磐越西線 菜の花に染まる [はつかり(鉄系)]
磐越西線 583系電車 大活躍
津軽路の紀行は一時中断。
小ブログを読んでいただいている”あおたけさん”の記事にもありますが、
磐越西線の新幹線連絡快速列車「あいづライナー」には通常、赤色に塗装された
「あかべぇ」こと485系特急電車が使われてきました。概ね月1回の検査時には
仙台区の583系電車がピンチヒッターとして数日間運転されるというのが
ここ数年続いてきました。
このゴールデンウィーク期間にもこの代走が予定されていたのですが、
震災の影響で、「あいづライナー」自体の運転が4月中旬までは見合わされており、
ゴールデンウィークも不透明だったのですが、4月29日から連休中と休日のみですが
「あいづライナー」の運転が再開されています。
また新津からはC57のピンチヒッターとしてD51牽引による「ばんえつ物語号」も
運航開始と少しずつ普段の姿に近づいているようです。
583系による代走も5月中旬までは行われているみたいなので、7日土曜日に
出かけてみました。磐越西線の583系には昨年の10月、そして12月にも出かけたのですが、
クリスマス大雪害に巻き込まれてしまい、ほとんど成果のないまま、会津若松に缶詰
になるという経験をしてしまいました。
仙台の583系電車は秋までには秋田区へ転属する計画があり、先月の新幹線リレー号
に続くお別れ撮影となってしまうかもしれませんが、再び磐越西線に足を向けたのです。
小田急線沿線から新幹線で出かけるとなると、始発で出かけて間に合うのが
大宮0714-(Maxやまびこ303号)-郡山0827
がんばって大宮駅でMaxやまびこに乗り換えますと、これがガラガラの寂しさ。
こんなにすいているのは初めてです。
臨時ダイヤで各駅停車の偽やまびこですが、ちょっとがっかりしつつ、郡山を目指します。
磐越西線は
郡山0832--(磐西線3231M)--磐梯熱海0847
あおたけさんの写真では4両でしたが、今日は6両連結され、座席もさらりと埋まる程度。
それにしても5分の接続とは混んでいたら危ないところでした。
この快速電車は、磐梯町で上りの「あいづライナー1号」と交換しますので
どこかで下車して撮影場所に行かなくてはいけませんが、天気もあまりよろしくないので
磐梯山は期待できない・・・・とすると中山宿にしよう。おっと、快速は中山宿に止まらないぞ。
では磐梯熱海で下車して、中山宿付近まで移動するしかない。
こんなことができるのは、今回、"くりこま号”2代目 を担いできました。
”くりこま号”2代目
さあ、レッツ・ゴー、中山宿めざしてスタートします。
温泉街を抜けるとよく雑誌やブログで紹介されている大築堤がみえます。
上り列車に対してもいい感じですが、次の移動を考えると中山宿駅にできるだけ
近づいておきたいのでここは第2候補として、更に先に進みます。
ところがここにきてついに雨が降り出してしまいました。
中通、会津とも降水確率は10%だったのにまったくついていません。
結局、中山宿の旧スイッチバック駅付近に何とかポイントを見つけました。
インカーブもS字もいけそうなポイントですが、まずはインカーブで待ち構えます。
ヘッドの写真ですが、カーブを強調する構図になりましたが、まずまず。
後ろの山にかかる雲は更に気になります。
それでも先に進めます。
白状しますと、この時点ではまだD51にも未練がありましたので、
磐梯町以西で撮影して、その勢いで急いで会津若松まで下れば間に合う
などと考えておりました。
そこで、磐梯町-東長原間の線路が大きく蛇行しているところの沿線に電車で移動します。
中山宿1005 --(1225M)-- 磐梯町1038
上戸、関都あたりはまだまだ桜が満開に近く、後ろ髪を惹かれる重いで先に進みます。
金属精錬の工場に囲まれる磐梯町はホーム1面の無人駅でした。
東長原よりに少し走り、市街地が途切れてくると早くも撮りごろのカーブが右に左に続きます。
いくつかの候補地を見送って最初に定めたのが、磐梯町からひだにカーブしながら下ってきた線路が
大きく右に巻いているポイントです。真ん中の畑に菜の花が沢山咲いていて、春らしい風景が撮れそうでした。
1本上りを見送って、下ってきた「あいづライナー1号」
あっちゃ~!思ったより車体が大きく(つまり長く)、6両入りきりません。
大チョンボでした。
しかし、立ち直りは早い。次のポイントを探して下ります。
早速下り列車向けのポイントを発見しました。
ここは夕方に備えてとっておくこととし、さらに下り、東長原への鉄橋に向かう直線入り口のところに
福島の春らしいのんびりしたポイントがありました。ここで何本か撮影します。
天気がかなり回復してきたのが何よりです。
午後の583系運用まではしばらく時間があるので、D51に会いに行こうかとも思いましたが、
何しろ風が強く、戻りが大変そう。快速で鳴らした東北本線の急行”くりこま”と違って、
私の「くりこま」号は何しろ非力ですので、個々は余裕を持つ方向に切り替えました。
719系電車あかべこラッピング電車
回送のDE10来る
ダイヤにない時間に踏切の警報が鳴り出しましたので何が来るか
と期待していたら、DE10の単機回送が走ってゆきました。
東新潟から郡山工場への入場車両でしょうか?
