雪の磐越西線 国鉄色485系撮影記 [はつかり(鉄系)]
国鉄色485系撮影記
2012.2.12 今年も大雪磐越西線
どこかの掲示板で、そろそろ、元東武乗り入れの485系改造車が出場し、磐越西線の「あいづライナー」の国鉄色485系電車がおきかえられそうだという、うわさが流れていました。雪の中を走る485系をもう一度撮りたいと思っていましたので、タイミングを見計らっていましたが、12日日曜日夜行日帰りで行ってみました。
冬の会津というと一昨年末の会津若松封じ込められ事件を思い出します。
日曜日も天気予報は雪。また閉じ込められてはたまりませんが、猪苗代あたりでやめておけばまあ、大丈夫だろうと甘い考えで出かけてゆきます。毎度おなじみの、さくら観光で出発
2月12日
新宿西口(0015)-[さくら観光]-(500ころ)郡山駅
まずは、いつもの日和田の跨線橋によって、雪景色の中を走るブルートレインを押さえておきます。
郡山(610)-[1121M]-(616)日和田
ちょうど日和田に着いたところに、数分のおくれで運転されていた「カシオペア」が通過。
この日「北斗星」は30分ほど遅れていたのですが、「カシオペア」のほうが遅れてくれれば、明るい条件で撮れたのに・・・
まだ暗い日和田駅通過「カシオペア」
中線を猛スピードで通過してゆきました
日和田駅から徒歩5分の跨線橋。
少し背景の鉄塔がうるさいですが、お手軽にS字カーブをゆくブルートレインを撮ることができます。
30分遅れでやってきた「北斗星」
新雪をまきあげてゆく「北斗星」
この撮影地も手前の灌木が成長して、かなりうるさくなってしまいました。
本当はもう1スパン手前の方がよかったのですが、こちらは木が成長して撮れなくなってしまいました。
続けてEH500 2号機牽引の貨物3078列車
1次型のEH500はやはりかっこいい
時間調整のためか日和田駅で止まってしまいました
ようやく明るくなってきました。
このポイントの手前に丘があるため、日の出が少し遅くなってしまいます。
54号機牽引の3066列車
ふわふわの新雪の中をゆく長い列車がかっこいいです。
さて、本来の目的地である磐越西線に移動します。
日和田(735)-[2128M]-(741)郡山
郡山(832)-[快速3231M]-(907)川桁
川桁駅北方のカーブで撮影しようと思ったわけですが、、、、、
予想以上に積雪が多く、とても行けそうもありません。
ありがたいことに手前の踏切からの農道が地域の雪捨て場になっていて、4,5mの高さに雪が積み上げられていました。ちょうど雪を捨てに来ていたおじさんに、
「この山によじ登ってもいいか」
とお伺いを立てますと
「いいけど、固まってないところは腰まではまるから気をつけろよ!」
とのこと。それでは、っとさっそくよじ登ります。
即席の俯瞰撮影台ができていたわけです。
ここに、高校生の一段も撮影に現れ急ににぎやかになりました。
10分ほど遅れて「あいづライナー2号」が通過。
485系「あいづライナー2号」
ヘッドマークが雪で見えないのが少し残念
気の早い人は、今週末からおきかえられるなどといっていましたが、国鉄色編成で一安心。
実際は旧きぬがわ編成が磐越西線に投入されるかどうかは全く未定。そちらが波動用になる可能性も高いと思います。
今日は続いて「風っこ磐梯ストーブ列車」の運転がありますが、「あいづライナー」が遅れてきたので、いつやってくるかが微妙になりました。郡山駅ではるかかなたに3両編成の列車が見えていました。
カーブの向こう側から下ってくるところを撮ろうと思っていましたが、とても間に合わないので、この雪山から側面を狙うこととしました。
流し撮り風に「風っこへんせい」
流れていないのは気にしないでください
きちんと「風っこストーブ」のヘッドマークが付いているのがうれしいです。
今回はなぜか、後ろの1両が「みのり」の車両となっているので、このチンドコ編成も面白いかと思いましたが・・・
雪まみれでよくわかりません
今度は、下りの「あいづライナー3号」を撮影するポイントを探します。
長瀬川を渡って、水田の中から、鉄橋からの築堤を下ってくるところを撮りたいと思っていたのですが、付近まで行ってみると・・・・
