アルプスの峠を訪ねて(その5-2 ベルニナ線でイタリア・タッチ) [やまびこ(旅日記)]
アルプスの峠を訪ねて
(その5-2 ベルニナ線でイタリア・タッチ)
4月28日(2/X)
Ospizio Bernina駅の標高が一番高いらしいのですが、少し上ったところから緩やかなくだりがはじまります。次のGrum Alpは夏には登山の基地になるところで、向かい側にはパリュー氷河が間近に望むことができます。
まだ雪に閉ざされているGrum Alp駅
ここからがベルニナ線の白眉ともいうべき、急勾配区間で、2つ先のPoschiavoポスキアオーボとの間で、標高差1100mも下ってゆきます。この間ヘアピンカーブが10カ所ほど。まさに「鉄路のいろは坂」です。直線距離だと6Kmほどしか離れていないのに路線長は17 kmほど、所要時間も1時間ほどかかります。
Ospizio Bernina(1033)-[ R 1621 ]-(1219)Tirano
再び、地形図に登場願いましょう。
カーブの具合がお分かりいただけますでしょうか?
ちゃんと車内販売もありましたよ
コーヒーをいただきながら至福のひと時を過ごします
パリュー氷河の末端を下から見上げています
比較的すぐに森林限界以下になってしまいますので、視界の効かないところが多いのですが、ところどころ開けた場所からはイタリア側に向か合って深く広い谷が開けているのが見渡せ、素晴らしい車窓です。
途中、Cavagliaあたりが比較的平坦で、ここからは3つ目の氷河の末端が見えています。ここを過ぎるとふたたび九十九折れの坂を下り、Poschiavoの街並みや教会が見えてきます。
ティラノまで続く谷間を下ってゆきます。
こんなカーブの連続です
ポスキアーボの町が見えてきました
奥に見えるのはポスキアーボ湖
こんな谷間に落ちて行く感じ
こっちの山から落ちてきたんですね
最後のカーブを回ってポスキアーボの町に入りました
ポスキアーボ駅につきました
ふもとの車両基地があります
ポスキアーボを過ぎると今度は左手にポスキアーボ湖の青い湖面が見えてきます。ラ・プレスあたりは、湖沿いの保養地になっているようで、明るいリゾートの感覚で降りてみたくなるところです。このあたり、路面電車風に街中を走るところもあり鉄道趣味的にも面白そう。
ラ・プレスの路面を走る区間です
ティラノの駅近くにも路面区間があり紹介されていますが、このあたりのほうが楽しそうです。
静かな湖面に山が映っています
湖の南側まで回ってきました。
あの山から下ってきたのですねえ
間もなく、Brusioブルジオの町が見えてきます。
オメガループを回ってそろりそろりとブルジオ駅に近づきます
振り返ると雪をいただいた山が見送ってくれます
この先、Brusioのオープンスパイラルと呼ばれるループ線があり、窓の開くこの車両に
人が集まってきました。
お~、思ったより小さい
半径50Rほどの小さなループ線が見えてきました。トンネルがないので、全体を観察できます。
ループに差し掛かりました
実は待ちの中にあるんです
ぐるりと回って石橋の下をくぐります
このあたりを過ぎるとブドウ畑の広がるイタリアらしい景色になってきました。Tiranoティラノ到着前には、並行する道路に国境検問所らしき建物が見え、Tiranoの駅に滑り込みます。この時、蒸気機関車とディーゼルカーが展示されているのがみえましたが、これらはイタリア国鉄のものだったのでしょうか。
まもなく、イタリアです
ティラノ駅到着!
同時にサンモリッツ方面行きが出てゆきます
ご苦労さん
多数のジャンパー栓がごついもんです
こちらがレーティッシュ鉄道のティラノ駅
谷底のような地形にありますが、思いっきり明るい街ですね。隣にイタリア鉄道の駅があり、ミラノに向けて列車が出発してゆきました。
駅前広場に面したレストランのテラス席で街並みと周囲の山を見ながらパニーニとビールをいただきます。ヨーロッパ旅行の楽しみですね。
スイス方面の山を望んでいます
黄色い建物はトレニタリアのティラノ駅
イタリアを満喫します
<続きます>
こんばんは
もの凄い地形を鉄道が通ってるんですねー
鉄道を通した人の執念というか
大自然に立ち向かった人たちの足音が聞こえてきそうです
レンガ造りのループ橋はツアーのパンフレットでも
見かけるものでしょうか
イタリアとスイスってお隣だったんですね^^
by gardenwalker (2016-06-08 00:48)
ハンニバルはゾウを電車に乗せてアルプス越え・・・
素晴らしいループ橋を観て、また妄想中です。
テーブルの鉢植えとビール!満喫ですね!
by hanamura (2016-06-08 06:09)
gardenawalkerさん
ベルニナ線が開通したのは1910年ともう100年も前なんですね。最初の頃は冬期運休だったようですけど。最小半径45m、最急勾配70‰というすごい規格で作られています。
スイスの南のほうはイタリア語を使ってますからね。
by やまびこ3 (2016-06-09 21:29)
hanamuraさん
イタリアで飲むビールはうまい!スイスで飲むビールもうまい。
やはり空気が乾燥しているのがいいような気がします。
by やまびこ3 (2016-06-09 21:34)