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紀州の海も青いぞう(その2)  [はつかり(鉄系)]

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紀州の海も青いぞう(その2) 
2015.8.9 絶景・絶景・また絶景



8月9日


気を取り直して、2日目です。

紀勢本線でもう1か所記録したいところとして、玉ノ浦を上げておきます。
国道沿いの高台から入り江越しに列車を見下ろせる俯瞰撮影好きにはたまらないところ。

朝食はパスして電車に乗りました。

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紀伊勝浦駅からスタートします



紀伊勝浦(720)-[2324M]-(736)紀伊浦神


途中、岩山にそれらしき空き地を見つけてあのあたりかなと眺めるのでした。


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太地駅を過ぎてゆきます
壁画には海の生き物に対する愛情が感じられます



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紀伊浦神駅トウチャコ!



紀伊浦神から徒歩15分ほどで、岩山の下に到達します。
上り口は・・・。鉄ちゃん道と思しき踏み跡を見つけて山に入ります。すぐ二手に分かれていましたので、手近かな左手の踏み跡を上って行きますが、大岩に阻まれてこちらは断念。右の奥の方を谷筋に沿って上って行きますとこちらは下草もまばらで容易に上ることができました。5分ほど登ると岩の上に出ました。

お~、ここか!

トップの写真はここから撮ったもの。さっき見上げた空き地ではなくて岩山のてっぺん近くに到着しました。

同じ電車で来たらしい同業者2名も合流し、彼らはさらに上に陣取ったようです。キャパシティは全部合わせても7,8人がいいところかもしれません。落ちると確実に死ねるので、絶対に海側(国道側)に乗り出してはいけません。


湾には真鯛の養殖いけすが点々としており、漁船が時折港を出てゆく静かな朝です。
ここでの目的は午前中に2本設定されている381系の2本の「「くろしお」です。


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まずは105系の普通電車



天気もいい感じで深い青い海が広がってきました。
お目当ての381系「くろしお14号」が来ます。

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絶景です!


合間にやってくる普通電車を岬のS字カーブでとらえてみます。

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205系電車にもスカイブルーが似合います



第2のターゲット「くろしお18号」の時刻にはやや雲が広がってしまいました。

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岬めぐりの汽車は~走る~♫


手前では海を大きく入れて

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マンダ~ラぎりぎりか!



この区間、昼過ぎのほうが光線がいいようです。
後追いになってしまいますが「くろしお3号」がベストのようです。

最後に283系の「くろしお1号」を撮影して下山します。

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「くろしお1号」の後ろ姿を・・・


この連結面のスタイル、もう少し何とかならなかったかなあ。反対側は、歴代鉄道車両の中でもベスト3に入るくらいなんですが・・・

白浜以南は閑散線区で、「くろしお」が2時間置き、普通電車も2時間おきにしか走っていません。
串本-新宮間は平行するバス路線が1時間おきに走っているので、これを利用して勝浦に近い湯川で、「くろしお」を撮ってから新宮以東に向かおうと考えていたのですが、新宮行バスにはタッチの差で乗れず・・・
古座まで行って、古座川橋梁で「くろしお」を送ってやろうと計画を立て直しました。


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古座駅に到着


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天気が復活しました~。
古座川橋梁は古座駅からも近く昼前後、光線状態も最高になります。古座まで来ると先ほどの雲は消えてなくなり、絶好のコンディション。
古座川鉄橋は古くから紹介されている撮影地です。カヌーのグループが川を下ってゆきました。


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後追いですが「くろしお3号」を順光でゲット


急いで、古座駅に戻り後続の2331Mに乗ります。

古座(1240)-[2331M]-(1334)新宮

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途中の湯川は無人駅ながらえらく立派なホームが迎えてくれました
かっては温泉客でにぎわったのでしょうか



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新宮駅トウチャコ


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新宮駅前広場の棕櫚の木が立派


今度は新宮以東のJR東海管内に行き、ディーゼル特急を撮影しようという魂胆です。
しかし、JR間の普通列車の接続は、極めて悪く、次の普通電車が新宮に到着するとJR東海の普通列車は10分前に出てしまっており、次は90分後???
なんですって!

棕櫚の木はリッパだけど、初めて来た新宮は駅前何にもないなあ。
それなりに大きな駅なのに、つぶれた土産物屋と喫茶店、くらいしかないぞ。

亀山方の踏切で381系が本線を使って入れ替えをやっていたのを見に行ったら、
踏切の向こうに1軒だけこぎれいな寿司屋がありました。
あなうれしや、やっと昼飯が食べられる。


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紀伊勝浦名物のマグロを使った「マグロ丼」
トロの炙りと赤身のづけ、ちょっと甘辛いたれでいただきました


新宮駅に戻って先に進みましょう。


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JR西日本の105系電車


前面窓のへっこみ方は、、、これはやまびこの準地元路線の常磐緩行線~千代田線をかって走っていた103系1000番台ではないの。まだ生き残っているのですね~。

新宮駅には懐かしいものが残っています。

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ホームに残る洗面台
蒸気機関車時代の遺構ですね



さて、新宮からはJR東海の新鋭気動車キハ25の普通列車で東に向かいます。8月1日から紀勢本線にも投入され、多分3往ほどが置き換えられました。残るキハ40系も風前のともしびなので、これも撮ってやらないとなあ。