「確かこのあたりに、線路をくぐるところがあったはずだが・・・?」
農道は全く除雪していないため、接近することができません。
南側に出るガードの農道は完全に雪に埋まっていました。
(もっと猪苗代寄りのポイントでは撮影した方はいらっしゃるようなのですが、、、)
それでは、長瀬川の土手はどうだろう。
この土手から上り列車は撮りやすいのですが、河原にかなり樹木が生えているので、鉄橋を渡るところは夏の間は木々に邪魔されて見えません。
真冬のこの時期なら葉っぱが落ちてなんとかなるかと思ったのですが・・・・
土手に登るまでが一苦労。
ここも除雪されて付きあげられた雪山を足がかりにして土手に取り付きます。
土手の上は強風に吹きっさらしとなっているので積雪もさほどではなく、なんとか線路の南側にまわりこみました。
残念ながら、樹木は予想以上で、鉄橋撮影は難しそう。
そのかわり、普段は土手より1段高くなっている線路が土手を乗り越えるところが吹きだまりになっており、線路のレベルでカメラを構えられそうです。
足場を固めてようやく柵をかわせる高さの台を作りました。
「あいづライナー1号」
雪から顔を出した特急マークとヘッドサインがかっこいい
それにしても寒い。土手の上を強風が吹き抜けてゆき、地吹雪ツアー状態となっています。
もう1本、上りの普通電車まで粘りましたが・・・・
719系が雪をふっとばしてゆく
短い長靴しかはいてこなかったのでぐしょぐしょになってしまいました。
いったん猪苗代に行って、昼食休憩としましょう。
川桁(1221)-[1227M]-(1225)猪苗代
「市松」のソースかつ丼
あっさり味のかつ丼で元気回復です。
午後は中山宿に行ってみることにしました。
猪苗代(1337)-[1232M]-(1356)中山宿
周辺には上り列車向きのポイントがいくつかあるのですが、雪
季節でもアクセスしやすい東側の旧中山宿駅に近いポイントに行ってみます。
ほとんど人の入った形跡のない撮影地に雪をかき分けて、えっちらおっちら。
今回、高崎の「リゾートやまどり」の団臨の帰路が運転されます。
「あいづライナー4号」に10分先行するという好都合のダイヤです。
待っているところへ、地元のおじさんが登場。
ビデオも持ってきた本格派です。
渋い塗装もよくにあう「リゾートやまどり」
本命の「あいづライナー4号」のころには青空が見えてきました。
しかし電車のボディには光が当たらず・・・・・
粉雪をまきあげて「あいづライナー6号」
列車通過後30秒で急に日が当たるようになるという不運です
まあ、どちらにしろ正面には日が回らないので、面が暗くならなかったのが救いと思うべきでしょう。
雪の中の485系電車を十分堪能できたので、これで、打ち止めとしました。
中山宿(1555)-[1234M]-(1617)郡山
郡山(1625)-[Maxやまびこ188号]-(1722)大宮
国鉄色は緑の夏にも冬の雪にもよく似合う、秀逸なデザインです。
<完>
御殿場撮影の深夜に夜行バスで磐西とはスゴい行動力です。
でもきっと雪まみれの485系に
やまびこさんは引き寄せられるのでしょうね〜。
雪煙を巻き上げて走る「あいづライナー」は
本当に迫力があってカッコイイですね!
それにしてもこの付近の撮影地を知っているだけに、
この大雪は驚きです。
あの線路をくぐるガード下が埋まってしまうとは・・・。
by あおたけ (2012-02-17 09:08)
あおたけさん
こんばんは。私のところからだと御殿場線は半日だけでしたから。
最近雪の中を走る列車に非情に惹かれるのですよ。とはいえ、厳冬の狩勝峠なんていけませんけど。
今年の東北、日本海側の雪は尋常ではありませんね。
by やまびこ3 (2012-02-17 20:43)
雪の中を走る列車、惹かれますね。
カッコイイです。
by vega (2012-02-19 09:11)
vegaさん
ありがとうございます。
雪の中を疾走する特急電車が、わたしのテーマになりそうです。
粉雪をまきあげて走る姿が好きです。
by やまびこ3 (2012-02-19 22:43)