アルプスの峠を訪ねて(その11-1 インスブルックの山上には・・・) [やまびこ(旅日記)]
アルプスの峠を訪ねて
(その11-1 インスブルックの山上には・・・)
5月4日
オーストリア滞在最終日。
午後の列車でゲートウェイのミュンヘンに移動しなくてはいけませんが、午前中はフンガーブルグへのケーブルカー探訪とインスブルックで市電とに充てたいと思います。
ケーブルカーはイン川沿いから出ているということで、イン川まで市電で行って、川沿いを散歩。
川の北側には近世のビルが美しく残っています
川の反対側に戻ると市場があったのでついふらふらっと迷い込んでしまいます。
ホワイトアスパラの季節なんだなあ
地図をしっかり眺めたところ、ケーブルカーの始発駅はもっと北側にありそう。イン川にそって少し北に進んだ州議会議事堂の前の地下からケーブルカーが出ています。ケーブルカーとロープウェイを乗り継いでノルトケッテの高山にも上れるのですが、今日は雲が垂れ込めて、そこまで行っても見えないので途中駅のフンガーブルグまでの往復切符を買います。
いやにモダーンな始発駅を発見
なんというか、妙にモダンな駅だと思いつつ、地下に降りると、ケーブルカーは5車体ぐらいが連節構造になったイモムシみたいなかっこう。一番下の車体に乗ります。たしか六甲のほうにこんな感じのがあったような気がします。
出発進行!
地下駅を出るとすぐ地上に出て、イン川を斜めに横切ります。この橋もモダンな斜張橋になっていました。川を渡りきると今度は意表をついて下り勾配。再び地下に入ります。しばらく進んで地上に出たところが途中駅。電車は階段状に並んでホームに入っています。
イン川を斜張橋で渡ります
ここからは急勾配を上って、中央部の複線部で対向車両とすれ違い、次の途中駅駅にも停車して
最後の急こう配を上ったところが終点のフンガーブルグ。
高速ですれ違いました
フンガーブルグに到着
こんな記念碑がありました!
ザハッ!な~るほど
な~るほど、先日亡くなられたザハ女史の芸術作品だったのですね。歴史あるインスブルックの山には全く不似合いですね。周辺には住宅地が広がっていて、ケーブルカーは都市交通の一端もになっているようです。
初代のケーブルカーを作ったセバスチャン・カンドラーのプレートです
階段状の構造がよくわかります
急勾配を下ってゆきました
市街地を望みます
この上のロープウエイは、まったく雲の中に突入する感じだったので、すぐに引き返します。
これじゃあ登ってもしょうがないですね
旧市街に戻って、少しばかり路面電車を撮影してゆきます。
昨日なかなかうまく撮れなかった金屋根バックの市電を撮影しようとマリアテレジア通りに出かけますが、朝の時間帯は歩行者天国の路面店への荷物搬入時間になっているらしくトラックが頻繁に停車してなかなかうまく撮れません。
何とか、こんなところで・・・
金屋根前の路地を通過
マリアテレジア通りを行くLRV
自動車が引けたところで1枚
ムゼウム通りを行くLRV
元気な路面電車の走る町はいいですね。
<続きます>
おはようございます
ワインレッドのトラムの横顔が
何かに似ているなー、と
思いながら拝見してましたが
今回の記事で浮かんできました!
ナポレオンフィッシュです
もう、それにしか見えなくなりました
by gardenwalker (2016-08-02 06:52)
gardenwalkerさん
このLRVはフランスのマルセイユのLRTなどと同じ型だと思うのですが、下唇の付き出た形は魚みたいですね。この塗色はなかなかいいセンスだと思います。
by やまびこ3 (2016-08-02 21:10)
ケーブルカーの構造がぁ・・・、これは銀色筐体の中身(黄色車体)が、段差変わるのですね。うひゃぁ~!乗って見たい!ううううう!こういうメカが、たまらなく好きです。しかも、高速!?ですとう(?)クラクラ眩暈がします。
by hanamura (2016-08-02 21:41)
hanamuraさん
そう、枠は固定で中の蛇腹が水平を保つ、素敵なパテント構造なんです。
こんな複雑な構造を考えるってオーストリアの技術もすごい。
by やまびこ3 (2016-08-08 22:33)