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新鋭キハ25です。



ネットで撮影地を調べたところ、夕方の好適地としては、波田須がひっかりました。駅からも遠くなく、ちょうど名古屋から下ってくる「ワイドビュー南紀」とキハ40の普通列車を撮れそうです。


新宮(1511)-[334C]-(1551)波田須

新宮を出て、紀伊半島の大河、北山川を渡り、数年前まで貨物列車が乗り入れていた鵜殿の引き込み線を眺めると熊野灘に沿ったこのあたりでは貴重な平地を北上してゆきます。
熊野市を過ぎると再び山がちな地形に突入します。2つ目が目的地、波田須。ここに来るまで知らなかったのですが、このあたりも世界遺産の熊野古道の一角をなしていて、参詣道が多数復元・整備されているようです。


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波田須駅トウチャコ
山形の人が靴を履いていない状態なわけではないですよ



駅目の前の山に登ります。7~8分ほど登って、峠を越えるとそこが撮影地。4,5人の先着者の方々が撮影しておられました。バックに太平洋の荒波が砕ける入り江の中腹を紀勢本線が緩やかに上ってきます。このあたりは北東~南西に向けって走っているので夏の夕方が光線がいいようですが、雲がわいてきて、日が当たったり曇ったりいそがしい。


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「ワイドビュー南紀5号」
夏休みで増結されています



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キハ40の普通列車



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またまたキハ25の普通列車



この先にも俯瞰ポイントがあるということでしたので、少し先に行ってウロウロしましょう。急斜面に開かれた住宅地の一角に「徐福の宮」と「徐福の墓」を発見。始皇帝により不老不死の薬の捜索を命じられた徐福がこのあたりを音連れていたという伝説があり、真偽のほどは?ですが、いかにも歴史のありそうな地域のたたずまいです。そういえば、新宮にも徐福とか蓬莱という住居表示がありました。


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集落にあった徐福の宮


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隣には徐福の墓がありました


幽玄な雰囲気が満ちています。

この集落の上の方に上ったところのさらに上の段々畑から紀勢線を見下ろします。もう少し上が有名な徐福茶屋の撮影ポイントになります。そこまで上がるのはしんどいのでこの高さでがまんです。


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「南紀8号」が通過します
左手の赤い鳥居が徐福の宮です



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キハ40の普通列車が夕暮れの海岸を行きます



波田須駅に戻って、時間の許す限り駅南側の田んぼと荒れる海を狙ってみます。


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ホームの下の海



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山側からホームを見下ろしました



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無人駅の夕暮れです



JR東海のキハ40に乗るのはこれが最後になるかもしれません。

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背もたれカバー付きのサービス付です



波田須(1915)-[335D]-(1921)熊野市


駅付近の食堂も店じまいしてしまう時間でした。
やむなくスーパーでパック寿司などをたっぷり購入して夕食としました。


[おまけ]

ビジネスホテルの洗面台

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なんか変?傾いてません?
手前から水がこぼれそうですヨ












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hanamura

新宮駅ホームの洗面台を私的文化遺産に指定します!!
戦後70年・・・100年過ぎてそうな洗面台を・・・
100年過ぎても傾かない洗面台を何カ所か知っています。
by hanamura (2015-08-16 14:49) 

しおつ

波田須駅近くの俯瞰場所、自分がバイクの免許を取って初めて遠征した場所です。
行ったのは平成3年で、当時棚田と民家があった場所なのですが、
いまは草ボウボウになってますね。
by しおつ (2015-08-19 21:22) 

やまびこ3

hanamuraさん
ホームの洗面所、最近では3年ぐらい前に盛岡駅で見かけましたが、まだあるかなあ。
by やまびこ3 (2015-08-20 20:55) 

やまびこ3

しおつさん
線路際の草地は田んぼの跡かと思ったのですが、やはりそうだったのですね。住宅もあったとは思えませんでした。
周辺の棚畑も耕作放棄されているところが多く、過疎化は進んでいるのですね。海の美しさは変わっていないですよね。
by やまびこ3 (2015-08-20 20:59) 

あおたけ

よく見たら、一記事飛ばしていました(^^;)
紀勢本線の俯瞰、こちらも雄大でいい眺めですね~!
青い海に白い381系がよく映えます(^^)
そして、元常磐線103系の105系も、
まだまだ元気に活躍しているようですね!
個人的にこの105系を撮りに行きたくなりました。
by あおたけ (2015-08-23 19:30) 

やまびこ3

あおたけさん
玉ノ浦の絶景、波田須の俯瞰と南紀はいいところがたくさんあります。103系1000番台の改造車は何回かもかけましたが、運用は共通のようでした。この車両が緩行線から快速に転じてブルーになった時に実はけっこう違和感があったのですが、今となってはブルーで紀州の海に溶け込んでいます。
by やまびこ3 (2015-08-23 22:18) 

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