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アルプスの峠を訪ねて(その11-2 ミュンヘンへの道) [やまびこ(旅日記)]

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アルプスの峠を訪ねて
(その11-2 ミュンヘンへの道)



11時過ぎ、中央駅に行きます。

インスブルックからミュンヘンに至るルートはいくつかあり、一つはこれから乗ろうとする、インスブルックからミュンヘンに直通するECの通っているローゼンハイム経由のルート。この経路は、前日に撮影したイタリアからのECのルートになっています。同じルートには、インスブルックから
ザルツブルグ経由ウィーン方面のレイルジェットなどがいくらでも走っておりローゼンハイム(ドイツ国内です)で、ザルツブルグからの国際列車に乗り継ぐこともできます。シェンゲン協定締結前はオーストリア国鉄の列車が、コリドーツーク(回廊列車:国境通過手続きなしでドイツ国内を鎖錠した状態で通過する列車)として走っていたところになります。
もう一つ、ドイツの最高峰ツークシュピッツのふもとをかすめる、ガルミッシュパルテンキルヘン経由のローカル直通列車が何本か走っています。このルートも魅力的だったのですが、やまびこが選んだのは最初の直通ECのルート。なぜかっていうとこの列車には本格的な食堂車が連結されているからなんですよ。

さて12時過ぎ、まだ時間があるので、コーヒーでも飲もうとOBBの1stクラスラウンジに行って時刻を確認すると件のECはこの季節はローゼンハイムで乗り換えが必要になるとのこと。それじゃ、レイルジェットと同じだけどまあ、食堂車、食堂車とこれにします。肝心のコーヒーはサーバーがメンテ中で、炭酸水に変ってしまいました。
さて、ホームに行ってみるとイタリア国内の事情で30分ほど遅れるとの放送が入っています。今からガルミッシュパルテンキルヘンに変える手もあるなあと思いつつ、やはりECを待ちました。


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これは定刻の時刻を示しています



Innsbruck Hbf(1236)-[EC88]-(1423)Munchen Hbf
             Rosenheim乗り換え 30分遅れ

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別の列車の食堂車ですがぁ~


30分遅れで入ってきた列車に乗りこみ、1両だけの1等車はコンパートメント式の車両でした。
この客車に空いたコンパートメントを見つけて、さっそく食堂車に繰り出します。


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今回唯一のコンパートメント車両でした
豪華車両でゆったり


発車してすぐ食堂車に繰り出します。
パスタのサラダとビールでインスブルックに乾杯!

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暖かい料理がうれしいですねえ


ローゼンハイムではホームの反対側にレイルジェットの編成が待ち構えていました。ここからは30分ほどでミュンヘンに到着します。ローゼンハイムからは豊かな平野が広がりオーストリアとドイツの環境の違いを納得させられます。
ミュンヘン東駅の手前で、警戒色のジャンパーを着たテツがカメラを構えているのを発見。ミュンヘンへの道も残り少し。(ミュンヘンオリンピックの前に男子バレーボールチームの活躍を描いた「ミュンヘンへの道」っていうアニメを放送していたのを今思い出しています。体操男子チームおめでとう)

広大なミュンヘン駅の片隅に到着しました。

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GRUNDIGの看板は変わりません



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ドイツ鉄道の雄 ICEも何編成も止まっています


スーツケースを転がして、駅近くのIBISに投宿。
ここも路面電車が目の前を走っています。

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ホテルの前のダッハウアー通りを行くLRV



せっかくなので一休みした後、市電に乗って市庁舎前広場に観光に行ってみます。
一時はかなり路線が縮小された市電ですが、多くの路線が復活されSバーン、Uバーンとともに市内を縦横に走っています。

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最新型のLRVが縦横に走っています


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ミュンヘン中央駅前乗り場です



市の中心部の新市庁舎に向かいます。
中央駅前からマリエン広場に近いマッハイ通りに路面電車に乗ります。

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近代的なLRVに乗って



少し先にいい感じのS字カーブがありました。

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歩道に置かれたチューリップを見ながら


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これもかっこいいLRVです


新市庁舎前のマリエン広場で新市庁舎の仕掛け時計が動くのをひとしきり眺めてみました。


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やった~、ホワイトアスパラだ~♫


東側からマリエン広場に入ってゆくと正面に尖がり塔が見えました。

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こちらが旧市庁舎


ここで左を向きますと・・・

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これでも新市庁舎!


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大きいです~


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時計塔の機械仕掛けの人形が見ものです


新市庁舎前のマリエン広場で新市庁舎の仕掛け時計が動くのをひとしきり眺めてみました。毎正時に人形劇を流すのですが、前半が上の段、後半が下の段となります。前半をビデオで撮り始めたら止められなくなり、上段だけで約5分。もう疲れました。

いったんホテルに戻り休養をとります。
カウフィンガー通りを撮って、ミュンヘンの交通の中心、カールス・プラッツへ。


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10系統近い市電が集まっています


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路面電車の線路が錯そうしていて、思わず”ぶつかる”っと思ってしまいます


Cedarさんばりに線路の俯瞰を撮りたかったんですが、うまい場所がありませんでした。

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これは旧塗装のLRV



カールスプラッツから中央駅に戻り、少しばかり駅構内を観察しておきます。20番線以上ある巨大な地平ホームと1面2線の地下ホーム(Sバーン専用)があります。


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ICE1だと思います!



