懐かしの海外鉄道旅行2.5 (ヨーロッパ鉄道旅行5) [おおぞら(海外鉄)]
懐かしの海外鉄道旅行2.5
(ヨーロッパ鉄道旅行5/スイスアルプス核心部へ)
5日目
スイスに向かったやまびこ一行は、早朝スイス中部の町、ルツェルンに到着しました。
バーセルからイタリアのミラノに向かう南北の幹線とベルンから東に向かう路線が交差する交通の要衝で、山と湖に囲まれた静かな町です。
が、我々の目的地は、アルプス山岳リゾートを代表する都市、インターラーケン。ルツェルンからは南西に80Kmほど。ルツェルンーインターラーケン間を走るスイス国鉄のブリューニッヒ線に乗り換えます。
ブリューニッヒ線の最大の特徴は、1000㎜ゲージの狭軌であること、それに加えて随所にラックレールを備えた山岳鉄道だということです。なお。当時は国鉄線でしたが、現在は私鉄ツェントラル鉄道の所属になっていますが、ほぼ同様の運行が行われています。(まあ、国鉄の資本もかなり入った第3セクターですけど)
面白かったのはスイスで一般的な標準機の貨車を狭軌の貨車に乗せて運ぶ親亀子亀方式の貨車が運行されていたこと。少し前に青函トンネルで検討されて試作車まで作られた方式の逆が実用化されていたことです。
近代的な電気機関車にひかれたIC列車はルツェルンを出てしばらくすると早くもラックレール区間に入り、ぐいぐい坂を上ってゆきます。こちらのラックレールは、碓氷峠や大井川鐡道井川線で使われているアプト式(歯車と歯状レール3枚(たまに2枚)の組み合わせで、常にどれか2つの歯がかみ合っている安定状態を確保する方式)ではなくではなく、レール中央に置かれた梯子状のレールに1枚の歯車を咬み合わせてゆくリッゲンバッハ式という方式です。トップの写真にラックレール区間の信号場ですれ違う様子が映っています。
客車はかなり小型で、足回りが小さく短足に見えます。
SBB CFFはスイス国鉄です
急こう配を上るInterRegio
単線ですがそこそこの輸送量があるようで、大体1時間に1本ぐらい、走っているので、30分おきに対向列車と行き違いがある感じです。
小さな湖が次々現れます
ルンゲルンを過ぎると本格的な山越えに入り、ブリューニッヒ峠を越えます。
東山魁夷の絵です
マイリンゲでスイッチバックしてブリエンツに着くとSL列車で有名なブリエンツ‐ロートホルン鉄道のミニ列車の姿が見えました。ここからブリエンツ湖に沿って、ルツエルンから3時間弱でインターラーケン・オスト(東)駅に到着。
Berner Oberland Bahn の電車の姿が見えました
ここで、北側から伸びてきてい国鉄に接続しており1駅乗車すると町の中心駅インターラーケン・ヴエスト(西)駅に着きました。
ここで、ホテルを紹介してもらって、荷物をごろごり引いてゆくと何のことはない、東駅に近いホテルに到着いたしました。
正面にアイガーらしき山が・・・
さて、天気は今一つですが、まだ時間があるので、今日はブリエンツ‐ロートホルン鉄道(BRB)に乗ってみようということで、東駅から戻ってブリエンツへ。
道路を挟んだ反対の山側から出ているのがBRB。駅構内からかなりの傾斜があるのがわかります。
ブリエンツ-ロートホルンバーンのディーゼル列車
折あしく、次の列車は蒸気機関車ではなく、BRB特注のディーゼル機関車でした。天気が悪いから仕方ない。ということで、DL推進の列車で頂上へ。(常にふもと側に機関車がついているのが鉄則ですね)
ぐいぐい急坂を上ってゆきます。全線アプト式のラックレールで上ってゆきます。
わきの牧草地では大きな牛が草を食んでいるし、これはもうハイジの世界そのものですね。
これ有名な構図です
途中でSL列車とすれ違いました
頂上に近づくにつれ、雲の中に入ってゆき、残念ですが、眼下のブリエンツ湖、対岸のアイガーの眺めは見えません。終点はやせた尾根の上で、この先少し行ったところに山小屋風のホテルがありました。
頂上に着きました
いつかこういうところに泊まってみたいと思うところですがいまだに果たせていません。
<インターラーケン泊>
拝読させて戴きました。
彼是10年近くなりますが、ルッツェルン。インターラーケン。ブリェンツ等々少し旅をした事が有りまして懐かしく思い出しました。
by 四辻の狸 (2020-05-28 12:37)
四辻の狸さん
こんにちは。コメントありがとうございます。
もう30年も前のことなので、記憶があいまいですが、せっかくの機会ですので、なるべく記録しておきたいと思います。
by やまびこ3 (2020-05-31 08:39)