夏本番!只見へ、会津へ!(パート1) [はつかり(鉄系)]
夏本番!只見へ、会津へ!夏本番!只見へ、会津へ!(パート1)
梅雨明け後の猛暑の中、皆様いかがお過ごしでしょうか?
夏が来ると東北へ。(年中だろといわれていますが)
というわけで、8月初め1日休暇をくっつけて、只見線に行ってきました。
8月2日(金)
今回は久しぶりの小出口から只見に入ります。
旧只見線の小出ー大白川間と電源開発のために段階的に路線を伸ばしてきた会津線の会津若松-只見間が鉄道建設公団の手で開業したのが、1971年の8月。ようやく物心ついたやまびこは、地元の方々が手旗を振って歓迎していたニュース映像を覆えています。
もともと、現会津鉄道の西若松-会津田島間ともども会津線を名乗っていたのですが、この時只見川に沿う方は、全体が只見線となりました。こちらは、冬季間並行する国道が長期不通になるため、ローカル線廃止法の例外規定により、廃止や第3セクター化を免れ、現在まで国鉄→JR東日本によって運営されています。
会津田島への路線の方は会津線と別名称をいただいたからかどうか、第3セクター化され、会津鉄道として盛業中です。こちらは、東武鉄道の鬼怒川温泉との間を結ぶ、野岩鉄道が建設され、首都圏-会津若松間の短絡ルートとして、途中までの電化も行われ、頑張っています。
一方、只見線の方は最奥部は3往復しか走らない超ローカル線としてたまにSL C11が走るとき注目される状況でしたが、2011年7月の豪雨災害で、会津川口-只見間が長期不通になってしまいました。
災害復旧に当たっては赤字企業に対してはほぼ100%の国からの災害復旧費が出るのですが、母体のJR東日本は世界最大の鉄道会社で優良企業でしたので、従来の法律では自前で復旧しないといけないところ、株式を公開しているJR東としては簡単に資金を出しにくいこともあり、バス転換も含めて(こちらから見るとずるずる引き延ばし)検討されておりました。
福島県と地元市町村は一貫して鉄道維持を主張していたころもあり、2017年に、JRが1/3を負担、残りを県、市町村が負担する形でに復旧に合意、復旧後は、会津川口-只見間は上下分離方式の鉄道となり、県有鉄道の上をJRが運営する列車が走ることになります。
JRは旧型気動車の置き換えをすでにアナウンスしており、再開される2021年(早ければですが)には会津若松地区の気動車も置き換えられているでしょうから、復旧した路線にピカピカの新型気動車が走るのか、興味あるところ。
さて、本題に戻りましょう。
今回は、小出口から入って只見-会津川口間の代行バスに乗って、会津川口付近で撮影後、会津宮下の温泉に行く予定にしています。
前夜、浦佐まで新幹線で入りました。浦佐までの新幹線は30%オフのえきねっと「トクだ値」が撮れましたのでこれで移動。
「とき347号」はE7系電車でした
小出に宿を取っていたため、浦佐から先の切符を買って郡山までつながなくてはいけません。
この時点では郡山-東京間も「トクだ値」をキープしていましたので、郡山までの切符を買えばいいのですが、郡山まででは3日間しか有効になりませんので1日足りません。
そこで、下車するところまで買いつなぐという手になるのですが、面倒くさすぎる。そこで宿泊場所の会津宮下までの切符を買うかと考えたら、99.8Kmと2日間有効になりません。
では少し先まで買えばと思って計算した結果、浦佐-会津桧原間にすると102Kmとなって、途中下車ができる上、運賃は100Kmに満たない会津宮下までと同じ。JR東日本のローカル線の加算ルール、(ローカル線部分のみ加算運賃となる)によってこういう不思議なことが起こるのですね。
この切符です↑
浦佐駅近くのビジネスホテルで、目覚めたものの、只見線の始発列車は7:58と遅い。この前に、大白川始発の下り列車になる車両の回送が5時過ぎに出てゆくのですが、鉄たび派としてはこれも営業扱いにしてほしいのですが、仕方ない。
早朝の上越線上り貨物があったはずだと、時刻を調べると7時過ぎに小出を通過しそうです。駅北側の踏切に行ってこれをキャッチしてみます。
EH200が長い貨物列車をひいて魚野川沿いの道を上ってゆきます
時間になりましたのでホームに向かいます。
新津のキハ40とキハ47の2両編成
冷房が効いていて快適です。
JRマークに新潟のNのデザイン
全部で20人ほどの乗客を乗せて出発進行。
ワンマン化は行われていないので、女性車掌が乗務しています。
