ちょこっと北海道ローカル線めぐり(その1) [はつかり(鉄系)]
ちょこっと北海道ローカル線めぐり(その1)
札沼線乗り鉄記
JALのマイルをためていたんです。
JALおかマイラーの3種の神器
・JALカード
・JMB WAON(おじさんはJMB GG WAON)
・そして、イオンのオーナーズカード
中小商店の敵イオンの肩を持つわけではありませんが、これで結構なマイルがたまるのです。
以前はANAカードでAMCのEdyのチャージするとマイルがついて、かつリボ払いにするとダブルマイルがたまった(翌月繰り上げ返済しますが)のですが、使い勝手の良いAMCのこのルールがなくなって、もっぱらJALでためております。
飛行機に有償で乗るのは年に1,2回(出張は全くない職場)のやまびこですが買い物で結構なマイルがたまります。購入金額に応じたマイルのほか、商品についているボーナスマイル。(新製品のキャンペーン時期なんかについています。)これがバカにならないくらいたまるのです。オーナーズカード(株主優待)で半年ごとにキャッシュバックされるしね。
雑談はさておき、有効期限が36か月のJALのマイル(GG WAON取得以後の分は60か月)ですが、この期限が近づいたマイルがありました。もったいないのでどこかに行こうと思って、選んだ行き先が北海道。12月に廃止が決定した留萌本線の末端区間にお別れ乗車をしようと思ったわけです。
江差線の時には全く行く気にならなかったのに不思議と言えば不思議。
10月14日(金)
札幌行きの最終便で新千歳空港に向かいます。
飛行機は順調に飛んだのですが、空港からの「エアポートライナー」が激混み。ホームから零れ落ちんばかり、当然座れるわけもなく、、、新札幌まで30分の我慢です。
この時間帯ですから観光客が乗っているわけもなく、かなりの乗客が鉄道利用となります。B777 2機分の700人以上を6両編成で運べるわけもなく、JR北海道には金曜深夜の増便を熱望しますが、金ないんだろうなあ。
羽田空港(2030)-[JAL531]-(2200)新千歳空港
新千歳空港(2235)-[エアポート223号]-(2315)札幌
翌 10月15日
翌朝、さっそく活動開始。
今日は3月のダイヤ改悪で1日1往復しか列車が運転されなくなってしまった札沼線(学園都市線)の末端部分に乗ってみたいと思います。
札幌駅のはずれから出~発
札沼線は札幌の西隣、桑園から北の新十津川までを結ぶ路線ですが、札幌寄りの桑園-札幌医療大学までの区間は交流電化されていて、単線ながら頻繁に電車が運転されています。また沿線には大学などの教育機関が多く誘致されていてJR北海道は全線に「学園都市線」の愛称をつけています。早朝ですが、札幌への通勤、通学輸送に備えて、6両の電車を連ねています。
札幌駅を出るとしばらく函館本線を走り、右手に北海道大学の緑や札幌競馬場が見えてくる桑園で右手に分かれて高架線のママ北を目指します。サッポロ市街地の北の端を回り込むように走り、新琴似で地下鉄南北線に接続。大平駅でようやく地上に降りてさらに住宅街の中を北に進みます。ちょっと前まではどこまでもためネギ畑だった印象があるのですがここまで住宅が伸びているのに驚きます。
あいの里教育大学付近でようやく畑が見えてきました。この先長い鉄橋で石狩川を渡ります。
この電車は石狩当別までで、札沼線北部の拠点浦臼までの気動車に接続します。
札幌(621)-[531M]-(659)石狩当別
石狩当別(702)-[5423D]-(757)札的
石狩当別で待望の気動車キハ40に対面
次の下り列車が、一日一本の新十津川行になるのですが、先行してどこかでローカル区間の撮影をしてゆく作戦です。札沼線というとひたすら平たんな田んぼや畑の中をゆくイメージなのですが、石狩金沢から札比内までの区間は低い丘陵を越えてゆく区間となります。単行のキハ40の車内には乗り鉄と思われる乗客が数人、ゴトンゴトンと進んでゆきます。少しづつ下車して行く人が増えて豊ヶ丘で3人ほどまとまって下車して、残りは2人だけになってしまいました。
ガラガラになってしまったキハ40
扇風機が懐かしい
2重窓の北海道用のキハ40です
丘を越えてゆきます
難読駅の「おそきない」
「晩生内」と書いて「おそきない」と読むんです。
札的にトウチャコ
浦臼の一つ手前、札的(さってき)で下車。ここで浦臼から戻ってくるさっきの列車を撮影します。少し手前に短い鉄橋がありました。
上り単行気動車が来ました
待ち時間にうろうろしてみると、こんなところに「坂本龍馬家の墓」の看板が・・・
「家」が気になりましたが、看板のほうに進んでゆくとありました!
