アルプスの峠を訪ねて(その5-3 オープンループにまどろむ) [やまびこ(旅日記)]
アルプスの峠を訪ねて
(その5-3 オープンループにまどろむ)
4月28日(3/3)
さて、帰路はBrusioで途中下車して、ループ線を観察してみようと思います。
駅に行って時刻を確かめると、13時台は、多客期ではないこの時期は、ポスキアーボまでのポストバスで接続となっており聞いてみるとイタリア国鉄駅の反対側にあるバスターミナルからでるとのことでした。閑散期にはバスも合わせてでも1時間ヘッドを守るダイヤを組んでいるのはさすがスイスです。
駅構内をちょこっと観察
ちっちゃい凸型電機が居ました
教えられた地下道をくぐってターミナルに行くと、ルガノに向かうベルニナエクスプレス接続のバスを待つ大勢の人がいましたが、ポスキアーボ行きのバスに乗る人はあまりいない模様。
やってきたのはスイスの黄色いポストバスですが、ミニバンタイプでの運行でした。10人ほどの乗客で一杯になったバスはティラノの町中を一回りして北に向かいます。
Tirano(1359)-[Bus 3629]-(1346)Brusio
国境では一時停車して、兵士が車の外観のみチェックしているようでした。
10分ほどでBrusioの中心部に到着。少し戻ったところにループ線があります。残念ながら北側からループ船体を見渡せそうなところは道路工事中で、アクセスできません。そこで南側の煉瓦造りの高架橋の下付近に行って、撮影してみましょう。
世界遺産になったので説明看板があります
Brusio駅の時刻表も添えられています
撮影開始します。
上の方から電車が降りてきました。
石造りの高架橋に差し掛かりました
1周して高架橋をくぐります
ティラノに向かって坂を下ってゆきました
今度は下から電車が上ってきます。
谷間を抜けて・・・
ABe4/4 51-56形が長いパノラマ客車を引き上げます
高架橋の下をくぐって、民家のわきを通り一周してきました。
模型の電車じゃありませんよ
今度は、高い位置から見下ろすポイントにも行ってみたくなりました。
街の西側から撮影した写真が良く紹介されているので、そちらを見ますと、斜面のガレ場のようなところの一角に崩れかけたような石垣が見えます。その付近まで行ってみようと思います。
住宅街を抜け牧草地を抜け、山のふもとに取り付くとテツっちゃん道のような小路が、ガレ場の方にのびています。そこを上ってゆくと細道がガレ場の真ん中を横切っています。やや上の方に石垣様の建造物があるのですが、あそこまで上るのは大変そう。ガレ場の途中にやや足場のいいところがあったのでここから撮ってみることにしました。
後から考えるともっと先に高圧線の鉄塔があり、足場のあたりならもっと良かったかもしれないのですが、仕方ありません。
ガレ場の中の細い道を・・・
お~、ループ線が8割がた見えています
上の方を見ますと
ブルシオの町の頭上に雪山が見えています
北行の列車が登ってきました。
ループ線に差し掛かります
またまたABe8/12電車です
後ろに空の木材運搬車を連結しています
さて、ブルジオの駅で交換する南行列車が下ってきます。
雪山から落ちてくる滝の下の牧草地のオメガループを回ってきました
ブルジオの駅を出て集落の教会の後ろを下ってきました
町の後ろの山腹を横切ってきます
この列車も材木を運ぶ混合列車でした
ループ橋を下ってきます
黄色い花の咲く広場を一回りして・・・
2本撮影したので、もう帰らないといけません。2本とも半魚人電車だったのはちょっと残念。
西側の牧草地を回って駅に向かいます。
途中の牧草地から、南側のループ橋がちらっと見えました。
今度の列車はパノラマ客車を連ねた長い編成でした
町中を通り抜けて、ブルジオ駅に到着します。
郵便局が併設された無人駅
ここもリクエストストップなんです
少し時間があるので、ホームの先のほうまで行ってみます。さらに先のちょっとした高台から下が見下ろせました。
空チキをつないだ電車が上ってきました
急いでホームに戻り電車を待ちます。
奥側のホームに入線し運転士がニヤリ
今度はがらがらの1等車に乗車します。空いているので写真を撮り放題でした。
ポスキアーボ湖を望みます
山並みがきれいに見えてきました。奥のほうの鞍部まで登るようです。
ポスキアーボの町を過ぎて
こんなヘアピンカーブを何回も回って
峠を越えて下ってゆきます。
今度はモンテラッチ氷河がきれいに見えました
ポントレジーナを過ぎて、サンモリッツに着きました。
Brusio(1715)-[Regio 1668]-(1911)St. Moritz
青いスペシャル塗装の600型が待機中
ごっついジャンパー栓7本つながっています
さすがサンモリッツ、景色がすばらしい
改装工事中ですが、立派な駅ですわ
サンモリッツの駅前に何かないかと思ったのですが、繁華街は駅からかなり離れているので、開いているのは駅構内のカフェのみ。これじゃあしょうがないので、このまま帰りました。
St. Moritz(1957)-[Regio 1172]-(2009)Samedan
<続きます>
見れば見る程、巨大なレイアウトに見えてしまいます(^^)
by JR浜松 (2016-06-10 07:12)
JR浜松さん
現地で見るとほんとにジオラマを見ているようでした。スイスの鉄道はこのようなローカル線、ゴッタルドのような幹線、ラックレール式の登山鉄道とバラエティに富んでいるのも魅力です。
by やまびこ3 (2016-06-11 06:35)
ブルジオのオープンループ、
ホントに鉄道模型のレイアウトを見ているような
素晴らしい眺めですね〜!
そこを走るのが木材を積んだ貨客混合列車というのも
味があります(^^)
by あおたけ (2016-06-11 10:58)
はじめまして。同じ時期にスイスに行っていた者です。
オープンループの俯瞰は、「高圧鉄塔の足元」が正解ですが、
ガレ場登りに対応できる柔軟な足腰とバランス感覚がないと危険です。
でも、初めて?でここまでたどりついた行動力には感服いたしました。
by マイスターDs (2016-06-11 12:33)
あおたけさん
ベルニナ線は狭軌(1000㎜)で輸送量も少ないことからかわいらしい電車が走っていることもあって、いかにも鉄道模型のジオラマのような感じですね。これで10両もの編成の列車もあるので、電車のパワーも強力ですごいです。
by やまびこ3 (2016-06-12 18:48)
マイスターDsさん
こんにちは。メッセージありがとうございます。
やはり高圧鉄塔が正解だったのですね。なんどもスイスで撮影されていらっしゃるようですね。
山登りにはなれているので大丈夫なのですが、町の北側の景色にも色気があったのでこうなってしまいました。(・ω<)
by やまびこ3 (2016-06-12 18:55)