上条を過ぎると山間部に入ってゆきます。
支流の破間川に沿って分け入ってゆきます
大白川は川沿いの狭い平地に作られています
大白川でチャリダーが1人下車。これから六十里越えを越えるのかな。
途中、代行バスに乗車する人数チェックがありましたので、申告しておきます。
(旅行記のブログで、乗り切れなかった方の記事もありました。)
今度は国境の長い六十里越トンネルを抜けてゆきます。トンネルを抜けたところにちょっとした広場とレストハウスがあります。ここが2013年3月に廃止された田子倉臨時駅の跡地のようです。
直後に、田子倉湖ダムの田子倉湖に飛び出します。
田子倉湖は山の緑を映して緑色に光っています
もう1本長いトンネルを抜けるとダムサイトを交して田子倉駅に到着します。長~いホームが駅舎からかなり離れたところに作られています。
折り返しに乗車する乗客の姿も結構見られました。
只見駅
只見駅で下車した乗客は十数人。ここから会津川口行きの代行バスになります。
バスは2方向あって、一つは大王バス。もう一つ会津田島に抜けるツアーバス「自然首都・只見号 」。ツアーバスですが、予約不要の路線バスのような形態で2往復だけ運転しています。(今年の3月までは予約制ながら3往復あったのですが)
こちら、「自然首都・只見号 」
数人乗車してゆきました
「列車代行バス」
川口のタクシー会社による運行です
代行バスは6往復あり、当然ながら全便が列車に接続しているわけではありません。
10人に満たない旅行者を載せて出発。復旧工事も始まった只見線に沿って走ってゆきます。
トラスが美しい第8只見川橋梁
会津大塩駅の復旧工事の模様
途中で乗り降りした一般乗客は2人だけでした。1時間弱で会津川口駅到着。
まだ12時過ぎですが、只見線の列車は2時過ぎまでありません。そこで、駅構内の観光案内所でレンタサイクルを借りてロケハンとします。
一応電動です
周辺の撮影地を一回りしてみました。
こんな立派な民家が並んでいます
ここは大志集落ビューポイント
大志集落の背後から次の列車を待ちました。
ありゃりゃ、いっぱいいっぱい
まだまだ時間があるので、中川集落まで行って道の駅「奥会津かなやま」へ。
このあたりは金山町というのです。
珍しい天然炭酸とか
赤カボチャの製品
ここで遅いランチをいただきました。
高遠そばの大盛り
徳川時代、高遠の保科家に養子として入った徳川秀忠の四男、保科正之は、高遠、出羽、会津と移封されるにしたがって、そばの技術を東北に伝え、会津の地では、もりそばを高遠そばと称して現在でも食べているということです。アザキ大根という辛み大根を薬味にしていただきます。
まだ時間があるので、中川温泉のゆうゆう館に行きまして・・・
温泉で汗を流します
さて、いったん汗をがしましたので、ここで今日最後の撮影ポイント、西側の山の林道に向かいます。
大志集落の後ろを行くキハ40
手前の水面は上田ダムのダム湖で、会津らしい赤い屋根が映えます
会津川口での撮影はこれにて終了とし、会津宮下に向かいましょう。
咲き残したあじさいの後ろにキハ40が待機しています
会津宮下、今日は金曜日でちょっと手ごろだった温泉宿に泊まりました。
夕方、女将さんが川霧が出るかもしれないというので、近場のお立ち台に行ってみました。
西日が背後からあたる只見川第1橋梁
川霧はほとんどないけど明日の天気はどうかなあ
帰りに、歳時記橋から第2橋梁を見ると・・・
ちょっとの違いで川霧いい感じだったのです!
夕食前に温泉を
宮下温泉栄光館の湯
夕食はこんな感じ
アユの塩焼きがうまい
三島地鶏の陶板焼き
食べ過ぎました。
<続きます>
キハキハ~!垂涎・・・いやホントにヨダレ落ちました。
画面から夏野菜と果物のVR効果が、あとディーゼルのにおい!
by hanamura (2019-08-13 09:07)
今年は鮎まだ食べてませんが来週は予定しています。
会津遠いですからなかなか行けません。
by JR浜松 (2019-08-13 17:43)
hanamuraさん
キハキハキハ・・・キハ祭りですじゃ。
この後キハがさらに登場しますよ。温泉もよかったにゃあ。
会津、愛す、ICE。
by やまびこ3 (2019-08-13 23:17)
JR浜松さん
鮎、まだ卵持ってないようですが、久しぶりにいただくことができました。この日は極め付きに空いていたようで、サービスもよかったですわ。
by やまびこ3 (2019-08-13 23:19)