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チューリッヒ行きのECはDD54タイプのディーゼル機関車の重連牽引と魅力たっぷりです



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ICE3は電車タイプのICE


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これは片側だけが機関車のICE2



夜になり、再び動き出します。
市庁舎の夜景を眺め、夕食です。ミュンヘンと言えばホーフブロイハウスですが、ここは以前来たことがあり、隣の市庁舎地下のラーツケラーに行ってみました。


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夜の新市庁舎


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ミュンヘンの巨大ラーツケラーです


ここではシーズンのホワイトアスパラをおいしくいただけました。

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白ワインをガボガボ


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お楽しみはアスパラとブルスト


白ワインもたくさん飲んで気分も盛り上がったところで、夜のミュンヘン中央駅に繰り出して夜行列車を眺めます。ヨーロッパでも夜行列車は縮小の一途。一時話題になったドイツのCity Night Lineも大幅い路線を縮小しており16年末には撤退と発表されています。ミュンヘンを出る夜行列車もオランダへのCNLとベニス・フィレンツェ行きぐらいしかないのです。


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ベニス・フィレンツェ行きのCNLを牽引してきたのはクラシカルな115型機関車


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先頭にはOBBのタウルスが控えています


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寝台車は割と普通


まだ明るさの残る西に向けて出発してゆきました。

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ちょっと珍しいシーン

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ミュンヘンにもTGVが1日1本だけ入ってきます。ヨーロッパのお客さんも珍しがって写真を撮っていました。

もう1本のCNL、アムステルダム行きです。この列車はかなりの乗客が待ち合わせていました。自転車を持ち込む人も多いんですね。

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DBの主力機関車101型



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これは簡易寝台車のクシェット


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こちらは自転車用の荷物車と寝台の合造車


これだけ乗っていても採算割れなんでしょうねぇ。やっぱり。
こいつら間で無くなってしまうと寂しくなってしまいますねえ。
ずいぶん以前にミュンヘン-フランクフルト間の短距離で夜行列車に乗ったのも今は昔ですね。


スペシャル塗装の列車が結構ありました。

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何かの80周年記念らしい


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これはドイツ鉄道の機関車なんですが


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スイスからのECが重連機関車牽引で到着


ヨーロッパ最後の夜が更けてゆきます。


<続きます>
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コメント 8

hanamura

これだけ、いろんな車両が楽しめるのは、ドイツですねぇ~!
豪華列車も体験してみたいです。ラーツケラーでの夕食も!
夕闇風景に、魅了されております。<もっと続いてください。>
by hanamura (2016-08-10 05:53) 

ソニックマイヅル

おはようございます。海外での列車の旅、すごく羨ましく思います!!重厚感を感じます。^^;
by ソニックマイヅル (2016-08-11 10:28) 

あおたけ

食堂車で車窓を眺めながらいただく
パスタのサラダとビール、優雅でいいですね~(^^)
チューリッヒ行きECの先頭に立つ箱形、
たしかにDD54に似ていますね(^^)

by あおたけ (2016-08-11 22:16) 

Cedar

ヨーロッパでも夜行列車衰退とは意外でした。
夜行列車で移動して路面電車めぐり~Cedarがリタイア後にやりたいことのひとつなのに・・・はやくしないといけませんね。
by Cedar (2016-08-11 23:33) 

やまびこ3

hanamuraさん
ドイツの食事はいろいろ言われることがあるのですが、私には何を食べてもおいしいです。夜の旧市街はどの町でも素晴らしいですよ。
もうすぐ終わってしまいます。
by やまびこ3 (2016-08-15 13:17) 

やまびこ3

ソニックマイヅルさん
コメントありがとうございます。ヨーロッパの旅、特にドイツは気軽に鉄道旅行ができてとても楽に楽しめるところです。

by やまびこ3 (2016-08-15 13:19) 

やまびこ3

あおたけさん
ヨーロッパでも残念ながら食堂車はだいぶ少なくなってきてしまっていますが、ドイツ、オーストリアと東欧各国では本格食堂車が運用されていますので、事前に調べて乗車したいもんです。
DBのこの機関車はDD54の本家だけあって箱型車体の液体式だったはずです。
by やまびこ3 (2016-08-15 13:22) 

やまびこ3

Cedarさん
ヨーロッパでもLCCと高速道路を走るバス、時刻鉄道の高速列車の台頭で急速に夜行列車が縮小されています。有名だったパリとスペインをむすぶタルゴ列車も廃止、スペイン国内のタルゴも食堂車営業縮小、各国国内の夜行列車はほぼ利用できなくなってしまっています。イタリアや東欧各国では健在のようですが、予断を許さない状況です。
by やまびこ3 (2016-08-15 13:25) 

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