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久留里線キハ38撮影記(その1) [はつかり(鉄系)]

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久留里線キハ38撮影記(その1)
2012.2.5 首都圏最後のタブレットを求めて


この週末、久留里線にも行ってきました。
キハ30が国鉄色に塗られてから一度行ってみたいと思っていたのですが、首都圏で最後に残ったタブレット交換が3月になくらるという話を伝え聞いて、ようやく腰を上げたわけです。
やまびこのすむ神奈川県中央部から房総半島というのはやはり遠く、JR利用では下手をすると仙台あたりに行くより時間がかかってしまいます。
ここは申し訳ありませんが、アクアラインを経由する高速バスを大活用。
小田急の始発よりずっと早く動き始める空港バスでスタートすることにしました。

本厚木(450)-[京急・神奈中バス]-(550)羽田空港第1ターミナル
羽田空港第1ターミナル(610)-[京急バス]-(645)木更津駅

木更津駅の東口につきます。
日曜日なので久留里線の3両編成の運用はないものとあらかじめ思っていましたが、早めに動き始めるにしくはない。
改札口に向かう跨線橋から駅の裏側に広がる車両区が見えます。

この時点で、お目当てのキハ30国鉄色は3両とも庫の側線に入ってしまっています。
(中央に1両、左端に2両が連結した状態で留置されています。)

「あちゃ~、今日は走ってないかもしれないなあ。」

まあ、ここまで来たので、奥地に向かいましょう。


ところで、次の週末には「SL内房100周年記念号」が運転されるので、すでにC61が回送されており、試運転も始まっているはず。とホームに行ってみると、ホームに近いところにC61が止まっています。
煙も出ており、今日も試運転があるのでしょうか?

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庫の片隅で整備されているC61


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何やらキャブの下を照明で照らしています


まあ、帰りに試運転でもあればちょっと見てもいいかな。
(実際は日曜日には試運転はなかった模様。)


さて、最初に乗る923Dはキハ38の2両編成。
7:02に922Dで到着した編成がそのまま折り返します。


木更津(7:21)-[923D]-(8:04)俵田

途中、横田で上下列車の交換が行われますので、待望のタブレット交換が行われます。

乗ってきた923Dが先に到着。横田の駅は対向式のホームになっていて、構内踏切があるタイプです。
さっそく、助役さんがタブレットキャリアを持って上りホームに移動。(リング状の輪はタブレットを搬送する容器で、タブレット自体は先の革でできた部分に格納された金属製の大きめのコインのようなものです。)

しばらくのち、交換の上り924Dキハ382両が到着。
助役さんが横田-久留里間のタブレットを持って戻ってきました。その間に924Dは出発してしまいます。
ここで、923Dへのタブレットの引き渡しが行われるわけです。


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タブレットの交換風景にカメラマンが群がります


80年代までは全国あちこちの亜幹線、ローカル線で行われていた保安方式で、かっては交換駅を通過する急行列車からキャリアを投げ落とすためのらせん状のタブレット受器、運転助手が走りながらキャリアを腕でひっかけるタブレット授器があちこちでみられたものです。

雑誌で見かけた田園地帯で上り下りの気動車列車を撮影しようと俵田駅で下車。
ちょうど平地を走ってきた列車が丘陵地帯に入りかけたところです。

久留里まではほぼ1時間に上り下り各1本が走っていますので、まずはこのあたりで本数を稼いでおこうと思います。
すこし、小櫃寄りに戻ったところのカーブにカーブを描く築堤がありましたので、車内からあたりをつけて走ってゆきました。一駅先の久留里で、上り列車と交換するので時間がありません。

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キハ37と38がペアになるのが原則のようです



今度は反対側を振り返って、下り列車を

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農家の庭先をかすめてゆく



続いてもう1本上り列車

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キハ38×2 の626D
さきほど乗ってきたのが上総亀山で折り返してきたものですね



本数も稼げたので、いったん一つ手前の小櫃まで歩いて、さらに奥地を目指すことにしました。
小櫃の駅についてホームに出ると、駅舎の反対側に蒸気機関車が見えました。

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なんとC12が保存されていました
久留里線ゆかりの機関車なのでしょうか


遠回りして踏切を越えないといけない場所にあるので、今回は見学を断念。
せめて、線路のこちら側においてくれればいいのに。


久留里線の中心駅久留里を越えて、さらに先まで進んでゆきます。
久留里-平山間の平山寄りで撮った写真がWebで発表されていました。


小櫃(948)-[927D]-(1002)平山


小櫃川に沿ってゆるやかな里山と竹林の中を進んでゆきます。
途中伸びやかなカーブが続いていて、かなりいい感じです。

平山駅前には千葉や東京から安房鴨川まで行く高速バスのバス停まであり、結構な本数のバスが運行されている模様。直接このあたりまで入るという手もあるのですね。


15分ほど戻ったところ、小櫃川の支流を渡る鉄橋がいくつかありちょうどこれを見下ろすポイントがありそう。
棚田のあぜに地元のカメラマンの方が2名いらっしゃったので、そこに行ってみましたが、
「あんまりうろうろすると農家の人に怒られるよ!絶対どこかで見てるんだ。」
との御注進。

光線の具合も今一つでしたので、少し角度を変えて無難な農道からの撮影としました。


30分ほどで、先ほどの列車が戻ってきました。

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竹藪をかき分けるようにゆくキハ37
房総半島には竹がよく似合います


今度は少し戻って、高台から

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キハ38×2がディーゼルの排気を残してゆく



たしか、久留里線も日中に編成の取り換えがあるはずなので、キハ30が来ないかと淡い期待を持っていたのですが、やはり来ませんね。う~ん。

昼間は久留里で半分の列車が折り返すので、列車本数も少なく、のんびりハイキングの気分です。
このあたりでようやく太陽が顔を出したり引っ込んだり。あと1往復、久留里-平山間で撮影することにして丘陵地帯の田んぼの中の農道で待機します。
キハ30も来なければ、人も来ない、車も来ないひなびたところですが、飛行機は頻繁に上空を通過してゆきます。ちょうど羽田空港への着陸コースに当たっているようで、2、3分おきにフライトがあります。

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残り少なくなったB747をパチリ


ようやくやってきた上り列車

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農地のかんがい施設をかすめて



下り列車が渓谷を渡ってきました。

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いいカーブを描いた鉄橋です
キハ30がくればなあ、いい絵になるんですが



たしかキハ38はキハ35の車体更新車だったような気がしますが、中途半端に近代的な顔つきで、ちょっと風情に欠けます。

やはり天気も今一つ、寒いし、キハ30も来そうにないので、久留里まで行って久留里発の列車で引き返そうかな。


【続く】







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コメント 2

あおたけ

久留里線撮影の手始めに
まずは木更津の運輸区を覗くのですが、
そこで運用に入っていないキハ30を見てしまうと、
ちょっとガッカリしてしまうんですよね(^^;)
私も何度か経験があります。。。
でも全検あがりでピカピカのキハ37が撮れたのは
ちょっと羨ましいです。

by あおたけ (2012-02-12 21:16) 

やまびこ3

あおたけさん
キハ30にめぐり合えるかどうかは、本当に運次第なのですね。
でもこうして運転所の構内が、眺められる跨線橋も楽しいものですね。
by やまびこ3 (2012-02-13 21:49) 

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