「坂本家」の墓
坂本龍馬の養子に入った人がこのあたりに入植していたんですね。
札的(902)-[5425D]-(928)新十津川
札的駅に入ってきた1日1本の新十津川行
案に反してほぼ満員。ほとんどが乗りつぶしや記念乗車組に見えます。早くも廃止前のお祭り騒ぎが始まっているようです。先ほどの列車で見かけた方もちらほら。同じことを考える方はやはりいるんですねえ。浦臼を過ぎると今度は畑から水田が多くなってきます。タンタンと走って新十津川駅到着。近くに十津川という駅があるわけではなく、奈良県の十津川村から入植した村が新十津川村となり、それを駅名にしたものです。
新十津川までの札沼線は、国鉄全線乗車を目指していた1983年に一度来ていました。
そのころから、浦臼-新十津川間は1日6往復運行があり、逆コースで滝川からバスで新十津川に入り、札幌に抜けました。
もともとは札沼線の名が示す通り、札幌と留萌本線の石狩沼田を結ぶルートで石狩平野の農産物輸送が主な目的だったのではないかと思われます。昭和10年に全線が開業しましたが、戦中に一時休止、戦後復活したものの1971年当時国鉄が進めていた「赤字83線廃止」の一環として新十津川-石狩沼田間が廃止となりました。当時は反対運動も強く「赤字83線」は、列島改造論の田中角栄が首相になった時点、11線区を廃しした時点でいったん終結となりました。
それはさておき、1983年当時は駅員も配置されていた駅でしたが、今は単に棒線1本あるだけです。
当時窓口で購入した入場券です
新十津川駅トウチャコ
到着すると本当にお祭りが始まっていました。出迎えの乗客の10人ぐらいいらっしゃいます。地元の幼稚園の子供たちでしょうか、太鼓に合わせおどりを披露してくれています。
到着後自然に始まった撮影会。
折り返し準備が終わったキハ40
なんか駅がにぎやかです
日本で一番早い終列車を売りに町おこしにかかっているようです
ひとしきり撮影が終わると乗客のみなさん、折り返す人有、バスで滝川に向かう人有で、次々と散らばってゆきました。
ミニ牧場のポニー君が気動車を眺めていますよ
出発準備の整ったキハ40が5426Dとして出発してゆきます。
見送りの踊りが始まりました
ポニーに見送られてさよ~ならあ、また明日ね~
さて、折り返しも出発し、近くの町役場前から滝川駅へのバスも9時40分台に出てしまいました。
さてここからどちらに向かうか、徒歩15分ほどの橋本町というところのバス停に向かいます。
金滴酒造は新十津川の酒蔵です
寄りたかったなあ・・・
途中、徳富川を渡る橋から西の方を見ると・・・
なにやら細い鉄橋が・・・
徳富川橋梁、廃止された新十津川-石狩沼田間の札沼線の遺構と思われます。
そう、ここから先は廃線あとを追いかける旅なのです。
とはいえ、先のルートは地図を見てもほとんど跡が残ってないし、水田の圃場整備であとかたもなくなったといいます。
というわけで橋本町から北に向かう北海道中央バスに乗ります。ちょうどやってきた中央バスに乗り継ぎます。
碧水行きの中央バス
橋本町(1008)-[中央バス]-(1046)碧水市街
石狩川を見ながら北上します
雨竜川に沿って北上してゆきますが、町らしい街は北竜の集落ぐらいで、終点の碧水に到着しました。碧水は北上してきた国道275号線が深川と留萌を結ぶ233号線に接続するポイントで、旭川と留萌を結ぶ沿岸バスがバスを走らせています。この先、留萌本線の石狩沼田へは、沼田町営バスが走っていますが土日は便がありません。本当は沼田かバスで行ける東隣の秩父別に行きたいところですが、時間がかかり過ぎ、もう一つのこのたびの目的地に着くのが遅くなってしまうので断念。
ここで小休止して、留萌に向かう沿岸バスの乗客になりました。
碧水ってこんなところです
碧水(1126)-[沿岸バス]-(1209)留萌駅前
留萌本線に並行して走る国道を行くこと40分ほど。順調に走ったバスも留萌市内で信号に何回かひっかかり、留萌駅には数分遅れて12:15ころ到着。1ブロック離れた駅に駆け込むとちょうど12:17発の4925Dのステンレスボディのキハ54の姿が見えました。
<続きます>
新十津川駅前のポニーは、3年前に僕が行った時は1頭でした。
保育園は可愛いかったなぁ(^^)
by johncomeback (2016-10-21 09:27)
おはようございます
小さい窓のキハ40が北海道にやってきたんだ
という思いを盛り上げてくれますね
それにしても、北海道の鉄道
100年後は札幌周辺しか残らないんじゃないかと
そんな勢いで線路が消えてゆくのが寂しい気がします
by gardenwalker (2016-10-22 11:01)
johncomebackさん
ポニーが本当に列車を眺めているようなのが面白かったです。
保育園の子供たち、毎日来ているんですかね。
by やまびこ3 (2016-10-24 22:24)
gardenwalkerさん
北海道のキハ40は本州より先に消えてしまいそうですね。
100年どころか、新幹線の札幌延伸まで残る線路がどのくらいあるか不安になってしまいますね。
by やまびこ3 (2016-10-24 22:27)
一日に一往復の超閑散線区となってしまった
札沼線末端部の新十津川ですが、
その特異な効果が功を奏して(?)、
むしろ以前よりも活気があるように感じます。
こんなに多くの人が乗っているなんてビックリ!(笑)
by あおたけ (2016-10-27 08:54)
あおたけさん
北海道の新聞にも載っていましたが、日本で一番早い終列車の町という売り込みをしているみたいですね。しかしながら、北海道医療大学前以北の非電化区間全体の廃止交渉が始まってしまったみたいで残念なことです。浦臼まででも残してくれればと思っていたのですが・・・.... ( ´・ω・)・・・・
by やまびこ3 (2016-10-28 07:22)