時々気動車の回送も目撃しています。
会津盆地を見下ろす場面
あかべこ車と一般塗装車の混結です
たまたまこの週末はNHKの「どんと晴れ特別偏」が放送されていましたが、
このドラマのタイトルバックに流れる小岩井の一本ざくらを連想させる
山桜がありました。
桜をめでる車窓かな
午後の「会津ライナー4号」はこの上の大オメガループ線の中央の丘から狙ってみようと思います。
ちょうど小高いところに一面の菜の花が咲いていまして。ここから見下ろせば面白い絵がとれそうです。
D51が会津若松についてから車で回ってきた方も多いのでしょう。
下見をしたときにはどなたもいなかったのに
鉄ちゃん、鉄子さんあわせて、6人ぐらい集まってきました。
ここは下から見ても目立つものなあ。
磐梯山の麓にかけのぼる583系電車
今度は余裕持ちすぎかもしれませんが、広々とした山里の風景を背景に
軽やかに上ってくる583も絵になります。
トリミング無しにこのままアップしましょう。
後ろの奥会津の山々も見渡せるようになって来ました。
もっと長いレンズで背景の雪山を引き寄せればよかったかも・・・
このループでの撮影はお終いとし、先ほどの大カーブに向かいます。
だんだん磐梯山の頂が見えてきたのはうれしい限りです。
磐梯山麓をかけ下る普通電車
予定の最後、「会津ライナー5号」は大カーブで狙います。
広角で撮れば磐梯山まで入れた大パノラマになりそうです。
磐梯山のほうの天気はよくなったのですが、残念ながら薄い雲が出てきて
ふもとは翳ってしまいました。
「あいづライナー3号」583系接近!
夕闇せまる磐梯山麓を快走するゴッパーサン
(この写真は上下トリミングしています。クリックで拡大)
このポイント、高圧電線がかかってしまうので、好みですが、最初もっと雲が多かったので
電線が目立たなかったのに、どんどん晴れてきて電線がやや目立ってしまいました。
これにて撤収とします。
磐梯町への長いのぼりがまっていましたが、
郡山まではこのあとの583系の「会津ライナー6号」に乗ることができます。
磐梯町1725 --(1216M)-- 郡山1811
先日、リレー号で乗車したモハネ583-100の僚機モハネ582-100に乗車。
パンタ下の乗り得中段ハネの部分がよく分かって懐かしいものでした。
(一度だけ「はくつる」で乗せていただきました。)
秋田に行ってしまうのが本当かどうかわかりませんが、それでもいつまでも
みちのくの地を走り続けてほしいと思うのです。
小柄ながら「くりこま2号」は機動力がありますね(笑)。
さすがに東長原の辺りまでは猪苗代のレンタサイクルだと
厳しそうなので、こういうときは輪行を活用できるのが
羨ましいです。
菜の花畑と583、春らしくていいですね!
私も583を追いまくりましたが、季節感を出せなかったなぁ・・・。
ちなみに私のときも3231Mは6連で、撮影後に二両増結
したみたいです。
by あおたけ (2011-05-10 19:56)
こんばんは
磐梯山と583、いい組み合わせですね~
by gardenwalker (2011-05-10 21:15)
あおたけさま
輪行は小回りが利いてかなり便利ですが、2階建て新幹線は荷物を持ち込むのが大変です。それ以上に、583系は入口も狭いし、荷物がおけない・・・・。今回はすいていたのでなんとかなりましたが、寝台特急華やかなりしころ北海道とかに行く人は大変だったでしょう。
by やまびこ3 (2011-05-11 22:40)
gardenwalkerさま
磐梯山は高さの割に変化があって面白い山です。鉄道ファンにとっても宝の山かもしれません。
by やまびこ3 (2011-05-11 22:42)
ちょうど5/8に新潟からSLに乗って会津若松から郡山まではあいづライナーに乗りましたよ。
by しまどっち (2011-05-12 18:20)
しまどっちさん
こんにちは。D51→583系という乗り継ぎができたのですね。
昭和40年代にはあちこちで見られた乗り継ぎですね。
by やまびこ3 (2011-05-12 22:29)