食崖をゆくところも気になりました。
古座の海岸
紀伊勝浦では格安温泉チェーンのYリゾートを利用しましたが、2食付で安いとはいえダメダメで、2度と泊まろうと思えませんでした。
景色は良かったんですけどねえ
<続きます>
猛暑の中撮影お疲れ様です。
青い海に青い車体が格好いいです。
撮影での訪問が殆ど無い地域なので、
どれも新鮮です。
by ミスター仙台 (2015-08-12 16:51)
奇遇ですね、僕も明日紀勢本線に乗ります(^-^)
by johncomeback (2015-08-12 19:00)
ミスター仙台さん
車内の人が沖縄よりきれいだろうと自慢していましたが、本当にきれいな海でした。熊野古道と合わせてまた行ってみたいところです。
by やまびこ3 (2015-08-12 22:38)
johncomebackさん
13日というとあれそうで、ちょっと心配ですね。
気を付けて回ってください。
by やまびこ3 (2015-08-12 22:40)
マリンブルーの海を横目に行く紀勢本線の列車が
夏らしくていいカットですね〜(^^)
まさに「くろしお」を記録するのにふさわしい情景だと思います!
ところで、突然の熱中症症状、
そしてその流れで痛めてしまった腰の方は大丈夫でしょうか?
こういう時はあまりムリされない方がいいですよね。
短距離でもタクシーを使われたのは大正解だと思います。
このあとの旅に影響が出るだけでなく、
大事に至らなければいいのですが。。。
by あおたけ (2015-08-13 19:17)
あおたけさん
ご心配ありがとうございます。
青い海に癒されて元気です。
伊豆の紺青の海もよかったですが、白い砂浜の先のマリンブルーの海を行く「くろしお」も素晴らしかったですよ。私にしては珍しく天気もまずまずでした。(=^_^=)
by やまびこ3 (2015-08-14 08:10)